梅雨空や 天が動くか 地走るか 歳には勝てないという謙虚さの表れかも知れない。 昨今、高齢者ドライバーの交通事故が目立っている。 ブレーキとアクセルの踏み間違いのような、暴走事故は悲惨である。 何故、アクセルも、ブレーキも、足に任せるのか。 人体に於いて、手先のほうが足先よりも、機敏な筈である。 ましてや、老化による衰えは、足や目から始まるにもかかわらずである。 アクセルをフットにすれば、ブレーキはハンドにて、アクセルとブレーキは分離すべきである。 車椅子の運転免許者によると「我々は改造された自動車を、手だけで操縦するから、健常者より事故は少ない」との弁。 高齢化社会。 目や運動能力の衰えによって、錯覚や勘違いを起こし、ブレーキとアクセルを迷って踏んだり、2車線を咄嗟に3車線と勘違いし、反対車線に侵入したりの間違いを起こす。 間違いはあっても、相対するものがなければ事故にならないが、過密社会では、違反や間違いは即、事故につながる。 オートマチック。 いつだったか、折衝事故を起こした車を運転していたのは、小学生だったという報道があった。 クラッチもなく簡単に運転できる自動車は、反対に、事故を起こさない複雑なセンサーを備えた鎧をまとうべきである。 盾と矛、天動説と地動説。 老人と自動車。 相対する課題は同角である。
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