会津八一 (1881~1956)
おほてらの ましろきはしらの つきかげを
つちにふみつつ ものをこそおもへ
法隆寺や唐招提寺の白い柱も、遠くパルテノン神殿と同じくエンタシスの膨らみを持つことを詠嘆した歌。
(号 秋草道人)
ヘンリームーア (1898~1986)
ヒロシマ比治山公園のブロンズ像
原爆によって亡くなった先人の骨が、地中から生えてきて、平和の鍵の如くに存在する。
杭谷一東 1942年生まれ 世羅出身。
大理石の彫像は、ムーアのそれより、なお一層、ヒトの骨が、天に貫く鍵穴を覗かせているようである。
平和の鍵穴。
建築も彫刻も、洋の東西を問わず、繋がっている。