ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

ものもらい。

2019年06月20日 | 千伝。

昨日、仕事場でテレビニュースを観ていました。

一昨晩の山形新潟での地震被害状況、それと老後資金の「2000万円不足問題」を中心としたニュースが流れていました。

政治家も官僚も、そして、それを伝えるメディアの方も、きっと裕福層なのでしょう。

・・・何か勘違いしています。

現在、厚生労働省が示しているモデル年金(夫婦二人の世帯で、夫が厚生年金に加入し、生涯平均年収が約500万円の専業主婦世帯)は月額21万8000円。

生活に必要とされる月額支出は、約26万円。

その不足差額が毎月5万5千円x12x30年で約2000万円とのこと。

国民年金だけならば、もっともっと足りません。

それならば、かつての平均年金支給額28万円まで底上げできないのか?

それならば、貧困層全員、生活保護を受給して貰うことはできないのか?

どこに、その財源があるのかと言う指摘?

令和となった今の時代は、バブル時代と匹敵するぐらい人手不足ぐらいに景気が良いのでは?

しかし、5年前(2014年6月)の年金財政検証(五年毎)では、最悪のケースとして14万6000円まで減額されるケースが提示されたとのこと。

今年は、まだ年金財政検証は、未提出とのこと。

だから、一般庶民は、「年金払えないならば、政治家の議員の給与を減らせ、戦闘機を買うな!」と怒っているのです。

さらに、「還暦60代の4人の1人が、貯蓄100万円以下」という日本社会のアンケート結果もあるのです。(共同通信)

退職金がいくらだとか、投資はこれがいい方法だとか、メディアも馬鹿のように喧伝しますが、地方生活者にとっては、ほとんど無縁なのものです。

地方の中小零細企業の退職金やボーナスが、どれほど少額のものか、全く理解していないのでは?

介護業界を例にして、もっと分かりやすく説明すると、今回の山形新潟地震。

一日も早い復興を希望します。

もしも、明日、ここで地震が起きて、家の方に被害が出たら、我々の世代は、おそらく出勤しません。

昨年の大雪被害がそうでした・・・通勤距離の遠い方は、ほぼ出勤できない。

現場責任者、管理者が、歩いてでも遠くから出勤するしかなかったのです。

我が家を守るので、手一杯、精一杯となります。

ほとんどの施設内の厨房、介護現場で働く皆さんも高齢世代ばかりで、同意見です。

明日、地震が来ても、自らの職場を守り、出勤できるるのは、若い世代パワーなのです。

しかし、介護の業界全体では、若い世代が少なく働いていないのです。

そうなると、介護施設自体も、そこに暮らす裕福な高齢者も、死活問題に直面します。

これは、日本全国共通の高齢化社会「まだ見えざる未来の日本人の不安材料のひとつ」かもしれません。

非正規社員にも、介護職員にも、公務員並みの給与を与えて貰わないと!

引きこもり100万人の皆さんにも、仕事の担い手になって貰わないと!

日本の未来が「国、官富み、民貧しく」であるならば、どこかの国と同じで、世界中が羨むはずがありません。

国も、民も、貧しくなるのは、必然となります。

「やりがい搾取」ではないのです。

昨日のニュースを観ていると、目がチカチカと痛いので、今朝、眼科に行くと「ものもらい」でした。