ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

咲う花。

2020年03月04日 | 千伝。
一昨日、観ていたNHK の「事件の涙」。

34年前、1986年(昭和61年)、東京中野区の中学生13歳の鹿川君が、このままならば、「生き地獄だよ」という遺書を遺して自殺した事件がありました。

日々の暴力的な虐めに加えて、クラス全員、担任先生も色紙に書いた「葬式ごっこ」という残虐なメッセージに、13歳の少年の胸の中は、心中察するという言葉では表現できません。

当時、この事件を担任した元記者の豊田さん、80歳過ぎても今尚も自分自身の宿題として、事件の真相を風化させてはならないという想いを、番組で追っていました。

あれから34年、振り返れば、当時の仕事上で僕自身も、この事件と少し関わっていました。

当時、20代だった頃に考えていた事が、60代になると変わってゆくのは当然の成り行きかもしれません。

ただ、個に対する集団によるイジメは、大人も子供も、自殺が増えるという社会は、闇です。

イジメは、パワハラとか虐待とかいう言葉に連結して、意味合いが広がっています。

10代、20代、30代の死因のトップが、自殺とのこと。

20代の死因の半分が自殺だとの統計があるようです。

40歳から64歳までの引きこもりが、約61万人。

ウィルスよりも人間が怖い社会。

明日が見えない「生き地獄」のようなものです。

とりわけ若者には、勇気を持って、自分の未来の生き方と闘って欲しいものです。

チャップリンは、「人生に必要なものは、勇気と想像力(ユーモア)、そして、少しのお金」と言いました。

少しの腕力と脚力があれば、尚更好いです。

逃げる勇気があれば、また闘えるし、失恋する勇気があれば、また恋します。

生きていればこそ、人生には続きのストーリーが出来上がります。

命の花を、自分で散らせてはなりません。

花咲う幸福とは、幸せを遠ざける嗤うではなく、幸せを呼び込む笑いを供えること。