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ハインはソンギョルをキャンプに連れて行きました。
と言っても、本当に野趣あふれるものではなく、かなり設備の整ったところの様ですけどね。
まぁ、最初から荒療治は無理と踏んだのでしょう。
ハインはソンギョルにも言いました。
「俺がオソルを諦めたことを後悔させないでくれ。」
と。
「何があってもオソルを守ってほしい。君さえ諦めなければ大丈夫だから。」
言われなくても、諦める筈無い・・・とソンギョルは言いました。
どういう治療したのかしら?
オソルは父の洗車の仕事を手伝い始めました。
父は娘に手伝わせたくないと言いましたが、オソルも伊達に清掃会社で働いてきたわけじゃありません。手際よく完璧に仕事をするのを見て、感心していました。
そして仕事終わりに、久しぶりに父と娘でお酒を飲みました。
父はオソルが本当にソンギョルの事が好きなんだと改めて感じました。オソルが変わって来たことが分かるからです。
話の中で、オソルは一つ気になる事が出来ました。
以前、ハインの部屋に、お花とヤクルトの領収書があるのを見つけた事がありましてね。
聞くと、オソル父が忘れて行ったとハインは答えたのです。
それが嘘だと分かったのです。父ではないと。
クォン秘書はチャ会長に、もう指示には従えないと言いました。ソンギョルの意に反する事なので・・・と。
そして、オソルの家族を苦しめないでほしいと。
昔の事故の犠牲者の一人がオソル母だと言う事を、既にチャ会長も知っていました。
きっと、クォン秘書がなかなかオソルの詳細な情報の報告を出さないので、別口に調べさせたのでしょうね。クォン秘書すら信じ切ってはいないってことですね。
「私は、孫のために自分のやり方を貫く。」
と、チャ会長は言いました。クォン秘書を引き留めることもしませんでした。
クォン秘書がこれまでチャ会長の指示に従ってきたのは、チャ会長への恩義のためではありません。
彼女自身のためでした。
どうも、彼女の息子がソンギョルと同じような状況なのかもしれません。
だから、ソンギョルは息子の未来の姿に思えたのでしょう。息子のためにも、ソンギョルには幸せになってほしかったのです。
ソンギョルが幸せになると思ってしたことが、逆に苦しめることになってしまった・・・と自分の判断ミスをハインに認めました。
オドルの懲戒委員会の決定も難しいものになりそうだとクォン秘書はハインに言いました。
チャ会長が、ソンギョルとオソルの事を知り、二人を引き離すべきだと判断したようだと。
これを聞いても、ハインにはどうすることもできませんでした。
居てもたってもいられず、チャ会長を訪ねたハイン。
「余命3か月だと聞きました。」
と、ハインは切り出しました。以前、病院でチャ会長の姿を見かけていたのです。
そして、知り合いに状況を調べてもらったのでしょう。だからこそ、後継者問題にケリをつけておきたいと焦っているのですね。
「この事実が知られれば、AGグループは打撃を受ける。これは脅迫です。オソルの家族をそっとしてください。」
昔の事故の被害者家族を2度も踏みつける行為だ・・・と。
チャ会長は、ハインを見つめましたが、何も言いませんでした。
オドルには1年間の資格停止という重い処分が下りました。
正当防衛だと分かってもらえると踏んでいたオドル本人も父も、予想外の衝撃を受けました。
納得できませんでした。
でも、直後に協会の人の話を聞いてしまいました。
これには、AGグループが関わっていると。オドルの姉が会長の孫と付き合っているらしい・・・と。
わくわくして待っていたオソル。
帰ってきたオドルと父の様子は明らかに悲壮なものでした。
オドルは何も言わずに部屋に入り、父は静かに言いました。
「何故あの男なんだ。よりによって何故・・・。母さんを殺したAGグループの孫だってこと知らなかったのか?」
何のことやら・・・ですよ、オソルも。
オソルの様子で、何も知らなかったと父も察しました。
「奴らは母さんを殺し、お前の弟の人生まで台無しにした。」
ハインは、何も言葉を挟めませんでした。
オドルのお祝いをしようと待っていたソンギョル。
プレゼントのペンダントも用意していました。
そこにやってきたオソルはずぶ濡れ。
「もう会わない。別れましょう。」
一方的に言いました。
ソンギョルが悪いんじゃない、自分の気持ちが変わったから、顔も見たくないから・・・とオソル。
ソンギョルは呆然としました。
それ以来、オソルは電話にも出ません。
心配で不安で仕事が手に付かないソンギョルは、オソルの家を訪ねて行きました。
そこで会ったオソル父は、冷たい目でソンギョルを見て言いました。
「二度と来るな。オソルに顔を見せるな。」
オソル父にもソンギョルに罪は無いと分かっているでしょう。でも、家族を傷つけた原因の一つでもあることに違いはないのです。
偶然会ったハインに、事情を話しました。
オソルを傷つけた理由が分からないとソンギョルは言いました。
当分、待ってみては?・・・とハインが言いました。それが二人にとって良いと思う・・・と。
ソンギョルは、とにかく理由が知りたいと言いました。
そうしないと、自分がどうすればよいのか分からないからと。
そこに、オソルが。
やつれた姿を見たソンギョルが駆け寄りました。
でも、オソルは背を向けました。何も言わずに・・・。