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テギョンは自ら病院に行き一人で治療を受けました。
幸い、傷は深くは無かったようです。
誰にも連絡しなかったのは、ただただ考えてみたかったのでしょう。
そして、考えた挙句に最初に連絡したのは、ソン会長でした。
「刺された、見舞いに来て。」
ただそれだけです。
ソン会長は見舞いに来ました。重い足取りです。
済まない、大丈夫か?・・・とソン会長。
何だか、泣き出しそうな表情です。これが芝居だとしたら、本当に名優と言えますよ、ソン会長。
はぁ~とテギョンは大きくため息をつきました。テジュの歌が何故だか聞きたい・・・と言いました。テギョンも泣きそうです。
「本当に聞きたいことを聞け。」
と、ソン会長が言いました。
一晩中考えた・・・とテギョン。でもいくら考えても理解出来なかった・・・と。
何故アニキが・・・とテギョン。
「私がそうするしかなかった理由は・・・。」
と、ソン会長が言いかけたら、テギョンが遮りました。
「その理由、俺が突き止める。そして1つ1つ問いただすよ。だから、俺にばれない様に嘘をつけ。」
決別・・・ですね。
チェ課長は、テギョンが全てを暴く前に始末を・・・とソン会長に言いました。
ソン会長は、険しい表情でチェ課長を見ました。
そんなつもりは無いということですよね。
テギョンは自分の傷の写真をソ検事に送りました。
今回の女優殺人事件と7年前の事件の被害者の傷と比べろと。
ソ検事は、この傷が誰のものか問いましたが、テギョンは話しませんでした。
ソン会長の息子テジンは父が何か問題を抱えて悩んでいると察していました。
もう引退すれば?とテジンは言いました。
本当に優しい息子です。
でもね、気になっていたんですけど、テジンはテギョンの事務所で仕事をしているし、実家に住んでいるんだから、テギョンと父親の姿を見る事もあるでしょうに。
何も気づいてないの
テギョンはすぐに退院しました。
その時になって連絡を受けた事務長は寂しい気分になりました。
あまりにも自立し過ぎてると。
傷の鑑定結果が出ました。
やってきたソ検事は、まず、誰が刺されたのか、テギョンに聞きました。
彼女も察したのです、これがテギョン自身の写真だと。
テギョンは誤魔化そうとしましたが、事務長がばらしました。
鑑定では、今回の被害者とは一致したけど、7年前のとは一致しませんでした。
事情を聞くソ検事に、刺したのがチョ・ヒョヌだということだけは話しました。ソン会長との関係、ヨンミの居場所等については知らないと答えました。
テギョンは提案しました。
チョ・ヒョヌが連続殺人事件の被疑者だとマスコミに報道させろと。
でも、拉致されてるヨンミに危険が及ぶかもしれないからと、ソ検事は賛成しかねました。
追い詰めなければ出来ないと、テギョンは言いましたが、ヨンミの事を思うと踏み切れません。
悩みに悩んだソ検事。
結論が出ません。
そんな時、父が助言をしてくれました。
「何の手掛かりも無く、行き詰っているのなら、捜査を公にして追い詰めるんだ。」
被害者の安全のため捜査は非公開が原則では?とソ検事。
「ネットの波及力はすさまじい。捜査環境が変わったのに、原則は変わらないままでいいのか?」
父とテギョンの意見が一致しました。
ソ検事の心も決まったようです。
チャンエンタの捜査資料が欲しいと言ったテギョン。
ソ検事は差し出そうとして一瞬手が止まりました。自分ばかり差し出してる気がしたのです。
「ひとまず、笑って。優しく。」
つい、テギョンも微笑んでしまいました。
あなたを信じて渡すから、必ずヨンミを見つけて・・・。そう言ってソ検事は資料を渡しました。
このところご無沙汰だったタク・スホ。
でも、ちゃんとテギョンが刺されたことは掴んでいました。
ソン会長が手を打ったと思いました。
彼にとっても、テギョンは目ざわりな存在です。消えてくれるに越したことはありません。
タク・スホがテギョンに手を出すのではないかと思ったんでしょうね、ソン会長は。
「テギョンはチャンエンタの件で動いています。私はチョンジンを守りたい。事を荒立てるような行動はお控えに。」
言う事を聞くかしら、タク・スホは。
テギョンはウェブ新聞社の記者に連絡し、翌朝一斉にアップしてくれと、チョ・ヒョヌの資料を渡しました。
一新日報には知られないようにと言いました。
毎日、でっち上げでも良いから刺激的にニュースを上げろと。特にチョ・ヒョヌについては書きたてろとね。
ソ検事は夜ナムウォン食堂に行きました。
開いていたので、入って食事を頼みました。対応してくれた老女は特に怪しげな雰囲気ではありません。
でもね、待ってる間に、奥から一人の男性が入って来たのです。
あれは・・・国税庁長官
咄嗟にソ検事は顔を背けました。見られない様に。
国税庁長官は気づかず、店を出て行きました。
ソ検事は、男性がどこから来たのか調べようと、そっと奥のドアを開けました。でも、それ以上の事は分かりませんでした。隠しドアに気づけませんでしたね。
他に2名分の食事をした形跡が残っていましたが、会う事は出来ませんでした。
チョ・ヒョヌの記事がネットに公開され、あっという間に拡散されました。
ソン会長が会社に行くと、そこにテギョンが。
チョ・ヒョヌの記事を見せましたが、ソン会長には特に動揺は見られません。
テギョンはソン会長がどういう表情をするのか、見たかったのです。無駄足でしたね。
「人間がオオカミの子を育てると、オオカミはその人を母親と思いその人だけに懐く。だが、ある程度成長し牙をむくようになってきたら人は決めるしかない。野生の牙を持つオオカミと共生するか、或いは、殺して毛皮を売るか。」
と、ソン会長。
「よく懐くが永遠にそばにはいない。それが野生のオオカミだ。」
と、テギョン。
そして懐から携帯を出して言いました。
「チョ・ヒョヌに返せ。必要なモノだろ。」
当のチョ・ヒョヌも勿論自分がネットに上がっていることを知っています。
イラついていました。
ソン会長に電話しますが、出てくれません。
ソン会長は、チェ課長に命じていました。片付いたらヨンミを殺した罪を着せてチョ・ヒョヌを始末しろと。
苛立つチョ・ヒョヌは手を打ちました。
テギョンを呼び出したのです。ポムジョンのロビーに来いと。
ソン会長が出社すると、チョ・ヒョヌがいました。
そしてそこにテギョンまでもがやって来たのです。
テギョンの姿を見たソン会長は、チェ課長に何か耳打ちしました。そして次にチョ・ヒョヌにも。
ロビーに入って来たテギョンは二人の姿を見て、驚きました。
「久しぶりに3人揃ったな。」
テギョンが2人を見ながら言いました。