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華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 最終章 |
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世子の死を嘆き悲しむ民は、白い布を町のいたるところに掲げ、疑惑を明らかにしてほしいと訴えました。
でも、彼らはジャジョムの命令で皆捕まえられ、言論を封じられてしまったのです。
その様子を見て、公主は勿論、ポンニム大君もショックを受けました。
これまで、世子が描いて来た夢を理不尽にも潰されてしまうのか・・・と。
許せないと思いました。
ポンニム大君の怒りはこれまでにないほど大きくなりました。
ジュソンは、釈放されました。
仁祖は世子の死にショックを受け、政治の一切の決定をジャジョムに任せてしまっていました。
そうなるともう、誰が王なのか分かりませんよ
仁祖が放心状態の今がチャンスと、ジャジョムやヨジョンは次の世子を決めてしまおうとしました。
勿論、ヨジョンが産んだスンソン君です。
その流れは皆感じとっていました。
でも、世子には王子がいます。世孫・・・ですね。
だから、順当に行けば、世孫が次の世子となる筈なのですが、それを横からかすめ取ろうと考えているわけで
ポンニム大君や公主たちは、それだけは防ぎたいと思っています。
世子嬪は、ポンニム大君に、次の世子を・・・と言いました。
実は、ポンニム大君は世子からそれを頼まれていたのです。
「世孫はまだ10歳だ。私が死に、世子の座についても長く続くと思うか?実権はジャジョムとヨジョンが握り、父上の怒りは収まらない。世孫に務まると思うか?」
と、世子はポンニム大君に言いました。
この国は、ポンニム大君が世子とならないと、立ち行かなくなる・・・と世子は最後の最後まで国の行く末を案じていたのです。
その話を聞いた時、ポンニム大君は、まさかこんなに早く世子が亡くなるとは思っても見ませんでしたし、自分がその器だとは思えませんでしたから、特に気に留めていなかったようです。
だから、世子嬪から言われても、引き受ける気にはなりませんでした。
戸惑うばかりだったのです。
勿論、ジュウォンたちも次の世子は世孫だと考えていましたから、公主からポンニム大君の話を持ち出されて、戸惑いました。
亡き世子がそう願っていたと聞くと、やはり最初は驚きました。
そして、そこまで考えていた世子を失ったことを、改めて大きな損失だと考えたでしょう。
ジュウォンは公主に言いました。
ポンニム大君は以前、ジュソンと手を組んだではないか・・・と。王座に就くと、民に尽くすと言いながら、変わってしまうのを見て来たではないか・・・と。
惑わされ易いポンニム大君には、王になる資質はないのでは?・・・とね。
それをポンニム大君が聞いてしまいました。
ポンニム大君自身、そう思っていました。
だから、公主に話をしに来たのです。
“ポンニムには王の資質があります。弟こそが王にふさわしいのかもしれません”・・・と、世子は公主に言ったそうです。
“惑わされ易い男だと思われがちだが、それは思いやりの心と正義感に満ちているからです。強情な男だと思われがちですが、それは大君が強い意志の持ち主だからです”・・・と。
世子は単に弟だから次の世子に・・・と言ったのではないのです。
ポンニム大君の人となりを長い間見つめてきて、そう結論を出していたのです。
世子はポンニム大君自身も全く気づいていなかった資質をちゃんと見抜いていたのです。
それゆえの頼みだったのです。
ポンニム大君は、兄としての世子をこの時ほど尊敬し、恋しいと思った事は無いかも知れません。
ポンニム大君の気持ちは固まりました。
そして、公主たちも、密かにポンニム大君を世子にするべく、動きだしたのです。
公主は王妃の協力を得て、こもりっきりになっている仁祖を温泉治療に誘ってもらいました。
王宮を出て、仁祖と話し機会を作ろうとしたのです。
その時、仁祖はジャジョムに全てを任せて自分は大殿に閉じこもりっきりでいたんですね。誰とも会わないというお達しも出てました。だから、公主にも面会は出来なかったのです。
宮殿を出た仁祖は、少しは気持ちが楽になったのかもしれません。
でも、そこに公主が現れた時、公主の話は一切聞きたくないと激怒しました。
公主はそんな怒りに怯む事はありませんでした。聞くべきだと、まだ君主ならば、聞くべきだと言ったのです。
公主は、仁祖が世子を殺したのではないと知っていると言いました。
ただ、自分が疑われている事が怖かったのだ・・・と。無能な王だと、無慈悲な王だと思われる事が怖かったのだ・・・と。
仁祖が落ち込んでいるのは、世子を失った悲しみというだけではなく、ここまで自分が無能な王だったのかと言う自責の念に押しつぶされそうになっていたからです。
公主はそれを正す機会が来た・・・と言いました。
その頃、仁祖の留守中の宮廷では、ジャジョムが勝手にスンソン君を次期世子に任命すると言う命令書を出そうとしていました。
重臣たちを便殿に集め、それを公表しようとしていたのです。
でもね、ここでジャジョムの思いもよらぬ事が起りました。
まず一つは、命令書を作成する都承旨イ・シベクが命令書を出すのを渋ったこと。
と言うよりは、王の正式な命令が無いのに、勝手に出す気にはならなかったのです。
このところ、シベクは、ジャジョムの言動に反感を抱いたような表情が時折見えていました。シベクを演じているのはイ・スンヒョssi。「善徳女王」でアルチョンを演じていたあの方です。アルチョンのイメージが抜けない私は、シベクには敵側に立ってほしくなかったのですが、この時、やっと公正な態度をとってくれまして、嬉しゅうございました。
そしてもう一つは、突然仁祖が帰って来た事です。
仁祖の留守の間に事を決めてしまおうと思っていたのが、出来なくなりました。
おまけに、仁祖は突然、次の世子をポンニム大君に決めたと宣言しちゃったじゃありませんか
驚き大慌てのジャジョム。
一応仁祖にスンソン君を世子に・・・という話をしてあったようです。まったく内緒で・・・と言うわけじゃ無かったのですね。
その時、仁祖は気力も何も全く無かったので、適当に返事したらしいんですね。
ま、どーにでもなれという投げやりな気持ちだったでしょうから、正気だったとしても、頷いていたでしょう。
話が違う・・・と仁祖に噛みつきましたが、一応相手は王様。
ジャジョムはいくら権力を握っているとはいえ、家臣ですからね、立場は。
王様の決定を覆す事はもう不可能でした。
やったね
やっと、ジャジョムたちが下り坂になって行くのかしら。
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