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ハルはギョンに言われたことが頭から離れませんでした。
ステージでは自分は何もできないという言葉です。
でも、ダノの設定を変えたいと思っています。心臓病だという設定を。
ただ、ダノは不安でした。設定を変えたら、またハルが消えてしまうかもしれないからです。
「ギョンの友達と言う役割が出来たから消えない。」
と、ハルは言いました。
突然、ダノの心拍計が鳴り始めました。それも、ダノの腕から外しても鳴り続けるのです。
ハルは心拍計をダノの腕から外し、別の人の腕に付けました。
まだ鳴っています。
その音を聞いたギョンが駆け付けました。
その瞬間、ステージに。
ギョンが駆け付けてみると、心拍計をつけて倒れているのは、ダノとは別の人。
またステージからシャドウに。
ギョンは見ました。
ハルがダノを抱きかかえて行くのを。
ステージをハルが変えたということ
分かりづらいわ・・・
ところで、ジュダも自我を持ってる
ステージでは、ダノの心臓の状態が悪化し続けているようです。
最近、痛みがあるのを、ダノ自身気になってはいました。
入院して検査を受けることになりました。手術を受けることになるかもしれません。
ハルに会いたい・・・ダノは思いました。死にたくない・・・と。
でも、ハルと会うときは、そんな素振りを見せません。
明るく溌剌としたダノです。
言葉にしなくても、お互いのお互いへの想いは十分伝わっていると思いますけどね。
幸せでした。
作家が描くこの物語の結末は何だろう・・・とダノ。19歳の私は存在するのかな・・・と。
「19歳のダノも、20歳のダノも僕の隣にいるよ。僕たちの話を作っているから。」
と、ハル。至極当然のような言い方です。
学校には樹齢300年という大きな木がありました。
作者の設定だと分かってはいるけど、ダノは特別な感じがしました。
その木の記念日が10月10日なんだとか。
「私たち、ステージにいてもシャドゥにいても、10月10日に木の下で会おう。そうすれば、私たちも長生きして一緒にいられるような気がする。」
と、ダノが言いました。
ところが、次にダノが気がついたら、病院のベッドの上じゃありませんか。ステージ?
それも、10月10日
今日じゃない
焦りました。
父と主治医の静止を振り切ってハルのところに行こうとすると、シャドゥに変わったり、ステージに変わったり。
その度に、ダノはベッドに横になった状態でシーンが始まってしまい、病室から出ることが出来ないのです。
その頃、ハルは約束通り、あの木の下でダノを待っていました。
ダノは来ません。
時間はどんどん過ぎて行きます。
ダノは入院したままです。
ハルは、ドファから、ダノの容体が良くないと知らされました。
駆け出しました。
なのに、何度病院に向かっても、その度にシーンが変わり、教室に戻ってしまうのです。
ダノの元にたどり着けません。
ダノとハルはお互いを求めていました。
なのに、会う事すら出来ません。
ハルはあの木の下でダノを待ち続けました。
お願いです・・・と呟くハル。涙がこぼれました。
ギョンがお見舞いに来ました。
その時、ステージからシャドゥに変わりました。
この瞬間を逃しては、ダノは自由に行動出来ません。
止めるギョンに言いました。ハルのところに行かなきゃ・・・と。
自分に与えられたこの時間だけは、ハルと過ごしたいとダノは思いました。
駆け出しました。
心拍計が鳴ろうと、胸が苦しくなろうと、必死に走りました。
ハルは木の下で待っていてくれました。
会いたかった、好きだ・・・とハル。
kissはダノから。
心拍計が鳴りました。
ハルが腕を押さえ、音が小さくなりました。
じ~んと泣きそうになりました。
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