
日中は晴天でしたが、夕方に向かって下り坂、夕方前には雲が空を覆ってしまいました。
しかし、日中は結構気温が上がったようで、車の窓を開けて走行してちょうど良い感じでした。
上の画像は、先週末五頭山麓で撮影したものです。
刈りいれの終わった田んぼですが、遠景となっている杉林が程よく霞んでいて、何となく風情を感ずるシーンでした。
チョット見た感じでは、霞んでいる原因は「霧」だと思われるでしょうが、実は「煙」が棚引いて霞んでいる風景なんです。
新潟は米どころですが、田んぼの刈りいれが終わると大量の稲わらが発生します、昔は肥料にしたり、縄へ加工して利用したりして、捨てるところはありませんでした。
でも、そんな用途がなくなってしまって、稲刈り作業が機械化された現在では、切り刻んでしまうことが多いようです。
その切り刻んだ稲をどのように処理したかというと、田んぼで燃やしてしまったのです。
晩秋、北陸高速道(新潟平野の真っ只中を貫いています)を走行すると、稲わらを燃やした煙で遠景が霞んでしまうのが風物詩(ありがたくありませんけど)でした。
燃やすと、当然煙が発生しますが、その煙が人が住んでいる地域にも遠慮無しに流れ込むので、各地で苦情が発生しました。
そのため、稲わらを燃やすのは止めましょうということになって、今はこんな風景を目にすることはめったにありません。
でも、私が撮影した場所では、多分稲わらを燃やしていたのだと思います、しかも殆ど風がなくて煙が溜まりやすい地形だったようで、霧のような風景を作り出してしまったようです。
見た目は同じでも、似て非なるものです。
