写真は、我が家のお雛様です。
写真のお雛様は、子供の初節句で我が家にやって来ましたが、当時の自宅は段飾りを置くスペースがなくて、内裏雛を選択しました。
結果としては、内裏雛を選択したのが正解でした。
最近、公共機関(保育園、幼稚園、学校など)へ雛人形を寄付したいという人が多いと聞きます。
それも、寄付を申し出るお雛様は、大体が段飾りの大きなお雛様だそうです。
寄付を申し出る方は、既にお祝いをする主が独立してしまって、お雛様を持て余しているのかなと感じます。
かと言って、自分で捨てるのも忍びないので、せめて飾ってくれそうなところとして、公共機関を考えるのでしょうね。
寄付を申し出られた公共機関は、既に雛人形を所有しているし、特に場所をとる大きな段飾りは勘弁して欲しいと聞きます。
我が家は内裏雛なので、飾り付けの手間はそんなにかかりませんし、床の間がお雛様の指定席となっているので、広いスペースも必要ありません。
だから、今でも春の声を聞くと押し入れの中から出てきて、床の間に鎮座します。
私が子供の頃、我が家に雛人形はありませんでした。
当時、雛人形は高価でしたから、旦那様(いわゆるお金持ち)の家でなければ持っていませんでした。
我が家は、裕福とは言えない生活をしていましたから、雛人形がなくても当たり前に思っていました。
今は、裕福になったジジババが、かわいい孫のために高価な雛人形を贈るような世の中になりました。
それで我が家にも雛人形がやってきたのですが、本当に隔世の感があります。
せっかく縁があって我が家にやってきたお雛様ですから、末永く飾りたいなと思っています。