OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

シュガー・タウンのナンシー

2009-10-30 11:58:23 | Pops

シュガー・タウンは恋の町 / Nancy Sinatra (Reprise / 日本ビクター)

往年のポップスファンならば、今でも強い印象となっている美人歌手のひとりが、ナンシー・シナトラでしょう。ご存じ、フランク・シナトラの愛娘です。

そして当然ながら、幼少の頃から父親やその仲間達と一緒の芸能活動をやっており、また如何にもハリウッド的な贅沢とお嬢様の生活は彼女の場合、それしかないという境遇だったと思います。

ちなみに父親の十八番にして、ジョン・コルトレーンの心のパラードも残されいる愛らしい名曲「Nancy」は、彼女のイメージで書かれたのもムペなるかなですよ♪♪~♪

それが正式にデビューした1960年に最初の結婚、そして5年後の離婚を経て、所謂「大人の女」になってからが、ナンシー・シナトラの本当の絶頂期でしょう。もちろん、それ以前の「レモンのキッス / Like I Do」や「いちごの片思い / Tonitht You Belong To Me」等々のアイドルポップス路線も魅力的なのは言わずもがなでしょうが、私にとってはプレ熟女というか、バツイチの素敵なお姉さま時代の彼女が、本当に好きなのです。

さて、本日ご紹介の「シュガー・タウンは恋の町 / Sugar Town」は本国アメリカで1966年の秋から翌年春にかけて、それこそ大ヒットしまくりの名曲♪♪~♪ 我国でも昭和42(1967)年に洋楽チャートを賑わせ、またテレビの音楽番組では歌謡ポップス系の女性歌手によって、しっかりとカパーされていました。

印象的なリフレイン「シュシュッシュ~、シュシュッシュ~♪」というパートを一緒に歌った皆様も大勢いらっしゃると推察しておりますが、ナンシー・シナトラの微妙にハスキーでソフトな声質と天性のポップスフィーリングが完全融合した歌い回しは、実に最高ですよねぇ~~♪

正直、当時は彼女のルックスばかりに魅了されていたのが少年時代のサイケおやじではありますが、後に離婚とか様々な家族の問題を抱えていたナンシー・シナトラという女性の心情が、華やかな生活や芸能活動の裏に大きな影響を及ぼしていたことを知るにつけ、ますます、この「シュガー・タウンは恋の町」が好きになりました。

ちなみにルックスという点では、美少女時代から所謂ピンナップガール的な人気もあったそうですし、そうしたジュニアアイドルからお嬢様スタアになってからも、けっこう男心を魅了する衣装の着こなし、さらに離婚してからのミニスカ姿やSM風な演出も入った振付、セミヌード♪♪~♪ その行き着いた先が熟女のヘアヌードだったいう世間が仰天の話題の数々も、流石は……、という言葉だけでは納得出来ないものがあろうかと思います。

結局、ナンシー・シナトラという美人歌手は、1960年代という素晴らしくも混濁した中に咲いた花一輪だったのかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする