■砂に消えた涙 / Mina (Fontana / 日本ビクター)
洋楽全盛期(?)の我国では英米のロック&ポップス以外にも広く欧州系の流行歌が受け入れられ、例えば本日ご紹介の「砂に消えた涙 / Un Buco Nella Sabbia」はイタリアのカンツォーネと言ういうよりも、所謂イタリアンポップスの人気曲として親しまれていると思います。
もちろん日本人歌手によるカバーバージョン、つまり和製ポップスの定番でもあって、それは弘田三枝子や伊東ゆかり、あるいはザ・ピーナッツ等々による日本語の歌詞による伝播も、サイケおやじと同世代の皆様ならば忘れられませんよねぇ~♪
青い月の光を浴びながら
私はぁ~ 砂のぉ~中にぃ~
愛のかたみをみんなうずぅ~めて
泣いたのぉ~ ひとりきりでぇ~
アッ アッ アァ~~
もう、この前段だけで胸キュンの極みですから、このオリジナルバージョンを歌うミーナも当然ながら日本語バージョンを録音していて、本日掲載の私有シングル盤はその両方をカップリングした徳用盤(?)というわけです。
しかも我々はイタリア語よりは日本語バージョンに馴染んでいたので、必然的にミーナにも、それを求める気分は大正解♪♪~♪ このシングル盤にしても、日本語バージョンがA面収録ですからねぇ~♪
ちなみに彼女は決してアイドル歌手ではなく、しっかりジャズやロックも歌える実力派として、今日までに夥しい音源とヒット曲を残していますし、テレビや映画への出演も多かったのですが、何故か1970年代後半からは実質的なライプ活動を停止し、レコーディングだけの歌手になっています。
そして若い頃のキュートな容姿は熟女のお色気となり、自然体で滲み出るフェロモンを確実にコントロールしている歌唱力の妙は最高♪♪~♪
特にこの「砂に消えた涙」はメロディのせつなさ、日本語意訳詞の巧さもありますから、何度聴いても飽きませんよ。
ということで、リアルタイムでのヒットは昭和40(1965)年頃だったと記憶していますが、おそらくは日本でも知られた洋楽の中ではトップクラスの名曲として、現在でもカパーするJポップのミュージシャンが後を絶たない事は皆様もご存じとおりです。
もちろんカラオケでも歌っている愛好者は数知れず、それだけの普遍の良さは今後も大切にされるものと思います。