OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

夏なればこそのジョー・コッカー

2014-08-08 14:15:21 | Rock

あの娘のレター / Joe Cocker (A&M / Polydor / 日本グラモフォン)

ど~いうわけか、サイケおやじは夏場になるとジョー・コッカーという、なかなか暑苦しいおっちゃんボーカリストの歌を聴きたくなります。

もちろん、皆様ご存じのとおり、ジョー・コッカーは決して熱血と力みだけの歌手ではなく、ジェントル&ソフトなスローバラードや泣きのブルースも十八番にしていますから、1970年代後半からは所謂AORシンガーとしての人気も集めているんですが、結局サイケおやじにとっては、映画で接した1969年のウッドストックでの痙攣熱唱や翌年からのレオン・ラッセルとのコラボが最高の成果となった時代のジョー・コッカーにシビレが止まらず!

例えば、本日掲載のシングル盤A面曲「あの娘のレター / The Letter」は、まさにその時代の大ヒットにして、永遠の名唱名演でありましょう。

ちなみに「あの娘のレター / The Letter」はカバー曲であり、オリジナルはアメリカの白人バンドとして今も隠人気のボックス・トップスが1967年に放ったメガヒットなんですが、個人的にはイマイチ、それにはグッと惹かれるものがなく、結果としてジョー・コッカーのバージョンを聴いてから好きになった歌ですから、刷れ込まれ方が違います。

しかも既に述べたとおり、今やロックの歴史になっているレオン・ラッセルが音楽監督を務めたマッドドッグス&イングリッシュメンの凄いパフォーマンスから作られたトラックということで、ジョー・コッカーをバックアップしたのがレオン・ラッセル(key,g,vo,per,etc)、ドン・プレストン(g)、クリス・ステイントン(p)、カール・レイドル(b)、ジム・ゴードン(ds)、ジム・ケルトナー(ds)、チャック・ブラックウェル(ds,per)、ボビー・キース(ts)、ジム・プライス(tp,tb)、クローディア・レニア(vo)、リタ・クーリッジ(vo) 等々、デラニー&ボニーの音楽性を踏襲したスワンプロック~サザンロックの立役者が挙って参加していますからねぇ~~♪

その一座が、1970年3~5月にアメリカで巡業し、そこから同名のドキュメント映画と2枚組ライブLPが作られたのは、ロックが本当に幸せだった時代の証かもしれません。

で、この「あの娘のレター / The Letter」は、その中のライブソースを加工して仕上げたトラックで、一説によればリハーサル音源と言われるようですが、とにかく熱くて、カッコE~~♪

これぞっ! 白人ソウルの神髄であり、ロックの原初的な衝動に溢れた、その歌心と演奏の巧みさは圧巻ですよ♪♪~♪

ということで、夏場に聞くのはシンドイというイメージも、聴けば納得の爽快感は、広く皆様にご推奨!

また、前述の映画はビデオにもDVDにもなっていますし、ライブアルバムに関しては、そのCD化で恒例のデラックスエディションやフィルモア劇場での音源完全版等々、存分に楽しめるブツが出回っておりますので、そんな諸々もお楽しみ下さいませ。

夏バテを精神から解放していくれるパフォーマンスがあるとすれば、ジョー・コッカーの「あの娘のレター / The Letter」は必需品化するのが必至と思っているのでした。

コメント (2)
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