■葬いは俺が出す / 千葉真一 (キングレコード)
呆れた事件は昔っから夥しいわけですが、最近では飼い主と一緒で無抵抗の盲導犬に鋭利な刃物を突き刺すというニュースには、サイケおやじも憤激するしかありませんでした。
そして同時に驚いたというか、警察が捜査する容疑が「器物損壊」って!?!
なんだか法律の脆弱さ、曖昧さを感じてしまったのはサイケおやじだけでしょうか?
盲導犬に限らず、ペットや家畜だって、飼い主にとっては心の友であり、生涯の伴侶かもしれない存在なのに、「物品」としてしか法律は見ていないのは、そういう事には専門外のサイケおやじには解せないわけで、もしも件の盲導犬が、その所為で飼い主の誘導を誤り、取り返しのつかない事故にでも繋がったら、やらかした犯人の処罰は、ど~なるんでしょうねぇ~~?
なによりも、訓練の成果とはいえ、無抵抗で耐えていた被害盲導犬の任侠が哀れですよ。
また、もうひとつ、最近の難病支援に事寄せた「氷水」キャンペーンは、まあ、それはそれとして悪くは無いと思いますが、なんとっ!
防水スマホを出している某メーカーが、そういう仕様の機種を出していないライバル会社を指名して、自社製品に氷水を浴びせるというのは、バカ丸出し!
やっぱり、あの民族の思考は世界の良識からは大きく外れていると思われたって、言い訳も出来ないでしょう。
実際、サイケおやじはスマホの買い替えを検討の最中、第一候補にしていた問題の会社の防水仕様機種は除外するしか無いという決定で、正直に告白すれば、苦渋の選択という口惜しさもあるほどです。
しかし、そんなバカヤローを使うほど、落ちぶれてはいないという矜持は大切にするしかありません。
さて、そこで本日は、そんなこんなの気分で選んだシングル盤A面曲「葬いは俺が出す」をご紹介させていただきます。
ご存じ、世界のサニー千葉こと、千葉真一が主演した昭和47(1972)年の同名映画(東映・斎藤武市監督)の主題歌なんですが、マカロニウエスタンと歌謡フォークが合体したようなサウンド&曲メロに乗せて歌うというよりも、逆らえない語りを聞かせる千葉真一のボーカルが強いんですねぇ~~♪
もちろん破天荒に面白い映画本篇にジャストミートしているのは言わずもがな、なんか、ここまで言いきられてしまうと、世の中で自分の意に沿わない者は駆逐して当然という衝動に駆られてしまいそうな、なかなかにアブナイ感度は良好ですよ。
ちなみにこれを書いたのは作詞:及川恒平&作曲:小室等という、当時は六文銭というフォークグループをやっていたコンビなんですが、アレンジが寺島尚彦という事は、例のテレビ時代劇「木枯らし紋次郎」の主題歌として同年に上條恒彦が大ヒットさせた「だれかが風の中で」と似たような雰囲気であれば、あながち歌謡フォークという思い込みは厳禁でしょう。
というか、寺島尚彦といえば、永遠の歌謡フォーク「さとうきび畑」の作者として有名過ぎる存在でありながら、この頃の小室~寺島ラインは要注意と思います。
ということで、恥ずかしながら、少年時代は本気でワイルド7に入りたかったサイケおやじですから、未だ正義感は消えずと言いたいところなんですが、正義を遂行するには自分も傷つかずにはいられないとう真理に鑑みれば、憤るのが精一杯……。
でもねぇ~、自分の目の前の悪辣を見ないようにする努力なんてのは、する気がないのでした。