OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

過ぎゆく夏にパイシスを

2014-08-29 16:10:53 | 歌謡曲

恋人と来ないで / パイシス (Alfa / 東芝)

サイケおやじは職業作家としてのユーミンも大好きで、もちろん結果的にセルフリメイクされた楽曲の素晴らしさは言うまでもないんですが、しかし最初のオリジナルバージョンの方が♪

という作品も少なくありません。

例えば本日ご紹介のシングル盤A面曲「恋人と来ないで」は、昭和51(1976)年に発売されたパイシスという、失礼ながら全く売れなかった男女デュオのために書き下ろされた、これが素敵な歌謡ポップスの極みつきで、既に皆様ご推察のとおり、ユーミンのセルフリメイクバージョンは昭和55(1980)年発表のメガヒットアルバム「サーフ&スノウ」に入っている名曲なわけですが……。

しかしパイシスだって、きっちり松任谷正隆の煌めくアレンジに彩られた所謂ユーミンワールドを全開披露♪♪~♪

とにかく流麗なストリングスやハープの存在感に負けないボーカルのコンビネーション&ハーモニーが絶品なんですねぇ~♪

寄り添うハイファイセットのバックコーラスも良い感じ♪♪~♪

これをユーミンが前述の「サーフ&スノウ」収録バージョンになると岡田真澄をデュオの相手として、素っ気ないほどシンプルに歌っているんですから、パイシスバージョンを先に知っていれば物足りないのもサイケおやじの偽りのない心情というわけです。

ちなみにパイシスはポール岡田と寺門ユキが川添象郎のプロデュースで結成したデュオというのが定説で、なんでもポール岡田は末期カーナビーツのボーカリストでもあったそうですが、サイケおやじの記憶は曖昧です。

ところが後にポール岡田が宣伝業界で化粧品CM絡みのヒット曲、例えばサーカスの「Mr.サマータイム」とか山下久美子「赤道小町ドキッ!」等々を制作したプロデューサーの長岡和彦と同一人物であった事を知って、吃驚仰天!!?!

他にも大きな業績を残していることは、皆様もご存じのとおりでしょう。

う~ん、人に歴史あり、ですよねぇ~~~。

告白すればサイケおやじは、決してリアルタイムでパイシスを知っていたわけではなく、冒頭で述べたとおり、職業作家としてのユーミンを探索中の昭和52(1977)年末頃、この「恋人と来ないで」という楽曲と収録レコードに邂逅し、本来の主役たるパイシスは完全にノーマークでありました。

でも、今聴いても、パイシスは素敵なデュオだと思います。

残念ながら私有盤は、これっきりなんですが、実はもう1枚、デビュー作と言われるシングル盤が存在しているらしいので、探索は続行中であります。

ということで、今日も甘く、せつない夏の歌をご紹介したつもりなんですが、いかがなものでしょうか?

今年も夏は過ぎていくばかり、せめて、こういう歌を愛でているのでした。

コメント (6)
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