OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

今年こそ自由へ旅立ちたい

2016-01-01 15:17:51 | 日本のロック

自由への長い旅 / 岡林信康 (URC)

若い頃には分からなかった、気づかなかった事象に覚醒した時、それに対して素直になれるか否かが、ひとつの生き様かもしれないなぁ……。

と、新年を迎えたサイケおやじは自問自答しています。

例えば本日掲載のシングル盤A面曲「自由への長い旅」は、我が国を代表するシンガーソングライターの大御所として説明不要、岡林信康が昭和46(1971)年に出した強烈な日本語のロック!?!

しかもバックを演じたのが大滝詠一(g)、鈴木茂(g)、細野晴臣(b)、そして松本隆(ds) の4人組、はっぴいえんど!

ですから伝説をも包括した今日の高評価もムベなるかな、しかしリアルタイムでは決して一般的なヒットにはならず、むしろアングラフォークでもなく、もちろんロックとしても認められないとする風潮がありましたですね。

だいたい、はっぴいえんどがフォークに分類されていたなんて、現代のお若い皆様には信じてもらえない事実でしょう。

また、当然ながら岡林信康が自作の歌詞には、内面的な苦悩や社会的懊悩が描かれていましたからねぇ~、当時は高校生で、若気の至りも極まっていたサイケおやじには、なんてジメジメした歌だろう、こんなのロックじゃ~ねぇ~~!

なぁ~んていう思い上がりがあったんですねぇ、恥ずかしながら。

そして学内同好会のロック組の上級生が、この「自由への長い道」をやりたがっていた衝動にも、頑なに反対を唱え、不遜にもふてくされていたんですから、いやはやなんとも……。

しかし、時が流れた今、ここに歌われている自己発見と啓発、さらには自分なりに前向きに生きていこうとする気概の崇高さには、現在のサイケおやじの萎縮した自己憐憫なんて、全くちっぽけな感傷という、そんなひとつの真実らしきものに突き当たるのです。

齢を重ねたといえば、それはそうなんですが、老成という言葉には未だ縁遠い、自分の未熟な精神が、遥か46年も前に岡林信康&はっぴいえんどの演じた「自由への長い道」によって触発され、模索しながらも新年の道筋をあれやこれや考えさせられるのは、やっぱり素晴らしいパワーがそこにあったという事でしょう。

意想外に親しみ易い自作メロディを丁寧に歌う岡林信康、アメリカンロックなコーラス、そして鈴木茂の鋭いギターソロにもシビレるばかりで、これぞっ!

サイケおやじの今年自らの応援歌は、決まりです。

最後になりましたが、幾ら苦境を嘆いても、問題が解決するはずもありませんので、少しでも素直な自分になれるよう、拙ブログも続けていきたく思います。

本年もよろしくお願い申し上げます。

コメント (2)
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