■ホワイトロックのテーマ / Rick Wakeman (A&M / キングレコード)
やっぱり冬は寒くて、雪が降っても当然とは思いつつも、沖縄や奄美大島にまで霙!?
というのは、やっぱり極端でしょう!?!
四季の移り変わりは、その「極端」を嫌うところに味わいがあるはずで、しかしそれが儘ならないところに、この世の理があるのかもしれません。
ところが、流石に人間様のやることには逆説的な素晴らしさがあって、冬なればこその楽しみを求めて止まない欲望のひとつの形が「冬季オリンピック」という催し物でありましょう。
その為だけに雪や氷や強風低温の中で厳しい鍛錬を積み重ね、自らの能力の限界に挑む姿を世界中に見せつけるという、そのあまりにもストイックな美学があればこそ、我々は凍える中にも心の高まりを覚えてしまうわけで、だからこそ、そんなガチンコは美しくなければ見ていられないはずです。
そこで冬季オリンピックには、ひたすらに清廉で荘厳な美しい音楽が必要とされるのであれば、殊更映像に記録された中にこそ、件の目的は必要とされるにちがいありません。
本日掲載したのは、そのひとつ、1976年にオーストリアのインスブルック大会の記録映画「ホワイトロック」のサントラ音源アルバムからシングルカットされた、イエスのキーボード奏者として有名なリック・ウェイクマンが自作自演の「ホワイトロックのテーマ / After The Ball」がジャストミート♪♪~♪
とにかく緩やかなピアノの響きが紡ぎ出す美メロの快感、そして各種キーボードで作られたであろうバックの彩りの慎みのある融合は素晴らしいですよ♪♪~♪
まさにこんな時節に聴けば、何時までも虜になっていたくなります。
ということで、ふっと思えば、昔はオリンピックには記録映画がほとんど毎回作られていましたが、何時ごろからか、それが失せてしまったのは寂しくありませんか?
確かに現代は家庭用ビデオ機器やネットの普及により、放送&配信映像は簡単に誰もが残せる社会ですから、あえて映画という感動再生の手法は必要ないのかもしれませんが……。
映画には必ずや音楽が付随していますから、その楽しみまでもが無くなってしまうのは、勿体ないですよねぇ~~~。