OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

今更の意地っ張りが素敵なこともある

2016-07-01 19:44:21 | 歌謡曲
別れてよかった / 小川知子 (東芝)
 
今年もアッという間に半分が過ぎてしまって、サイケおやじは何をやっていたのかと自問すれば、日々の生活に追われるばかりで、「長期的な展望」とは全く無縁……。
 
それでも、ど~にか昨日で仕事の大きな山場を乗り越えたという安堵感に包まれているのは確かな幸せと感謝するばかりです。
 
さて、しかし世間は、まだまだ英国のEU離脱に喧々諤々、個人的に一番驚いているのが、投票のやり直しを求める運動に大勢の賛同者が出ている事で、今更そんなバカをやっていたら、なぁ~んにも決められないし、国民投票の意義そのものを否定するなんてのは、とても先進国とは認められない現実が、そこにあるんじゃ~ないでしょうか。
 
我が国のマスコミ報道によれば、既に英国は分裂の危機だとか!?
 
もちろん、それを高みの見物の如く面白がっているフシが強いのは何時もの事ですから、当事者の気持ちを思えば、なんともやりきれない気分ですよ。
 
しかし、英国の首相が公言しているとおり、今回の国民投票に疑問の余地が無いわけで、それでも問題があるというのならば、EU離脱の賛否を問いながら、その後のビジョンが明確に描けていなかったという、些かボンクラなリーダー達の楽天主義だったと思いますねぇ~~。
 
そして、ここまて来てしまったら、これからは居直りだと言われても、これで良かったというぐらいの気持ちがなければ、それこそ世界中に恥を晒していくことになりかねません。
 
ということで、そんなこんなから発作的に選んだ本日のご紹介は、小川知子が昭和47(1972)年夏にヒットさせた「別れてよかった」であります。
 
とにかくも、なかにし礼の綴った歌詞には別離の後の女の純情というか、負け惜しみにも近い意地っ張りな気持ちがストレートに出ていて、しかもそこに附された川口真の書いたメロディーには、ほとんど抑揚が無いという、なかなかクールな狙いがジャストミート♪♪~♪
 
実はこれ、おそらくはクロディーヌ・ロンジェを意識したであろう、ソフトロック指向な川口真の作編曲を恣意的に理解した小川知子の「ささやき歌唱」があればこそっ!?
 
あくまでもサイケおやじの思い込みではありますが、以前の彼女の節回しには正統派歌謡曲ならでは「コブシ」が用いられていたヒット曲が多かった事に比べれば、なかなか新鮮な印象がありましたですねぇ~~♪
 
また、川口真の作風にしても、以前はゴシック調歌謡ポップスとでも申しましょうか、勘違いかもしれませんが、ちょっぴり重苦しいメロディ展開やアレンジが例えば弘田三枝子の諸作とか、そんなイメージ的に強かったんですが、この「別れてよかった」の成功から、同じ小川知子の次回作「若草の頃」にもそれは受け継がれ、ついには金井克子が翌年に放った大ヒット「他人の関係」へと発展してくのですから、アンニュイ&セクシー路線の歌謡曲的展開は見事に成功したんじゃ~ないでしょうか。
 
ということで、今更他人の家庭の問題に踏み込むような事はしても、それこそしょ~がないと思いますねぇ~~、今回の英国EU離脱騒動は!?
 
ただし、それが世間様に迷惑千万であれば、当事者の英国自らが姿勢を正し、唯我独尊であろうとも、きっちり筋道は通して欲しいものです。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする