OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

夏の思い出は何時もせつなく

2016-07-31 19:35:55 | 歌謡曲
黄色い麦わら帽子 / 松崎しげる (日本ビクター)
 
我が国芸能界の「夏男」と言えば加山雄三、ワイルドワンズ等々の昔(?)からサザンオールスターズ、チューブ、山下達郎、杉真理、角松敏生、杉山清貴あたりもお馴染の人気者だと思いますが、松崎しげるもそのひとりじゃ~なかろうか!?
 
と思い続けて幾年月のサイケおやじです。
 
もちろん、今となっては特大ヒットの「愛のメモリー」が絶対的に優先されている事から、夏のイメージなんかは、代名詞とも云える「年中日焼け顔」しか無いのかもしれませんが、しかし本業の歌手活動としては持ちネタに夏の印象が多く、中でも「セーリング・ラブ」はそのものズバリでしょうし、もうひとつ、本日掲載のシングル盤A面曲「黄色い麦わら帽子」も忘れ難い名曲名唱だと思います。
 
なにしろこれは松崎しげるがブレイクする端緒となったチョコレートのCM曲のひとつであり、つまりは「君は何をおしえてくれた」や「愛のメモリー」と同列に並ぶ代表作でありながら、それでもジャケ写には松崎しげる本人が全く出ていないというあたりがクセモノでしょうか。
 
実は件のCM本篇には確か志垣太郎か森田健作が出ていたはずで、ジャケ写に登場しているモデルさんがそこで共演していたような記憶があるんですが、サイケおやじ的には肝心の映像部分よりも、松崎しげるが歌ったイメージソング「黄色い麦わら帽子」の方が強い印象になっていたんですねぇ~♪
 
とにかく━━
 
 黄ぃ~色ぃ~麦わら帽子~のぉ~♪
 女の子ぉ~~~♪
 
と歌い出される歌謡フォーク調の穏やかなメロディラインと過ぎし夏の思い出に再会を夢想する青春ど真ん中の男の儚い願いが、なかなか上手く表現されていて、それは作詞:ちあき哲也&作曲:中村泰士、そして編曲:高田弘のプロの仕事の手際もさることながら、松崎しげるの歌心は流石だと思うばかりです。
 
それはもちろん、例えば「愛のメモリー」に代表される情熱の歌唱が凄いのと同等に、抑えた節回しの味の付け方というか、「黄色い麦わら帽子」のようなシンプルに口ずさめる歌であればこその匠の技かもしれません。
 
ということで、夏を過ごすには相当のエネルギーが必要とされる分、過ぎて行く時間の流れの中のあれやこれや、殊更出会いと別れは人生の彩として深く刻まれてしまうような気がします。
 
毎年、夏には何かを期待するには既に齢を重ね過ぎたサイケおやじではありますが、若い気持ちだけは失わないようにしたいものです。
コメント
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