■青空の翳り / 太田裕美 (CBSソニー)
様々に嫌いなものが多いサイケおやじにしても、殊更なのが晴天時、急に陽射しが翳ってくる、あの瞬間です。
それは暗くなってくるというよりも、真っ暗になってきた!?
としか思えない感じで、それは決して自然現象だけでなく、社会全般~自分の日常生活においてさえ、同様の気分に陥ってしまうことが本当嫌なんですよ……。
で、現在巷が騒がしい東京都知事選挙のあれやこれやについても、とりあえず立候補を表明している面々の中で、特に有力とされている4人に対し、決して素直になれなれないサイケおやじの本音が、冒頭に述べた「陽射しの翳り」でありまして、包み隠さずに書かせていただければ、「寝返り百合子」「無気力相撲の増田」「昔の名前の宇都宮」「場当たり鳥越」というのが個人的な評価になっています。
特に鳥越俊太郎の会見に接しては、あまりのテキトーさに呆れるばかりで、出馬するにあたっての公約すら纏めておらず、自身の健康問題についての質問に「癌になる以前よりも元気」云々というオトボケを放たれては、ど~しようもありません。
これまで報道する側として、散々意地悪な質問をしてきた経験があるくせに、あんなボンクラな受け答えに終始し、おまけに途中で元官僚で何かと反権力を装ってきた某氏を登場させるという演出もあざとく、それが野党統一候補という疑似「錦の御旗」を振りかざすのであれば、失笑ではすまされないでしょう。
いゃ~、まさか……、あそこまでボケているとは思いもよりませんでした。
極言すれば、大病を患い、もはや余命も短いと分かった今になり、冥途土産に「もうひと花」っていう個人的願望ばかりが目立つのであり、それを担ぐ野党の幹部連中はともかくも、件の党支持者にしてみれば、なんだか煮え切らない気分の人達だっているにちがいないと思うんですがねぇ……。
十八番の勘違いが出たといえばそれまでなんですが、そんなに国を憂いているのなら、国政の場に打って出るのが本筋じゃ~ないですかっ!?
また、小池百合子の相変わらずのコテコテぶりっ子もイヤミだし、自分が悲劇のヒロインみたいな振る舞いで票を集めるという魂胆がイヤミ過ぎるでしょう。
東京都民に、どれだけの人気があるのか? 彼女は理解しているんですかぁ~~。
その意味で増田寛也も「軽い神輿」になろうとする努力は理解出来るにしても、これまでどんな業績を残しているのか、それだって東京都民には???というのが本当のところですよ。
さらに分からないのが宇都宮健児で、以前は共産党からの熱烈な支持があったから善戦出来ていたところが、今回はそ~ではないし、鳥越が「野党統一」で出るのであれば、てっきり降りると思いきや?▼?▼
もう少し、分別のある人だと思っていたこちらが甘かったんでしょうか……。
そんなこんなの暴言嘆き節について、皆様からのお叱りは覚悟しております。
でもねぇ~、やっぱり言いたいわけですよ、サイケおやじは。
ということで、そ~した今の気分に鑑みて、本日は太田裕美が昭和54(1984)年に出した、これがしっとりシリアスなバラードの名曲「青空の翳り」であります。
もちろん、彼女の個性のひとつは「甘え口調」の節回しだと思いますが、この「青空の翳り」は予想外に力強い地声での歌唱になっていて、確かテレビ出演やライブの現場でも本人がピアノの弾き語りで聞かせてくれたほどでしたから、地味ながら、なかなか今でも強い印象を保っている名曲名演だと思っています。
それは作詞:来生えつこ&作曲:濱田金吾という作家コンビとの新機軸であり、悲しい歌の内容とは逆に清々しい太田裕美の存在感が際立つ仕上がりは秀逸♪♪~♪
正直、大ヒットしてはいませんが、彼女の残したレコーディングの中では上位にランクされるんじゃ~ないでしょうか。
うむ、こ~ゆ~前向きな気持ちをストレートに歌われてしまうと、世俗の諸々なんか、当て所ない繰返しの産物という気分にさせられてしまうサイケおやじです。
最後になりましたが、誰が立候補するにせよ、まずは東京都民の幸せを優先してくれる人物を期待するばかりなのでした。