■さすらいの唄 / 小沢深雪 (キャニオン)
掲載したのは昭和50(1975)年にテレビドラマの人気シリーズ「必殺必中仕事屋稼業(TBS~NET)」の主題歌としてヒットした「さすらいの唄」をA面に入れた、これが小沢深雪のデビュー作と思われるシングル盤なんですが、覚えていらっしゃるでしょうか?
結論から述べさせていただきますが、彼女は平尾昌晃の愛弟子として、16歳で公式デビューし、サイケおやじが知る限りでは、2枚ほどのシングル盤を出した後、平尾昌晃との結婚から引退されてしまったわけで……。
この「さすらいの唄」にしても、当然ながら作曲は平尾昌晃ですし、作詞:片桐和子&編曲:竜崎孝路という優れたスタッフが脇を固めていますから、仕上がりが秀逸だったのも、当然が必然でした。
それはソプラノサックスと哀切のコーラスによる如何にものイントロから、裏社会のダーティヒーローが活躍する「必殺シリーズ」に相応しいハードボイルドな歌謡曲であり、芯の強いビートが効いたミディアムテンポの曲調には、ハッとさせられるストリングスがみっちりと使われ、何よりも魅力的なのは演歌調のコブシとロックっぽい節回しを並立させて歌う小沢深雪の声質のせつなさなんですねぇ~~♪
その微妙に幼さが残るフィーリングは、決してロリータボイスではなく、むしろ青春の儚さを滲ませるが如き味わいには、我知らず胸キュンですよ (^^♪
捨て鉢な未練が綴られた歌詞の世界との相性も抜群だと思います ♪♪~♪
そして、もちろん、ジャケ写ポートレートを裏切らないイメージに魅せられてしまうわけですよ (^^♪
しかし、既に述べたとおり、彼女は所謂「お手が付いた」ということでしょうか、平尾昌晃の再婚相手となり、引退されたのが全く残念と思うファンは数知れなかったと思うんですが、如何なものでしょう。
そ~して月日が流れた平成29(2017)年、平尾昌晃の逝去から、莫大な遺産相続問題を巡って、突如として小沢深雪の名前が再びマスコミに取り上げられ、それは彼女の実子である平尾勇気が、再再婚相手とされる故人の事務所社長の女性と裁判沙汰となった時で、なんとっ!
小沢深雪はニューヨーク在住!?
と報じられたんですから、クリビツテンギョウでしたねぇ~~!?
それが真実か、否かは知る由もありませんが、とにかく彼女は何時の間にか平尾昌晃と離婚していたというのは、間違いないというわけで……。
そんなこんなから、サイケおやじは、ますます小沢深雪が歌う「さすらいの唄」が好きになりました。
とにかく、ここに書き記すことは諸事情から出来ませんが、その歌詞の世界はジャストミートの運命のいたずら!?
なぁ~んて、思い込んでしまうほどです。
う~ん、今でも歌っていて欲しいですねぇ~~、彼女には。
ということで、本日は大雨、自室で鳴らす「さすらいの唄」に身も心も惹きつけられているのでした。