OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これが好きだと言える幸せ

2021-08-17 18:00:01 | 歌謡曲

アップル・ドール / カルメン (ブラック / テイチク)

掲載したのは、六本木のオールディズ系ライブハウス「ケントス」に出演していたボーカリストのカルメンが昭和52(1977)年に出したシングル盤でして、このジャケ写の雰囲気からして、彼女はハーフ?

と思いきや、実は昭和47(1972)年から始動した第二期のジャッキー吉川とブルー・コメッツに5年間ほど参加していた佐伯芳江が、その正体です。

もちろん、彼女に日本人以外の血縁があるのか、否かは知る由もありませんが、それはそれとして、ここにA面収録された「アップル・ドール」は作詞:さいとう大三&作曲:小杉保夫から提供された楽しいオールディズ歌謡の決定版 (^^♪

アップテンポでサックスやギターを如何にも「らしく」使った若草恵のアレンジも好ましく、それゆえに男性コーラスを上手く意識したカルメンのボーカルは溌剌としていながら、ソフト&ハスキーな声質を存分に活かした節回しからは程好いセンチメンタルなフィーリングが滲み出て、正にベリィ~グッ!

本気で、何度でも針を落としたくなる衝動が抑えきれませんよ (^^♪

ちなみに前述した第二期のジャッキー吉川とブルー・コメッツは、もちろんジャッキー吉川(ds) と小田啓義(key) の旧メンバーに加えて、姫神じゅん(g,vo)、白鳥健二(b,vo)、ヒロ池ヶ谷(per,ds)、山根宮子(vo)、そして佐伯芳江(vo) だったと思われますが、何故か当時は女性のツインボーカルが流行だったみたいで、例えばピンキーが抜けたキラーズがニューキラーズとして再出発した時も、女性のツインボーカルを前面に出していましたし、ベンチャーズでさえも、巡業ステージでは、幾人かの女性ボーカリストをペアにして起用していたという事を付け加えておきます。

閑話休題。

しかし、結局は彼女もメジャーなブレイクは叶わなかった様で、むしろ今となっては昭和55(1980)年、芦原由季と改名して出したシングル曲「クロース・トゥ・ユー」が、エルビス・コステロの某曲を焼き直した、所謂ニューウェイヴ歌謡の裏傑作として、そっち方面のマニアには絶大な人気があるそうですよ (^^;

一応、サイケおやじも件のシングル盤は所有しておりますが、そこまでの不愛想な歌いっぷりよりは、この「アップル・ドール」に聴かれる仄かな胸キュンフィーリングを好むのは、言わずもがなであります (^^ゞ

ということで、あまりにもマニアック過ぎるかもしれませんが、彼女の残した音源も、レーベルを超えて集成されたら、絶対に面白いと思うんですけどねぇ~~、いかがなものでしょう。

そんな思いが関係者各位に伝わる事を願いつつ、この拙文を書いているのでした。

コメント
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