■恋人たちの24時 c/w 後悔 / エル・ソタノ (ビクター)
エル・ソタノは後に作編曲家として素晴らしい活動を繰り広げる竜崎孝路が在籍していた歌謡コーラスグループであり、しかも演じていたのが洋楽フィーリングも鮮やかなソフトロック&ポップス歌謡でしたから、残されたレコードは昭和40年代中頃の我が国歌謡界においては、洗練され過ぎていた感も強く、それゆえに大衆的なヒットには結びつかなかった楽曲ばかりだったところが逆に現代において再発見さているという、そんな裏人気(?)の高さは抜群の存在でしょうか (^^)
それは昭和45(1970)年に発売された本日掲載のシングル盤にしても、まずは作詞:伊藤アキラ&作編曲:鈴木邦彦から提供のA面曲「恋人たちの24時」が、如何にもオシャレ過ぎるスローテンポのボサノバ歌謡であり、柔らかなメロディラインに包まれた恋人同士の都会的に綴られた心象風景が、ちょっぴり複雑で凝っていながらも、ストレートにリスナーに届いてしまうという、なかなか玄人好みのボーカル&コーラスを聴かせてくれるエル・ソタノは、やっぱりエバーグリーンなグループと思うばかり (^^♪
まあ、雰囲気としてはジャジーなソフトロック路線に入っていた当時のセルジオ・メンデス&ブラジル '66 からの影響も強く感じられるところでしょうし、その意味からしても同じソングライターコンビが手掛けたB面曲「後悔」はミディアムアップのボサロック歌謡として、やはり初期のセルジオ・メンデス&ブラジル '66 風味が満点♪♪~♪
いゃ~~、本当に素敵なレコードなんで、これは中古でも高値安定の1枚になっているのは泣き笑いではありますが、だからこそ、エル・ソタノの音源はコンプリートでのデジタル復刻が強く待たれるわけですよ。
告白すれば、サイケおやじの私有盤にしても、某ネットオークションで個人的には相当に思い切った入札額から入手出来たブツというわけで、既にサイケおやじが手放す時は次の行き先が決まっているという、なかなか罪作りな1枚 (^^;
まあ……、それは現状、自分が死ぬ時だとは思っていたいんですが、それゆえに大切にしていなければならないという、ちょっとした使命感さえ覚えているのは、本末転倒ですよねぇ…… (^^;
そのあたりも含めまして、好きな物に拘るのも、自分の生き様&生き恥と思っております。
本日はイヤミな独白、失礼いたしました <(_ _)>