■Starman / David Bowie (RCA / 日本ビクター)
今日から、当分の間、宇宙人を相手に仕事をせねばならないサイケおやじです。
そこで心身を慣らすため、朝イチに引っ張り出したのが、このシングル盤なんですが、ご存じのとおり、デイヴィッド・ボウイがマーク・ボランと並んでグラムロックを牽引する大スタアに躍り出た時代を代表する名曲が、A面に収録された「Starman」でしょう。
まあ、今となっては、ちょいとカントリーロック風味も感じられる曲調が「らしくない」と思われるお若い皆様もいらっしゃるでしょうが、しかしこれが出た1972年のリアルタイムでは、摩訶不思議なデイヴィッド・ボウイのルックスや異次元ボイス(?)による歌い回しは新鮮でしたし、後々まで多くの模倣&追従者を登場させ、我国だけでも直ぐにバンド名や歌手名が浮かんでくるはずです。
もちろん、この「Starman」のイメージは、本人が演じた幾多の仮面劇のひとつにすぎないわけで、一説によると足枷に感じているという噂もあるんですが、ファンにとっての永劫性までは否定出来ないでしょう。
それは説明不要とは思いますが、そもそも「Starman」はデイヴィッド・ボウイのと言うよりも、グラムロックを代表する名盤LPの1枚に挙げられる「ジギー・スターダスト / The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars」からのカットであり、物語性を重視したアルバムの全体構成が宇宙人のロックスタア成り上がり伝説!?
ただし主役のデイヴィッド・ボウイが、宇宙人よりも一般人でありたいと願う逆説的なスタア論を述べる事によって、ファンは尚更に自分達から遊離した特別の存在を認めるであろう、そうした思い込みを演出しているように推察致しますが、いかがなもんでしょう?
しかし同時に、レコードを聴いて素直に楽しめる楽曲群の充実は保証付き!
デイヴィッド・ボウイの作編曲とボーカルは言わずもがな、ミック・ロンソン(g,key,vo)、トレヴァー・ボールダー(b)、ミック・ウッドマンジー(ds,per) という、このアルバム制作の主要メンバーが、そのまんま、デイヴィッド・ボウイの新バンドになるスパイダーズ・フロム・マーズへと転身する「あざとさ」もニクイばかり♪♪~♪
この成功からアルバム全体をステージライプで再現し、映画まで作られたのも鮮烈な記憶ではありますが、何よりもデイヴィッド・ボウイが「その気」になっていた事が大きいと思います。
ということで、本当は件のLPを聴くのが一番なんでしょうが、率直に告白すると、サイケおやじは「ジギー・スターダスト / The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars」というアイディアもアルバムも、それほど好きではありません。
ただし、この「Starman」だけは説明不可に好きなんですねぇ~~♪
それも宇宙人のマインドコントロールなんでしょうか……?
最後になりましたが、本日のサイケおやじは未だ仕事現場で宇宙人と遭遇していません。台風の影響で、到着が今夕に変更されたとかで、心の準備に余裕が出来たのは幸いってところです。
チューニングがくるってるよーな、あってるよーな。。。
あれがいちばん印象に残っているしインパクトがありました。
コレ↓はスターマンにゴロが似ているので
http://www.youtube.com/watch?v=vo4Rp1fXfYk
デイヴィッド・ボウイ宇宙ものでは、もう一曲、これも印象に
残ってます。
http://www.youtube.com/watch?v=AFks9A9TCF0
両曲ともメロトロンが使われているでしょうか。
本物のストリングスに比べ、ちょっとチープな感じが、妙に宇宙浮遊感を醸しだしていると思うのです。
違っていたら、スンマヘン。
コメント&ご紹介ありがとうございます。
日本語ナレーションの曲は「It's No Game」じゃ~ないですか?
各方面で物議、論争が勃発していた頃が懐かしいですよ。
エイドリアンのギター入りでは、2枚組ライブ盤「ステージ」が好きですよ。
ペック先生は当時から、唯我独尊ですね(笑)。
貴重な情報、ありがとうございます。
担当者はきっと、ファンだったんですよ♪
わかってるって、感じですね♪
コメント&ご紹介ありがとうございます。
ボウイの美学は、チープさを上手く使ったところが独特かもしれませんよ。
しかも時代の先端を走っているようで、実は案外と古びてしまっている作品が多いのも、逆説的な素晴らしさだと思います。
そうコレですよ、コレ↓
http://www.youtube.com/watch?v=9KdYAVjRiJ4
いやぁ~、ひさしぶりに聞きました~。
オモシロイですよね。もう何回も聞いてしまった。
エイジョリアン君がロバートさんと仲良くなるのは
この時点でもう見えてる感じですね。
この曲の女性ナレーションは外国のひとが聞くと
やっぱり北朝鮮のアナウンサーの
「キムジョウンのションベンのシミだ!」みたいに聞こえるのかなあ。。。
コメント&ご紹介、ありがとうございます。
確かに、これは当時も今も、笑っていいのか、悩んでしまいますねぇ~~。
率直に面白い! という感覚が正直なところだと思います。
北朝鮮の女性アナウンサーの真っ向なところは、何かと……。
御年66歳での、iTunesアルバムチャート1位獲得。
只々、偉業というほかありません。60年代後期から活躍のロック・ミュージシャン達は、現在多くが70歳前後。その中にあって、ベスト盤や発掘音源など「懐古もの」以外で、チャート1位を獲れるアーティストがどれほどいるでしょうか。聞くところによると、ボウイは10年前に心臓病で倒れ、もはや過去の人になりかかっていた由。その彼が、66歳の誕生日1月8日をもって突然のカムバック宣言。そんなサプライズが、順位を押し上げた背景にあるのかもしれません。
ボウイの熱心なリスナーでもない私には、このアルバムが将来に亘り語り継がれる「名盤」となるか否か、語る資格もありませんが、本国UKでは、「現代における文化の創造」などと持ち上げられているそうです。
楽曲的には、激しいロックやポップ・チューン、静謐なバラードからプログレ調まで、バラエティに富んでいて、飽きさせないと思います。ボウイの声にも衰えは感じられません。
機会があれば、御一聴のほどを。
コメント&ご報告、感謝です。
気になっていたボウイ、声の衰えが感じられないとは、まさに凄い事だと思います。
ほとんどのボーカリストは年齢に比例して、所謂「前ノリ」が出来なくなるのが常識でしょう。
まあ、トム・ジョーンズみたいな怪物(?)も生き残っていますが、ボウイもそうだとしたら、やっぱり宇宙人なんでしょうか(笑)。
ベテラン勢の出す新譜は、往年の発掘&再発音源に比べて、なんとなく業界の宣伝が優先された感じがしますから、実際のリスナーの感想こそが、最も信頼されるものと思います。
ご紹介のとおり、幕の内弁当のような音楽性はボウイの持ち味でしょう。早速、注文確定です。
ありがとうございます。