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サイケおやじの生活と音楽

バンド・オブ・ジプシーズの切実:其の九

2019-11-20 15:23:56 | Jimi Hendrix
2 Nights At The Fillmore 2nd Show (conclusion)
                                               / Jimi Hendrix and The Band Of Gypsys (Voodoo Chile = CD)

  01 Changes
  02 Message To Love
  03 Stop
  04 Foxy Lady
  05 Voodoo Chile
  06 Purple Haze

3枚目のCDは大晦日の2ndショウ後半部分を収録していますので、なかなか凄かった前半の勢いがそのまんまんまの演奏に接する事が出来ます。

まずはバディ・マイルスが主役を演じる「Changes」は、ソウルミュージックならではの思わせぶりとハードロックの激した熱情が混在しており、モノラルミックスながらも音がクッキリしているので、全体的に軽めの録音ではありますが、我知らず惹きつけられてしまいます ♪♪~♪

それは続く「Message To Love」でも同様で、ジミヘンのギターはリズムプレイ主体なんですが、当時としては相当に新しいロッキンソウルが展開されていますし、マイクテストを経ての「Stop」では、これまたソウルミュージックがモロ出しとなったボーカルの掛け合いから唸りまくるギターというあたりが、後のアイズリー・ブラザーズのスタイルに直結していると思えば、ここには新しいロックの萌芽が感じられるはずです。

ちなみにジミヘンは下積み時代にアイズリー・ブラザーズのバックバンドに雇われており、その頃に一緒にレコーディングした音源がジミヘン名義に近いタイトルで世に出ているのですから、さもありなん!?

ここに収録の上記3曲からは、それを強く想起させられるんですが、いかがなものでしょう。

そして迎える大団円は説明不要、エクスペリエンス時代の人気演目ですから、おそらくはアンコールのパートだったと推察しております。

だからでしょうか、音質がサウンドボード直結のラインからオーディエンス録音に切り替わっている様ですが、それなりに聴けてしまうのは、流石にジミヘンのギターが物凄く、バンド全体からも超ヘヴィなサウンドが噴出しているから!?
 
とにかく「Foxy Lady」は、演奏の進行やギターフレーズの妙が既に分かっているだけに安心感がありますし、「Voodoo Chile」を短く演じた後にメドレー形式で「Purple Haze」へと続けていくあたりのラフな質感も、ジミヘンのファンなればこその楽しみがあると思います。
 
ということで、ここでの前半は新しいロックを模索するジミヘンが後半ではお待ちかねの大サービスというプロ根性を表明しています。

気になる音質は既に述べたとおり、2枚目のCDを含めての大晦日越年ライブを楽しむには普通に聴けると思いますし、ラスト3曲がライン録りでは無いとしても、それについての文句悪態は時代性からしてもバチアタリと思います。

結局、このパートからはこれまで1曲もオフィシャルでのチョイスは無かったんですが、近々は世に出るリマスター集成盤は、それゆえに期待度が高くなっている理由のひとつかもしれません。
 
あぁ~~、凄く楽しみですっ!
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