★私の参加するグループメールのやり取りの中に、朝鮮人工衛星(ミサイル)問題についてのNHKの報道に疑問があり質問した方がいます。下記はそのやりとりです。
皆さんはNHK
の認識についていかがお考えでしょう。
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私は3月21日に、NHKに下記のメールを送りました。「貴社はニュースにおいて朝鮮民主主義人民共和国(以下朝鮮と略)が4月上旬に打ち上げようとしている人工衛星について、いまだに弾道ミサイルと表現している。そのことが、国民に無用な不安を与えている。日本政府の迎撃などという過敏な軍事行動にも影響を与えていることであり、是正していただきたい。事実は、すでに米政府も3月10日、ブレア国家情報長官が上院軍事委員会の公聴会において「北朝鮮は人工衛星を打ち上げると発表し、私は彼らが意図するものが人工衛星だと信じている。」と証言したように、人工衛星のうちあげという認識を示している。
いくつかの外信が、朝鮮政府が国際機関に人工衛星のうちあげにともなう航空機と船舶の安全に必要な資料を通報したことも伝えている。中国やロシアは、もとより人工衛星という認識を示しており、いまや日本と韓国政府しか「弾道ミサイル」という表現を使っていない。ぜひ回答をいただきたい。」
☆すると24日に以下の回答がきました。
「いつもNHKの番組やニュースをご覧いただき、ありがとうございます。
お問い合わせの件についてご連絡いたします。
「ミサイル」か、「衛星打ち上げのためのロケット」か、の違いを分けるのは、
「弾薬の有無」だけでは必ずしもなく、開発の目的によるというのが一般的な考え方です。
2006年7月の「テポドン2号」発射の際は北朝鮮自身が「軍事訓練の一環だ」と言明しており、今回使われるのは、この時の「テポドン2号」か、その改良型とみられています。北朝鮮が、今回、これまで開発を進めてきた軍事技術を使おうとしているのは明白です。人工衛星を運用するためには、ITU・国際電気通信連合に周波数を届けるなど、国際的な手続きが必要となりますが、知りうる限り、北朝鮮はこうした手続きを行っていません。
これまでの対米外交政策を見た場合、北朝鮮はミサイル開発を外交上の取引材料としてきており、今回もその一環であるという見方が支配的です。
今回の北朝鮮の動きについては、同盟国の中国などは「ミサイル」か「人工衛星」かについての判断を示していませんが、国際社会の一般的な受け止め方として、純粋な「人工衛星の打ち上げ」とは見ていません。そもそも純粋に「衛星打ち上げ」ととらえているならば、日本だけでなく国際的に今回の動きが大きなニュースとはなり得ません。
なお、今回、質問に引用されたブレア証言は一部通信社の誤訳であり、正しくは、「北朝鮮は宇宙発射(Space launch)を行う」と言っています。
北朝鮮が打ち上げようとしているのは弾道ミサイルと見なすのが米政府の立場です。
引き続き、NHKのニュースやニュース番組では正確で客観的な情報を多
角的に伝えて参ります。
今後とも、NHKをご支援いただけますようお願いいたします。お便りありがとうございました。
NHK視聴者コールセンター
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これが報道機関の見解でしょうか?
開発の目的が軍事であれば弾薬を積んでいなくても「ミサイル」と表現するべきとNHKは主張します。
ならば、弾道ミサイルをたくさん開発しているアメリカやロシアの発射する人工衛星もすべて「ミサイル」と表現するべきということになります。そんないい加減な話はないでしょう。
アメリカのブレア発言についてはNHKは、「誤訳」とまで決めつけます。たしかに英語の表現(space-launch vehicle)を直訳すれば「宇宙発射体」になるそうです。(浅井基文さんのブログより)
しかし、前後の文章を見れば明らかに、ブレア氏は兵器とは異なるものとしてその言葉を使っているのであり、だからこそ人工衛星と翻訳されたわけです。一方で、米太平洋軍のキーティング司令官は3月19日の軍事公聴会の場で「米情報機関はミサイルか人工衛星か、どちらの可能性も除外する情報を持ち合わせていない」と述べています。米政府自身も、慎重に表現を選んでいることがうかがわれます。
いったい、NHKは何を根拠に「弾道ミサイルとみなすのが米政府の立場です。」と決めつけるのでしょうか?
一生懸命反論を考えたように思いますが、客観性を捨てた宣伝機関の
ような姿勢に危惧を覚えたので、また反論を申し入れようと思っています。
さて、長くなって申し訳ないのですが、政府は27日にも安全保障会議で人工衛星に対して迎撃を決めようとしています。これは朝鮮が「宣戦布告」と規定しているように、非常に危険な軍事挑発です。日本の平和運動の真価が問われます。首相官邸と外務省への要請メールやFAXをお願いします。
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皆さんはNHK
の認識についていかがお考えでしょう。
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私は3月21日に、NHKに下記のメールを送りました。「貴社はニュースにおいて朝鮮民主主義人民共和国(以下朝鮮と略)が4月上旬に打ち上げようとしている人工衛星について、いまだに弾道ミサイルと表現している。そのことが、国民に無用な不安を与えている。日本政府の迎撃などという過敏な軍事行動にも影響を与えていることであり、是正していただきたい。事実は、すでに米政府も3月10日、ブレア国家情報長官が上院軍事委員会の公聴会において「北朝鮮は人工衛星を打ち上げると発表し、私は彼らが意図するものが人工衛星だと信じている。」と証言したように、人工衛星のうちあげという認識を示している。
いくつかの外信が、朝鮮政府が国際機関に人工衛星のうちあげにともなう航空機と船舶の安全に必要な資料を通報したことも伝えている。中国やロシアは、もとより人工衛星という認識を示しており、いまや日本と韓国政府しか「弾道ミサイル」という表現を使っていない。ぜひ回答をいただきたい。」
☆すると24日に以下の回答がきました。
「いつもNHKの番組やニュースをご覧いただき、ありがとうございます。
お問い合わせの件についてご連絡いたします。
「ミサイル」か、「衛星打ち上げのためのロケット」か、の違いを分けるのは、
「弾薬の有無」だけでは必ずしもなく、開発の目的によるというのが一般的な考え方です。
2006年7月の「テポドン2号」発射の際は北朝鮮自身が「軍事訓練の一環だ」と言明しており、今回使われるのは、この時の「テポドン2号」か、その改良型とみられています。北朝鮮が、今回、これまで開発を進めてきた軍事技術を使おうとしているのは明白です。人工衛星を運用するためには、ITU・国際電気通信連合に周波数を届けるなど、国際的な手続きが必要となりますが、知りうる限り、北朝鮮はこうした手続きを行っていません。
これまでの対米外交政策を見た場合、北朝鮮はミサイル開発を外交上の取引材料としてきており、今回もその一環であるという見方が支配的です。
今回の北朝鮮の動きについては、同盟国の中国などは「ミサイル」か「人工衛星」かについての判断を示していませんが、国際社会の一般的な受け止め方として、純粋な「人工衛星の打ち上げ」とは見ていません。そもそも純粋に「衛星打ち上げ」ととらえているならば、日本だけでなく国際的に今回の動きが大きなニュースとはなり得ません。
なお、今回、質問に引用されたブレア証言は一部通信社の誤訳であり、正しくは、「北朝鮮は宇宙発射(Space launch)を行う」と言っています。
北朝鮮が打ち上げようとしているのは弾道ミサイルと見なすのが米政府の立場です。
引き続き、NHKのニュースやニュース番組では正確で客観的な情報を多
角的に伝えて参ります。
今後とも、NHKをご支援いただけますようお願いいたします。お便りありがとうございました。
NHK視聴者コールセンター
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これが報道機関の見解でしょうか?
開発の目的が軍事であれば弾薬を積んでいなくても「ミサイル」と表現するべきとNHKは主張します。
ならば、弾道ミサイルをたくさん開発しているアメリカやロシアの発射する人工衛星もすべて「ミサイル」と表現するべきということになります。そんないい加減な話はないでしょう。
アメリカのブレア発言についてはNHKは、「誤訳」とまで決めつけます。たしかに英語の表現(space-launch vehicle)を直訳すれば「宇宙発射体」になるそうです。(浅井基文さんのブログより)
しかし、前後の文章を見れば明らかに、ブレア氏は兵器とは異なるものとしてその言葉を使っているのであり、だからこそ人工衛星と翻訳されたわけです。一方で、米太平洋軍のキーティング司令官は3月19日の軍事公聴会の場で「米情報機関はミサイルか人工衛星か、どちらの可能性も除外する情報を持ち合わせていない」と述べています。米政府自身も、慎重に表現を選んでいることがうかがわれます。
いったい、NHKは何を根拠に「弾道ミサイルとみなすのが米政府の立場です。」と決めつけるのでしょうか?
一生懸命反論を考えたように思いますが、客観性を捨てた宣伝機関の
ような姿勢に危惧を覚えたので、また反論を申し入れようと思っています。
さて、長くなって申し訳ないのですが、政府は27日にも安全保障会議で人工衛星に対して迎撃を決めようとしています。これは朝鮮が「宣戦布告」と規定しているように、非常に危険な軍事挑発です。日本の平和運動の真価が問われます。首相官邸と外務省への要請メールやFAXをお願いします。
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