九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

バーレーン戦の総括  文科系

2009年03月29日 00時11分40秒 | スポーツ

セットプレーだけの1点というのはいただけないが、日本最大の弱点において見るべきものがあったゲームだと思った。点取り術の進歩のことである。
敵ゴール前にボールを運んだとき、数人の攻撃陣がよくゴールに詰めていた点が、最大課題となっていた点での大きな前進だ。日本人は、ゴール前で個人で点を入れるのは難しいから、集団で俊敏に動いて、パスし合って得点するしかないのであって、大事なときにできるだけ多数がゴールに詰めていなければならないのである。集団でごちゃごちゃ動きあったときは相手よりも日本が速いということも考慮してのことだ。ゴール前という必死の場面では、1対1だとどうしても筋力、体力で負ける。ガツンと当たられれば、それでチャンスがパーと、そういうわけなのだから。
このことの結果、1点入ってもおかしくないような場面が4~5回はあったと思う。バーに当てた内田のドフリーのシュートなどは、入れておかなければいけないものだった。ゴール前、中の方に数人つめていたから、ゴール右外の内田がフリーになれたのであって、今日の内田はもう1本そういう絶好のチャンスを外している。皆の犠牲を無駄にしたということだ。あれだと、将来性を無視すれば名古屋の田中のがよいと思うが、どうだろうか。ただ、あーいうときに何回か内田がゴール近くにフリーでいたのは、非常な進歩であると思う。

なお、明らかに走力が増しているし、中盤の支配力も向上している。岡田監督が重視してきた「攻守の切り替え」が世界レベルに近づいているのではないかとさえ思った。これらの結果として、ボール支配率は6対4以上だったのではないか。ひょっとしたら7対3に近かったかも知れない。バーレーン相手にこれだけのゲームを演じたことは近年なかったはずだ。でも、中心選手たちは浮かない顔をしていた。僕と同意見で、「流れの中の点が取れたはずなのに、残念」と、そういうことなのであろう。

各選手についてだが、やはり俊輔は優れていた。ボールを取られないし、視野が広い上に細かい所まで良く見ていて、しかもパスが長短ともに正確である。遠藤も、地味だけど本当に大事な選手である。今日は守備を中心にやっていたが、だからこそ中盤でボールが取れたのだし、俊輔が前を向いてプレーできたのだと思う。長谷部も攻守ともにとても頑張った。攻撃にも絡んでは後ろに戻って来るというように、運動量が特に多いのではないか。FWは3人とも良かった、田中、玉田、大久保それぞれが守備にも走り回り、上に述べたとおりにゴールにも詰めていた。こういうFWが日本型FWなのだとが思うが、それだけに疲れただろうとも思う。このように、日本のFWは後先考えず目いっぱい走って、疲れたら替わってもらえばよいのだと思う。松井、岡崎、矢野など、同等の替わりはいっぱいいるのだから、疲れるのを恐れてはいけないということである。もっとも、岡崎、田中ならば走り回っても最後まで持つのではないか。長友は強いが、内田はスピード以外はまだまだだと思った。

将来に向けて光明が見えたゲームとはいえるが、とにかく1得点は残念。全体的にかなり進歩はしていたが、思ったより進歩が遅くって、ワールドカップまでに急に伸びる時期が来ることを祈るのみである。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする