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危機にある名古屋の里山保全に宮崎駿監督がエール

2009年09月10日 00時10分01秒 | Weblog
★全国ネット紙のJANJAN ↓に、 http://www.news.janjan.jp/area/0909/0909099967/1.php
宮永正義さんが 「 守れるか?宅地開発計画が進む大都市に残された豊かな自然」
というタイトルで地元名古屋の開発環境問題を取り上げています。是非読んでいただきたくて紹介します。  (ネット虫)
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 今や全国標準となったユニークな選挙スタイル「自転車街宣」の元祖・河村たかし名古屋市長が天白区平針字黒石に広がる里山を訪ねたのは、当選を決めた4月26日の直後、5月10日のことだった。およそ2時間の視察を終えた市長の感想は「ここはなんとか残さないかんわな~」という率直なものだったという。9月6日、専門家らがその里山で実施した学術調査に同行してみた。

 大量の農薬や化学肥料を使わず「戦前からの農法」をかたくななまでに守り、耕作してきた所有者が亡くなった昨年、開発業者が約5haの土地を買収した。
 愛知でなら、誰でも一度は試験を受ける「平針運転免許試験場」の西に広がる一帯は、奇跡的に農薬汚染を免れた在来植物などが繁茂する「水田やため池、湿地に雑木林」が広がり、日本の原風景といえる里山が1セットになっている。
 この問題で住民側は、業者は「分譲地」として開発許可申請を出しているが、実態は「宅地分譲地並びに私立小学校用地の開発」の虚偽申請だとし、更にいくつかの問題点を挙げ、名古屋市に再審査などの要請をしている。
 これを受け市長は「許可」を保留しているが、公園や緑地には指定されていない市街化地域のため、市長が「判を押せば事業開始」というところまで来ている。市は対策として買収を前提に調整を図っているようだが、解決の道は不明のままだ。

 しかし生物多様性条約締結国第10回会議(COP10)の名古屋市開催を来年秋に控えた市長にとって、大都市にわずかに残された「伝来の身近な自然を残せる」か、それとも「開発を優先する」か。就任以来、明確な業績がないだけに、悩ましい問題ではあろうが、決断次第では後世に残る功績となる可能性も高い。
生物多様性とはありふれたものがいろいろいること。
 そんななか、里山保存を訴える「平針の里山保全連絡協議会(代表:宗宮弘明名大教授)」宛てに1通の封書が届いたという。日付は09年7月12日。差出人は「隣のトトロ」の宮崎駿監督だった。以下、原文のまま転載させていただく。

 【平針の里保全連絡協議会のみなさんの活動を心から応援します。】
                    淵の森の会長  宮崎駿 
 人口が増える時代はすぎました。都市が拡っていく時代もおわろうとしています。今は虫くいのバラバラになった国土を再建する時代に入っています。
 乱開発してしまった土地を、人間といきもの達にすみやすい空間につくりなおす時代です。
 私達は、東京の東村山市と埼玉の所沢市の境界で、わずかに残った林を育てる活動をしています。
 遠くはなれていますが、志はひとつ。どうかみなさん、智恵と力とお金をあつめて、時間をかけて、少しでも良い結論にたどりつくよう奮闘して下さい。   

◇続いて、地元の方の声を紹介しよう。
 ぐるっと回って30分くらいのコンパクトな場所に奥山・ため池・棚田と里山の景観が楽しめます。木々の間をぬけると 目の前は急に開けて 駐車場・マンション・真新しい家々に驚きます。 
 平針運転免許試験場は名古屋市のはずれにありますが 昼間は10分刻みで市バスが 乗降する人が 免許証書き換えの車が 行き交う交通量の多い所です。その近くに 里山が残っていたのは 奇跡としか思えません。
 よくぞ残ってくれたこの里山、何とかこのまま次の世代に引きつがなくては。そんな思いで署名や募金を集めながら里山のPR活動をする毎日です。是非、平針の里山保全連絡協議会のHPを見て下さい。 貴舩育子

 どんどん開発が進み、ごくありふれた自然とも隔離されつつある都会の暮らしにとって、多様な自然がまとまって残った緑地は、たとえ規模が小さくても貴重な存在だ。子供たちの環境教育の場として、また気軽に自然に触れ合える場として、残すべき価値があると思うが、果たして市長はどんな最終決断を下すのか?引き続き、今後の動向を追いたい(宮永正義)
コメント (2)
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ガーナ戦、「日本流」の勝利  文科系

2009年09月10日 00時03分19秒 | スポーツ
ガーナ戦、これこそ「日本流」の勝利だと思う。その鍵、総括の結論は、間違いなくこうだろう。
「相手を疲れ果てさせて、終盤に大逆転。5分で3得点」
「瞬発力のアフリカ勢を組織力で走らせ、後半に走持久力で競り勝ち」

ゲーム開始直後に思った。ガーナが日本ボールに対して、プレス、詰めてくる! アジア勢では、日本相手にこんな闘い方はどこもしないような。だがしかし、日本ボールには受け手が何人か走っているから、ボールは回る。相手のプレスは単発的で、けっして上手いとは言えないし。他方、相手ボールに対しては、かなり見え見えのパスだから、面白いようにカットが決まる。こうして、組織的走り方など、攻守の組織戦では、日本断然有利だ。当然だろう。あの世界第3位のオランダにも「ボール繋ぎ、ボール奪取などの組織走力技術」では70分ほどまでは互角以上の闘いを見せた日本なのだから。(前投稿参照)

さて、こうして、FWの抜け出しに合わせたスルーパスが、面白いように決まる。 先ず12分、前田がドフリーに。シュート、枠外! 次に、ケンゴに。やはり枠外。「ほんとにドフリー二つもはずすなんて、何やっとるんだ! 玉際で敵の脚が伸びてくるのかなー?」。と思った17分、岡崎が抜け出して、やはりドフリーのシュート。これは枠内、キーパーがキャッチ。
が、29分、敵1得点。敵右コーナーキックにファーで大男と競り合った長友がハンド、PKである。あそこは、長友を責められない。敵が高すぎたから、負ければ得点だったと思う。
だがさて、日本攻勢は依然として続いている。俊輔の枠内シュート、相手ゴール近くの相手反則から、日本フリーキックもたびたびだった。

この展開に僕は、こう考えていたものだ。
「相手は、疲れるぞ!これだけプレスに走り、そのくせボールも取れず、抜け出した日本FWにこれだけ追いかけダッシュを繰り返していては! それにガーナ選手は、走持久力としては疲れやすい体質じゃないかなー。無酸素筋系のようなむきむき体質の選手が多くて、有酸素筋が多そうな日本選手とは対照的だから」
「後半の後半が勝負だな」
本当にそう思ったのだ。

後半開始。その直後に信じられないことが起こった。
敵キーパーがけった長距離パスが日本ゴール近くへ。日本DF・中沢がそれにゆうゆうと追いついて、クリアー。と見ているその中沢めがけて後ろから走り込み、競り合いをかけた敵FW、見事に体を入れ替えてボールを奪ってしまったのだ。そのままゴールである。見たこともないような「敵ゴーールキーパーのロングパスが即アシスト!」 かなり先行していたのに追いつかれ、競り合いに負けた中沢はアジアナンバーワンDFとも言われ、これを子どものように扱った敵FWは、ギャンという。フランスはレンヌの稲本の同僚だ。まーもの凄いことである。こんなのを見せられると、見ている僕も顔面蒼白。ましてや、選手はーーーとそう思ったものだが、心配は無用だった。
攻め上がったトゥーリオにボールが通り、このシュートは枠内。日本優勢・敵は単発攻撃というリズムは、依然として続いていく。と見る間に、ケンゴが1得点。左の距離のある難しい奴だったが見事に決めてくれた。
私見だが、この得点がゲームを分けたと思う。1点取れば、終盤には敵が疲れ果てるだろうことは選手には分かっていただろうし、あとは疲れた敵に走りかって、フリーでリラックスして打てるかも知れないと、そう期待していたに違いない。

こんな調子が続いて以降、敵1得点で1対3。そこからの後半33分からだったか、5分で3得点。左角度のない所から玉田、抜け出した岡崎のヘッド、左から来たパスを敵と競り合った稲本が正面左の長めのシュート、と続いて、4対3の大逆転だった。あれだけ身体能力の高いガーナが終盤のゴール前で彼らを3度ともフリーにしたのは、こういうことなのだ。「走り回されて疲れ果てていた」「日本の走力、組織的パス力が勝った」と。これ以外の分析はありえないだろう。でなければ、あれだけの瞬発力、最後の競り合いに身体もぶつけられたろうし、それでもだめなら前半のように脚も出てきたに違いない。なんせ、ワールドカップアフリカ予選通過に際しては、無失点で乗り越えてきたチームらしいから。アフリカには多分、日本のように組織的に走り回れるチームはいないのだろう。

最後に一言。後半25分頃玉田(前田と交代)とともに入った本田(俊輔と交代)は、オランダ戦とは見違えるように走った。守備にもよく走り、敵攻撃には懸命に自陣にも走り戻っていた。けっしてスマートな走りとはいえなかったが。得点こそ取ってはいないが、この走りも、途中交代まで走り回って敵を疲れさせた前田や俊輔の走りとともに、「5分3得点」の最重要要件だったはずである。
こういうゲームこそ、得点者だけを見てはいけない。超絶個人技のガーナと違って、4点すべてが皆の走持久力と組織力とでもぎ取ったものだったと考える。

「驚異的身体能力・個人技のガーナ!」
「それに負けずに、2度の2点差を逆転し返した走力、組織力の日本」
まさに、岡田サッカーがはまったゲームだと思ったことだ。こんなに敢闘精神に溢れたスリリングなゲームは、めったに見られるものではない。

もっとも、忘れてはいけないことを、最後に一言。
あれだけの個人能力があるガーナが、世界32位と意外に順位が低い。サッカーで最も難しい組織力に難点があるのは間違いないのである。対する日本は、3位のオランダ監督をさえ驚かせた組織力・走力を持っている。得点力がないから40位と沈んでいるのだが、勝っても全く不思議はない順位差であって、そんなに喜ぶこともない。ただ、これだけは見えた。「敵を振り回し疲れさせ、終盤に走り勝って点を取る」。これが日本式の点取り法なのだ。
コメント (8)
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