九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

マガジン九条・・コラムリコラムから (新政権期待と不安の巻)

2009年09月22日 14時27分12秒 | Weblog
マガ そろそろ新政権の形が決まったようだね。民主党・社民党・国民新党の3党連立もなんとか成立したことだし、内閣の顔ぶれもほぼ見えたし。

ジン  鳩山代表と小沢幹事長の間で、話し合いがついたということなんだろうね。

マガ  本当に、戦後初めての実質的な選挙による政権交代。これから何が始まるのか、どんな方向へ政治が進んでいくのか、期待と不安が入り混じっている、というのが僕を含めて一般的な感覚じゃないかな。

ジン  それが普通だろうね。連立政権に社民党が入ったというのは確かに波乱要因だけれど、ある意味での民主党内における“ねじれ”に打ち込まれたクサビみたいな気もする。それが「期待と不安」の正体かもしれないな。

マガ  民主党内における“ねじれ”って?

ジン  いつも言われることだけど、自民党よりもっと右といわれるような考えの人たちと、その対極に位置するようなリベラルな人たち、その二つの流れが同じ党内に共存している。今回の選挙における民主党のマニフェストは、自民党との差異を明確にする意図があったためだろうけど、かなりリベラル色の強いものになっている。麻生自民党が主張してきたのは「中福祉中負担」。つまり、「福祉のためにはそれなりの負担を覚悟しなさい」ということで、“中程度”とは言っているけど、実際はかなりの負担を国民に求める“自己責任型の政策”だった。言ってみれば新自由主義的な「小さい政府」なんだね。「政府に頼らず、自分のことは自分で考えろ」ということ。麻生首相は選挙戦で「行き過ぎた市場原理主義、新自由主義的考え方を排し」と反省らしき言葉を口にしていたけど、あれは明らかにその場しのぎの方便だよね。結局は「小さい政府」で「国民の自己責任」を要求していたんだから。

マガ  まあ、言うこととやることがブレまくるのは、あの人の得意技だったからね。

ジン  外交や安全保障政策にしても、自民党は、とにかくアメリカとの同盟関係を何よりも優先するという、旧来の考え方からまったく踏み出せていなかった。

マガ それに対抗する意味で、民主党はリベラル色を強めた、というわけか。

ジン そう。だから民主党は、インド洋でのアメリカ艦船への給油は、2010年1月の給油法(新テロ特措法)の期限切れ以降は停止すると表明してきた。

マガ  例のインド洋無料ガソリンスタンドね。

ジン  この給油については、大きな問題がある。実際のアメリカ艦船への給油は、これまでの約110回中たった11回に過ぎず、あとはパキスタンやフランスなどの艦船への給油だったといわれている。何のための給油だったのか疑問だよ。“国際貢献”という旗を掲げるためのパフォーマンスだったんじゃないかな。
 自民党や外務省、一部の評論家などは「国際貢献の面から絶対に必要だ。もし停止すれば、国際的な非難を浴びることになる」なんて主張してきたけど、事実は違う。2007年11月に、テロ特措法は期限切れになり一端給油は停止されたよね。2008年に自公与党の強行採決で新テロ特措法が成立し、給油が再開されたんだけど、その間数カ月、どこの国からも“非難や批判”は起きなかった。なにしろ、欧米各国などは日本が給油していた事実をほとんど知らなかったというし、アメリカ自身にしたって一部の日本通以外はほとんど認識はなかったというよ。

マガ  ほんと? それなのになぜ給油に固執するわけ?

ジン  少しでもアメリカのご機嫌をとっておきたい人たちが、政府や外務省には多かったってことかな。私にはまったくわけが分からないんだけど。

マガ  今度の民主党政権では、それを停止すると言っているんだね。

ジン  そう。でもね、最初は政権をとったらすぐに停止、と言っていたんだけど「外交政策の継続性」とか言い出して、マニフェストではそれへの言及を避けたんだ。そこで社民党は「即時停止」の主張は取り下げ、「新テロ特措法の期限切れ(2010年1月)以降は給油を停止すべきだ」と妥協して、何とかその線で収まったようだよ。

マガ  それも、連立の効果かな。

ジン  沖縄の米軍基地問題についても、民主党のマニフェストには「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方も見直しの方向で臨む」と、明確に書いてあった。

マガ  在日米軍基地のあり方を見直す、というのは、これまでの日本外交から考えると、そうとう踏み込んだ表現だね。

ジン  しかし、党内には「日米同盟こそ日本の根幹で、日米安保体制を損なうような政策には絶対反対」という、自民党とあまり考えが違わない勢力が相当数いる。しかも「日米首脳会談を行う前に鳩山首相の手を縛るべきではない」として、このマニフェストをなし崩しにしてしまおう、という考え方も強かったんだ。それに対し、連立協議で社民党側が主張したのは「せめて民主党のマニフェストどおりの文面を、連立合意文書に明記して欲しい」ということだった。それに国民新党も同調したんだ。

マガ  なるほど、民主党内でブレかねない基地問題などについて、連立合意の中でとりあえず釘を刺した、というわけ?

ジン  ま、基本政策でねじれてもらっては困る、というのが社民党の譲れない一線だったんだろうね。

マガ  それが、民主党内の“ねじれへのクサビ”というのはよく分かったけど、でも、それで果たしてうまくいくのかなあ?

ジン  民主党サイドには「来年の参院選までの我慢。参院選で民主党が単独過半数を取れたなら、すぐに連立を解消する」という意見が根強い。だから社民党としても、それまでになんとか日米地位協定見直しの入り口ぐらいまでには到達したいと、そうとう頑張るんじゃないかな。となれば、確かに連立のギクシャクが露呈されるという不安はある。

マガ  でも、民主党がマニフェストに掲げたようなリベラルな部分をそれなりに実現していってくれれば、少しは希望も見えてくるような気もするけど。

ジン  しかし「マガジン9条」としては、そう簡単には期待できないんじゃないかな。憲法については、そうとう不安だよ。例えば鳩山代表は、自分でも何度も表明しているように明らかな改憲論者だ。13日の毎日新聞に、こんな記事が載っていた。

<分権目指す改憲 鳩山代表が意欲
 民主党の鳩山由紀夫代表は12日放送のラジオ番組で、憲法改正に関し「憲法の平和主義、人権は当たり前だが、だからといって後生大事に憲法を一言一句変えてはいけないという発想はおかしい」と述べ、地方分権の観点から改正は必要との認識を示した。改正時期には言及しなかった。
 鳩山氏は地方分権について「国が地域をコントロールして補助金漬けにする世の中では自立できない」と指摘。05年に発表した改憲試案に触れ「こういうものの道筋をつけることが大事だ」と強調した。鳩山氏の試案は、国と地方の役割分担を明確にするため、基礎自治体として「市」、広域自治体に「圏」を設置する改正などを提言している。>

これは地方分権面からの改憲論であり、憲法9条については触れていないけど、「マガジン9条」が選挙前に行った「民主党候補者への9条についてのアンケート」に、鳩山代表は自筆で回答を寄せてくれていたよね。それが、次の文章だ。

<自衛の範囲を超えた武力行使や、国連決議によらない海外での武力行使を結果的に認めるような改憲には反対です。一方でいくら9条を墨守してみても時々の内閣の都合で事実上の解釈改憲が進んでいます。政府が行う自衛権行使や国際協力について、国民が憲法の明文できちんと歯止めをかける必要性が高まっています。自衛隊の「できないこと」を明確にするという観点であれば、条文を変えた方がより良くなる余地があると考えます。>

 つまり、現状の解釈改憲に歯止めをかけるための「9条改正」であれば考える余地がある、ということだ。さらに、自衛の範囲内の武力行使、国連決議に基づく海外での武力行使については必ずしも反対ではない、と言っているわけだ。

マガ   鳩山代表の改憲論が、これか。

ジン   もっと詳細な議論が必要だろうけど、「安易な解釈改憲への歯止め」として「自衛隊を縛る条文に変える」という意味だろう。それなら、きちんとその新しい条文を提示した上での議論でなければならない。そこが曖昧だから、不安を感じてしまうんだ。

マガ  なるほど。実際にどういう内容の改憲を考えているか、具体的な条文案を示して欲しいね。

ジン  特に「自衛の範囲内の武力行使」とはどのような状態を指すのか。「国連決議による武力行使」には全面的に応じるのか。このあたりのきちんとした説明がなされない限り、鳩山新首相の言い分は厳しくチェックしていく必要がある。その意味で、新防衛大臣には要注意だ。

マガ  でも、“あの人”が防衛大臣じゃなくて、ホントに良かったなあ…。

★http://www.magazine9.jp/koramuri/090916/
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サッカー代表「僕のメンバー」考   文科系

2009年09月22日 11時32分39秒 | スポーツ
グーパーさんに問いつめられて、嬉しい悲鳴を上げています。そこで、表記のことを書き始めて、昨夜おおむね完了。そこへ本日カジュさんから、極めて論理的なFW玉田支持のご意見。ここはもう、ますますこの論考が必要だと勇み立っています。最初に、メンバー選びの僕の基準を。

1 ①Jリーグの1ゲームで12キロ、できれば13キロと、ずば抜けて走り続けられる選手であること。通常の自チーム・プレーが、代表の現在までの組織規律に入れる素養を有していること。
高度なプレスやパス・アンド・ゴーの習慣、スペースへの目、攻守の速い切り替え、その速い判断や合理的なポジション取りなど、です。これが先ず、先発メンバーの条件になりましょう。つまり「人もボールも動く、ポゼッションサッカー」というものであって、カウンター・サッカー・チームの選手などは不的確ということでしょう。
なお、今回の選考は当然のことながら対アジア用ではありません。本番想定の、対西欧、南米用ということです。

②通常の編成は4-4-2で、それぞれの条件は以下。
・センターバックは大きくて、屈強で、かつスピードがあること。
・サイドバックは、ダッシュ力が続き、良いクロスを持ち、かつ体が強いこと。
・ボランチ2人は先ず守備ができること。つまり、敵を自由にさせず、ボール奪取能力が高いこと。それを前提として、ゴール前にも走れて、その時には点取り戦略に絡めるのが望ましい。日本の点取りには、ゴール前へとリスクを冒した数的優位が必要と思うからです。
・攻撃的MFは、1人は単にパッサーというだけではなく、ゴール前にも進入できること。理由はやはり、ゴール前の数的優位。
・FWは、ゴールが枠に飛び、速さと強さがあること。前線からの、また必要なら低く下りても来るプレス能力はそれ以前の前提である。

2 それで、あくまでも現在のところはということですが、こうなります。前の2人が第1レギュラーということです。
・センターバック  今は中沢、トゥーリオだけど、どうしても1人は例えば坪井(浦和)のようなスピードがある選手に替えたい。岩政のスピードを僕は知らないが、いずれにしても日本のDFには岡崎がやったようなダッシュの集中的特別トレーニングが必要であると思う。
・サイドバック  長友、内田に、駒野
・ボランチ  長谷部に、今野か阿部   
・攻撃MF  中村憲剛、石川直宏に、松井、中村俊輔、遠藤、
・FW  岡崎、前田に、玉田
4-4-2が4-2-3-1になった時は、3が左から岡崎、憲剛、石川で、1が前田となります。素直に、後ろの方は「強くて、防御的に。できれば速いこと」と、前の方は「高度な点取り術やシュート力。速くて攻撃的に。できれば強いこと」と、選んだつもりです。

3 このチームなら、ちょっと前の「オランダとのあのゲーム」をシミュレーションしてみても、1対2ぐらいにはなったんじゃないかなー。前半に石川か岡崎に、前田が1点取らせて、その分向こうも疲れるしして、後半もそんなには点が取られなかったろうということです。
なお、カジュさんが言われた、「玉田推薦。敵ゴール近くで反則が取れて、セットプレー得点狙いのFWとして」について一言。極めて論理的で、数字まで上げられているコメントは説得力があります。これが岡田の玉田起用の本心かなとも思うほどに。これへの、僕の直感的反論は以下です。「玉田はアジア用」と。西欧、南米のDFからはゴール近くのファールは非常に取りにくいし、2人のセンターバックのヘッドもそんなには通用しないだろうということです。ファールもドリブルで取るよりは、素速いパス交換とか飛び込みとかで取った方が、得点とも結びついて良いのではないでしょうか。

皆さんの反論を待ちます。

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弱肉強食か?盛者必衰か? らくせき

2009年09月22日 11時06分05秒 | Weblog

4億年ほど前に海から陸に生命があがってきました。
海から陸に進出した生物は、海のなかでは強い種属ではありませんでした。
強い種属は一番いい場所を占拠していて動く理由がありません。
むしろ排斥された種属が、生き残りをかけて陸へ。
そのために新しい器官(肺や手足)を発達させ、進化したのです。

生物界では、お互いに食い食われる関係、その大きな連鎖です。
これを生態系といい、全体の連鎖のなかの地位をニッチと呼んでいます。
ニッチが高い生物ほど強いエリート種族です。
もっとも良い環境を占領し、もっとも良いものを食べ、
子供もすこししか生みません。
ニッチの低いものは、悪い環境に追いやられるので、
なんでも食べ、寒さや暑さにも耐え、子供もたくさん生みます。
そこで気候が変わって、急に寒くなったら、どうなるでしょう?
恐竜は当時の地球の王者でした。環境が変化しても
簡単に食性は変わらず、変化に堪えられませんでした。

時代にあった高級なものが生きのびたと誤解されていますが、
実は、弱者や落ちこぼれといわれた存在こそが、進化の主役です。
人間社会でも同じではないでしょうか。
エリートは社会を動かしているだけで、社会を変える原動力は
むしろ弱い庶民では?

考えてみれば不思議なこと(池内了・著)

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戦時下の地下工場跡地と航空自衛隊基地ツアー(9月30日に岐阜基地、小牧基地など)

2009年09月22日 00時03分03秒 | Weblog
☆東海放送人九条の会のHPにとても良い見学の企画が載っていましたので紹介します。   (まもる)

 昨年は、5月に名東区のピースあいち、9月末に京都立命館大学の平和ミュージアムに訪ねました。 今秋は、下記のようにレンタカーを借りて二つの地下軍事工場跡と二つの航空自衛隊基地を日帰りで訪ねるツアーを企画しました。

会員以外の方でも参加は自由です。 誘いあって事務局(櫛田)までお申込下さい。
申込は9月24日(木)迄に電話・FAX又はメールでお願いします。 TEL/FAX:052-623-3289 Eメール:kushida@yk.commufa.jp

**********************
朝9時、県芸文センター南集合
参加費 1,500円(食事別)

(日程)
09:00  愛知県芸術文化センター南(錦通り東方向) 集合出発。
10:00~11:00  三菱発動機地下工場跡(可児市久々利)
11:30~12:30  八百津散策・昼食
13:00~13:30  川崎航空機地下工場跡(八百津町上飯田)
14:30~15:15  岐阜基地と掩体壕見学
16:00~16:20  小牧基地
17:00  名古屋栄(解散・有志で懇親会?)

注:地下工場跡を見学するため各自は、必ず懐中電灯と長靴を用意してください。

★ 何故、地下軍事工場跡など加害の戦跡を訪ねるのでしょうか? 地下軍事工場跡を見ることを通して、日本の侵略戦争と植民地支配に迫ることが出来るからです。堀削の労働力源を朝鮮人と中国人の被強制連行労働者に求めた事実が見えてきます。

<なぜ、愛岐丘陵に地下軍事工場跡が多いのか>
太平洋戦争の勝敗を決したのは空軍力でした。したがって、日本の航空機生産のメッカであった愛知県は、米軍の空襲の標的になりました。そのため、空襲被害から免れようとして軍事工場を地下壕に移転したのです。愛岐丘陵にその地を求めました。そこは名古屋から近く、掘りやすく崩れにくい地盤だったからです。
最初に可児市久々利にある三菱発動機の地下工場跡を見学します。続いて八百津町上飯田にある川崎航空機地下工場跡へと参ります。

<小牧基地と岐阜基地の成り立ちと現在>
小牧基地と岐阜基地は戦前も現在も一体です。小牧飛行場はいつ頃、何故作られたのでしょうか。また、その労働力はどの様にしてつぎ込まれたのでしょうか。
現在の航空自衛隊小牧基地は、飛行中の戦闘機に燃料を補給する空中空輸機KC767(別名空飛ぶタンカー)を運用する第4飛行隊が本年3月に発足しました。これまでイラクへ飛行していたC130輸送飛行隊に空中空輸飛行隊が追加されてソマリアをはじめ海外向けに一段と配備強化されました。
航空自衛隊岐阜基地は、明治9年陸軍歩兵演習場として開設されました。大正6年に陸軍各務原飛行場として設置されて以来92年を経ており、日本国内に現存する最古の歴史を持つ軍事飛行場です(隊員2500名)。第4高射群は、岐阜基地唯一の戦闘部隊で地対空ミサイル(ペトリオット)を装備し、敵航空機などを撃破する任務を持っています。

当日は、愛知県平和委員会理事長の高橋信さんがご好意で案内役を引き受けて下さいました。



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