新政権のホットな外交課題・政策に関わって、小さな記事ですが二つ見つけました。ご紹介しましょう。前者は昨日の中日新聞、後者は本日の毎日新聞です。
昨日の中日新聞のはこう。
日本政府が企画しているのだが、11月、東京にて、高級事務レベルのアフガン対策会議を行うとのこと。参加予定国はアフガニスタン、パキスタン、イラン、アメリカ、EU、日本であり、議長を、ノーベル平和賞受賞者・アハティサーリ前フィンランド大統領に要請したという。その内容は「治安、経済、人道」と書いてあった。
僕は思ったものだ。「日本政府が、アフガン『和平』に金だけではなく、いよいよ外交的にイニシアティブも取るという。普通ならこれは良いことだ。これで、インド洋アフガン給油は約束通りに撤収決定だな。次は『アフガン支援』。ここもいろいろ賑やかになるだろう。大いに議論すると良い」
本日の毎日新聞見出しはこう。
『アフガン支援で自衛隊派遣否定 岡田外相』。内容はこんなふう。
岡田外相が20日、テレビ朝日番組でこう述べたとのこと。
「軍を出していないことで日本がアフガン人に評価されている。各国が撤退を模索する状況で、若葉マークの自衛隊を出すことはあり得ない」
なお、こうも報道されていた。
「具体案については『(アフガンの)警察官の人件費を日本が出して評価されている』として人道支援を検討している」
また僕は思った。「給油」も「アフガン派遣」も、これで無くなったのだろうな。さてこの予測にはご批判続出であろうが、反論などををお聞きしたい。ついては僕の予告編のようなものだけど、昔ここに書いた拙稿を転載しておきますのでご笑覧を。もちろん原文のママで。
【 ISAFにつき賛否はともかく一言 文科系 2007年10月11日
| 国際政治・時事問題(国連・紛争など)小沢民主のISAF参加方針、発言が物議を醸してます。最近コメントでも述べたことですが、一言。
ISAFは国連決議に基づく国際治安支援部隊ということでしょう。これと、例えばイラク戦争の有志国連合部隊とは、概念としてはまったく別のものだと言いたいのです。
丁度、1国内の軍隊や警察と私的軍との違いのように。世界で「有志国」というならどれだけ参加国が多くても「私的なもの」であって、警察ならぬ暴力団連合やその「戦争」やと変わらない。が、警察は警察だと、そういうことです。この区別は大事だと思いますよ。
毎日新聞も今日の社説でISAF参加方針について「日本人が死ぬことになる」と言い立てていますが、暴力団の犬死にと警察の「殉職」とは違うでしょう。それとも、世界には警察はなくても良いと言うのでしょうか。僕はアメリカのような「暴力団」に大きな顔をさせないためにも、「国連の警察機能」は必要だと思いますね。
なお、9条との関連ですが、国連「警察」に参加することは「国権の発動たる戦争」とは、言えないでしょう? 違いますか?
最後に、もう一言。以上のは一つの「論理」であって、僕は、日本がそこに参加せよと語りたいわけではありません。こういうものの存在を主張することと、日本がそこに参加するということとは、また別問題と考えていますし、日本不参加を世界が認めてくれる論理というものも、また存在すると考えていますし、日本はそういう論理を働かせた方がよいとも考えています。
小沢もそういう論理を述べているらしいですね。「軍事部門への参加は慎重に。今は民生支援で」と。そのことが今日の新聞に書いてありました 】
昨日の中日新聞のはこう。
日本政府が企画しているのだが、11月、東京にて、高級事務レベルのアフガン対策会議を行うとのこと。参加予定国はアフガニスタン、パキスタン、イラン、アメリカ、EU、日本であり、議長を、ノーベル平和賞受賞者・アハティサーリ前フィンランド大統領に要請したという。その内容は「治安、経済、人道」と書いてあった。
僕は思ったものだ。「日本政府が、アフガン『和平』に金だけではなく、いよいよ外交的にイニシアティブも取るという。普通ならこれは良いことだ。これで、インド洋アフガン給油は約束通りに撤収決定だな。次は『アフガン支援』。ここもいろいろ賑やかになるだろう。大いに議論すると良い」
本日の毎日新聞見出しはこう。
『アフガン支援で自衛隊派遣否定 岡田外相』。内容はこんなふう。
岡田外相が20日、テレビ朝日番組でこう述べたとのこと。
「軍を出していないことで日本がアフガン人に評価されている。各国が撤退を模索する状況で、若葉マークの自衛隊を出すことはあり得ない」
なお、こうも報道されていた。
「具体案については『(アフガンの)警察官の人件費を日本が出して評価されている』として人道支援を検討している」
また僕は思った。「給油」も「アフガン派遣」も、これで無くなったのだろうな。さてこの予測にはご批判続出であろうが、反論などををお聞きしたい。ついては僕の予告編のようなものだけど、昔ここに書いた拙稿を転載しておきますのでご笑覧を。もちろん原文のママで。
【 ISAFにつき賛否はともかく一言 文科系 2007年10月11日
| 国際政治・時事問題(国連・紛争など)小沢民主のISAF参加方針、発言が物議を醸してます。最近コメントでも述べたことですが、一言。
ISAFは国連決議に基づく国際治安支援部隊ということでしょう。これと、例えばイラク戦争の有志国連合部隊とは、概念としてはまったく別のものだと言いたいのです。
丁度、1国内の軍隊や警察と私的軍との違いのように。世界で「有志国」というならどれだけ参加国が多くても「私的なもの」であって、警察ならぬ暴力団連合やその「戦争」やと変わらない。が、警察は警察だと、そういうことです。この区別は大事だと思いますよ。
毎日新聞も今日の社説でISAF参加方針について「日本人が死ぬことになる」と言い立てていますが、暴力団の犬死にと警察の「殉職」とは違うでしょう。それとも、世界には警察はなくても良いと言うのでしょうか。僕はアメリカのような「暴力団」に大きな顔をさせないためにも、「国連の警察機能」は必要だと思いますね。
なお、9条との関連ですが、国連「警察」に参加することは「国権の発動たる戦争」とは、言えないでしょう? 違いますか?
最後に、もう一言。以上のは一つの「論理」であって、僕は、日本がそこに参加せよと語りたいわけではありません。こういうものの存在を主張することと、日本がそこに参加するということとは、また別問題と考えていますし、日本不参加を世界が認めてくれる論理というものも、また存在すると考えていますし、日本はそういう論理を働かせた方がよいとも考えています。
小沢もそういう論理を述べているらしいですね。「軍事部門への参加は慎重に。今は民生支援で」と。そのことが今日の新聞に書いてありました 】