民主党が国家を大転換させつつある。そのことについて、マスコミの不明、マンネリズム思考・論調が眼に余るので、一言。
八ツ場ダムについては、こう。
「住民に先ず説明してから中止を言うべきだった」
もうさんざん説明してきただろう。選挙のマニュフェストで。また、この問題は敢えて言うが、「自民党・官僚60年マンネリ土建国家政権から、子ども、老人、失業者にこそ目を向けた、まさに『友愛』政権へ」という国家大転換の象徴。その決意はむしろ、きっぱり示せば示すほど大切さが国民に伝わるというものだと、僕は考えた。大理念、目的の問題とやり方の問題とを混同するのは、便宜主義になれた小さな視野の証明だと思う。計画、建設中のダムは140もあるのだ。その全体の中止の出発点・象徴政策を語っているのだというそういう自覚が、一体どこに存在しているか。それとも、自民党箱物族を未だに恐れているのだろうか?
インド洋給油問題でも、そうだ。「これをやるなら、アメリカに代案を出さねば納得しないだろう」。納得しない? 日本自身がやることを? もう護送船団方式の対米輸出のお願いなど、びくびくする必要はないはずだが。今後はむしろ、向こうが日本にお願いすることばかりだろうが? 膨大な国家財政経常赤字に、家庭の大借金まで抱えて、広げすぎた1国主義行動が世界中に作った荒廃の数々。お願いしたいのはもう向こうだろう。日本は世界1の貯蓄王国、累積した貿易黒字・外貨準備高。アメリカの希望にも応えた自衛隊だって、今や世界有数の戦力である。この放棄を明記したこの国でどれだけ無理を重ねて「ご要望にお応えしてきた」ことだろうか。
そしてまた、「給油中止の代案が必要」という言い方もおかしい。代案が必ずいるって誰が決めたんだ? これは日本国民が決める。
さて、これについて鳩山は今日、見事に応えた。以下は毎日新聞夕刊から。
「給油しない代わりにアフガニスタン支援をこうやる、との発想ではなく、アフガンや国際社会に最も望まれている支援を積極的に行う。日本が得意とする農業、職業訓練を検討してみたい」
見事な応答だと思う。金を出すと言うだけならむくにはいくら大金でも、それだけのことだ。荒廃したアフガンは、仕事がない。それで自立できないからゲリラ兵になる国民が多いと聞く。自立支援に最後まで責任を持つことこそ何よりの庶民への支援なのではないだろうか。「仕方がないからこれを代案に」と語るのと、「お宅の国には今これが最も大切では、日本はそここそが得意なんですが?」と打診するのとでは、誠意も、知恵も全く違う。よって、格調が、自民党政権マンネリズムが投げ捨ててきた理念の気高さが違うと思う。日本の政治にこういう匂いがなくなってから、何十年たったことだろう。
高速道路無料化などには、「財源はあるのか?」。140のダムを何のために取りやめようというのかをちゃんと観ているのか。鳩山首相の国連演説には「大風呂敷を広げて、心配になってくる?」。100年に一度の大混乱期に立ち向かうという国連演説を観るのに、マスコミらしい気概、先読み、理念は一体どこへ行ってしまったのだろう。鳩山の政策演説の全ては関連しあっているのに。そしてその焦点は、日本の弱者救済、自立を成し遂げることと経済復興との相乗的両立にあるというのに。マスコミの方は、何の全体理念もなく、個々の政策をバラバラにあげつらうだけ。これではまるで、井戸端会議の水準だと思う。
最後に、上記の例も含めて中日新聞の「アメリカ恐怖症」論調は目に余ると思う。外需産業の王様を抱えて、その幇間に慣れきっているマンネリとしか、僕には思えなかった。
八ツ場ダムについては、こう。
「住民に先ず説明してから中止を言うべきだった」
もうさんざん説明してきただろう。選挙のマニュフェストで。また、この問題は敢えて言うが、「自民党・官僚60年マンネリ土建国家政権から、子ども、老人、失業者にこそ目を向けた、まさに『友愛』政権へ」という国家大転換の象徴。その決意はむしろ、きっぱり示せば示すほど大切さが国民に伝わるというものだと、僕は考えた。大理念、目的の問題とやり方の問題とを混同するのは、便宜主義になれた小さな視野の証明だと思う。計画、建設中のダムは140もあるのだ。その全体の中止の出発点・象徴政策を語っているのだというそういう自覚が、一体どこに存在しているか。それとも、自民党箱物族を未だに恐れているのだろうか?
インド洋給油問題でも、そうだ。「これをやるなら、アメリカに代案を出さねば納得しないだろう」。納得しない? 日本自身がやることを? もう護送船団方式の対米輸出のお願いなど、びくびくする必要はないはずだが。今後はむしろ、向こうが日本にお願いすることばかりだろうが? 膨大な国家財政経常赤字に、家庭の大借金まで抱えて、広げすぎた1国主義行動が世界中に作った荒廃の数々。お願いしたいのはもう向こうだろう。日本は世界1の貯蓄王国、累積した貿易黒字・外貨準備高。アメリカの希望にも応えた自衛隊だって、今や世界有数の戦力である。この放棄を明記したこの国でどれだけ無理を重ねて「ご要望にお応えしてきた」ことだろうか。
そしてまた、「給油中止の代案が必要」という言い方もおかしい。代案が必ずいるって誰が決めたんだ? これは日本国民が決める。
さて、これについて鳩山は今日、見事に応えた。以下は毎日新聞夕刊から。
「給油しない代わりにアフガニスタン支援をこうやる、との発想ではなく、アフガンや国際社会に最も望まれている支援を積極的に行う。日本が得意とする農業、職業訓練を検討してみたい」
見事な応答だと思う。金を出すと言うだけならむくにはいくら大金でも、それだけのことだ。荒廃したアフガンは、仕事がない。それで自立できないからゲリラ兵になる国民が多いと聞く。自立支援に最後まで責任を持つことこそ何よりの庶民への支援なのではないだろうか。「仕方がないからこれを代案に」と語るのと、「お宅の国には今これが最も大切では、日本はそここそが得意なんですが?」と打診するのとでは、誠意も、知恵も全く違う。よって、格調が、自民党政権マンネリズムが投げ捨ててきた理念の気高さが違うと思う。日本の政治にこういう匂いがなくなってから、何十年たったことだろう。
高速道路無料化などには、「財源はあるのか?」。140のダムを何のために取りやめようというのかをちゃんと観ているのか。鳩山首相の国連演説には「大風呂敷を広げて、心配になってくる?」。100年に一度の大混乱期に立ち向かうという国連演説を観るのに、マスコミらしい気概、先読み、理念は一体どこへ行ってしまったのだろう。鳩山の政策演説の全ては関連しあっているのに。そしてその焦点は、日本の弱者救済、自立を成し遂げることと経済復興との相乗的両立にあるというのに。マスコミの方は、何の全体理念もなく、個々の政策をバラバラにあげつらうだけ。これではまるで、井戸端会議の水準だと思う。
最後に、上記の例も含めて中日新聞の「アメリカ恐怖症」論調は目に余ると思う。外需産業の王様を抱えて、その幇間に慣れきっているマンネリとしか、僕には思えなかった。