長崎県知事選、民主系候補「ＫＯ負け」のわけ janjan佐藤氏の記事より

２月２１日投票が行なわれた長崎県知事選挙は、民主党など与党が推薦する候補が、自民党・公明党が支援する候補に「ＫＯ負け」を喫しました。
　
　平成２２年２月２１日執行　長崎県知事選挙 開票状況速報　（長崎県選挙管理委員会）
　http://www.pref.nagasaki.jp/election/2010chiji/sokuhou/2010chijikaihyou.html
　
　当選　３１６６０３　中村ほうどう　元副知事（自民党・公明党支援）　
　２２２５６５　橋本つよし　　元農水官僚　（民主党、社民党、国民新党推薦）
　９８２００　大仁田あつし　元参院議員・プロレスラー
　３０９０２　おしぶち礼子　元県議
　２１２９１　深町たかし　　（共産党推薦）
　６６３４　山田正彦
　２８８９　松下みつゆき
　
　参考：長崎県知事選挙（ザ・選挙）
　http://www.senkyo.janjan.jp/election/2010/42/00010781.html

　長崎県は２００９年衆院選、２００４年、２００７年参院選で、民主党が全て勝っており、今回の知事選挙も「負けるはずのない選挙」という報道のされ方をしました。
　
　確かに、開票結果をみれば、与党推薦の橋本さんは大敗で、まさに「ＫＯ負け」といっていい負け方だと思います。橋本候補は長崎市と長与町以外の全ての市町村で中村候補に敗れました。
　
　ちなみに、２００９年衆院選の開票結果（比例区）は以下です。（長崎県選挙管理委員会）
　http://www.pref.nagasaki.jp/election/2009syuugi/sokuhou/2009hireikaihyou.html
　
＜長崎市内＞
　
●与党　
　民主党　１０８０９８
　社民党　１２４６１
　国民新党　４４３２
　
●野党
　自民党　５９４４９
　公明党　３２９０２
　
　みんなの党　８６４０
　日本共産党　１４４９９
　
　幸福実現党　１４３２
　
＜長崎県全体＞
　
●与党
　民主党　３３８６７０
　社民党　３８１９８
　国民新党　１５８０８
　
●野党
　自民党　２３７４６０
　公明党　１２４９５２
　
　みんなの党　２５６１１
　日本共産党　　３４６７６
　
　幸福実現党　４９１１

◇

　開票結果を比較して眺めると、自公が支援する中村さん（元副知事）は、衆院選での自公票３６万、自民党と支持層が被るみんなの党や幸福実現党（極右）の票を合わせた３９万票のうち、約８割を固めた、と考えられます。
　
　一方で、民主党など与党が推す橋本剛さんは、与党が衆院選で獲得した３９万票のうち、約５５％の２２万票しか固められませんでした。
　
　支持者の８割を手堅く固めた中村候補。一方、支持者の５割強しか固められなかった橋本候補。ここで、差が出ました。ただ、長崎市内では、橋本候補は、衆院選での与党支持者１２.５万の内６割強の８万強を固めた。これに対して中村候補は、１０万強のうち、７割程度を固めた。
　
　ここで見ても、推薦・支持政党への候補者の浸透度が、勝敗を分けた、といえるでしょう。
　
■森田健作再現ならず！　大仁田氏「失神ＫＯ負け」
　
　一方、無所属の元自民党参院議員でプロレスラーの大仁田厚さんですが、１０万票に届かない惨敗でした。東京スポーツ（新聞）あたりなら「大仁田失神ＫＯ負け」という見出しが躍りそうです。

沖縄米軍基地巡り⑥ まもる

　沖縄は立派なお墓がいたるところに見られます。祖先を敬う心情が今も深く根付いているようです。そしてそのお墓は、海辺ならば皆うみの見える場所に向かって建てられています。辺野古でも大浦湾沿いの道でも美しい海に向かってお墓が数多く建てられていました。
　もし基地建設によってじぶんたちが生活し愛した魂の眠る海が破壊され、ヘリ基地として騒音に明け暮れたなら安らかに墓に眠っていた彼らはどう思うのかと問い続けながら大浦湾を眺めて走りました。

沖縄米軍基地めぐり ⑤ まもる

　辺野古キャンプシュワブに広がるへ大浦湾は沖縄でも有数のサンゴ礁を育てる海でした。湾を一巡りしましたが、海岸の各所に「大浦の海を守れ」「ジュゴンの海を守れ」の看板が立てられ住民の強い意志が感じられました。

沖縄米軍基地巡り④ まもる

　現在キャンプ・シュワブの沖合に普天間基地代替施設の建設案が持ち上がっているが、この海域は絶滅危惧種のジュゴンの生息北限であることなどから、地元住民をはじめ自然保護団体や反戦運動団体から反対の声があがっている。
2010年1月24日、沖縄県名護市市長選挙が投開票され、アメリカ軍基地の普天間飛行場について同市辺野古沖への移設に反対する無所属新人で前市教育長の稲嶺進の当選が確定した。2006年に日米両政権が合意したキャンプ・シュワブ沿岸部への同飛行場移設計画の実行が地元住民の反対にあって暗礁に乗り上げる可能性もある。鳩山由紀夫内閣は2009年にこの移設問題の結論を5月に持ち越すことを明らかにし、県外移設の可能性を探っているが有力な候補地は見つかっていない。