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「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明      ネット虫

2010年11月13日 20時49分42秒 | Weblog
★ご存じのように戦略的互恵関係とは、2008年五月日本の福田首相と中華人民共和国主席の胡錦濤氏の間で取り交わされた共同声明の内容を指しています。声明は以下の通り。
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「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明


 胡錦濤中華人民共和国主席は、日本国政府の招待に応じ、2008年5月6日から10日まで国賓として日本国を公式訪問した。胡錦濤主席は、日本国滞在中、天皇陛下と会見した。また、福田康夫内閣総理大臣と会談を行い、「戦略的互恵関係」の包括的推進に関し、多くの共通認識に達し、以下のとおり共同声明を発出した。

1.双方は、日中関係が両国のいずれにとっても最も重要な二国間関係の一つであり、今や日中両国が、アジア太平洋地域及び世界の平和、安定、発展に対し大きな影響力を有し、厳粛な責任を負っているとの認識で一致した。また、双方は、長期にわたる平和及び友好のための協力が日中両国にとって唯一の選択であるとの認識で一致した。双方は、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、また、日中両国の平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展という崇高な目標を実現していくことを決意した。
2.双方は、1972年9月29日に発表された日中共同声明、1978年8月12日に署名された日中平和友好条約及び1998年11月26日に発表された日中共同宣言が、日中関係を安定的に発展させ、未来を切り開く政治的基礎であることを改めて表明し、三つの文書の諸原則を引き続き遵守することを確認した。また、双方は、2006年10月8日及び2007年4月11日の日中共同プレス発表にある共通認識を引き続き堅持し、全面的に実施することを確認した。
3.双方は、歴史を直視し、未来に向かい、日中「戦略的互恵関係」の新たな局面を絶えず切り開くことを決意し、将来にわたり、絶えず相互理解を深め、相互信頼を築き、互恵協力を拡大しつつ、日中関係を世界の潮流に沿って方向付け、アジア太平洋及び世界の良き未来を共に創り上げていくことを宣言した。
4.双方は、互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならないことを確認した。双方は、互いの平和的な発展を支持することを改めて表明し、平和的な発展を堅持する日本と中国が、アジアや世界に大きなチャンスと利益をもたらすとの確信を共有した。

(1)日本側は、中国の改革開放以来の発展が日本を含む国際社会に大きな好機をもたらしていることを積極的に評価し、恒久の平和と共同の繁栄をもたらす世界の構築に貢献していくとの中国の決意に対する支持を表明した。

(2)中国側は、日本が、戦後60年余り、平和国家としての歩みを堅持し、平和的手段により世界の平和と安定に貢献してきていることを積極的に評価した。双方は、国際連合改革問題について対話と意思疎通を強化し、共通認識を増やすべく努力することで一致した。中国側は、日本の国際連合における地位と役割を重視し、日本が国際社会で一層大きな建設的役割を果たすことを望んでいる。

(3)双方は、協議及び交渉を通じて、両国間の問題を解決していくことを表明した。

5.台湾問題に関し、日本側は、日中共同声明において表明した立場を引き続き堅持する旨改めて表明した。
6.双方は、以下の五つの柱に沿って、対話と協力の枠組みを構築しつつ、協力していくことを決意した。

(1)政治的相互信頼の増進

 双方は、政治及び安全保障分野における相互信頼を増進することが日中「戦略的互恵関係」構築に対し重要な意義を有することを確認するとともに、以下を決定した。

◦両国首脳の定期的相互訪問のメカニズムを構築し、原則として、毎年どちらか一方の首脳が他方の国を訪問することとし、国際会議の場も含め首脳会談を頻繁に行い、政府、議会及び政党間の交流並びに戦略的な対話のメカニズムを強化し、二国間関係、それぞれの国の国内外の政策及び国際情勢についての意思疎通を強化し、その政策の透明性の向上に努める。
◦安全保障分野におけるハイレベル相互訪問を強化し、様々な対話及び交流を促進し、相互理解と信頼関係を一層強化していく。
◦国際社会が共に認める基本的かつ普遍的価値の一層の理解と追求のために緊密に協力するとともに、長い交流の中で互いに培い、共有してきた文化について改めて理解を深める。
(2)人的、文化的交流の促進及び国民の友好感情の増進

 双方は、両国民、特に青少年の間の相互理解及び友好感情を絶えず増進することが、日中両国の世々代々にわたる友好と協力の基礎の強化に資することを確認するとともに、以下を決定した。

◦両国のメディア、友好都市、スポーツ、民間団体の間の交流を幅広く展開し、多種多様な文化交流及び知的交流を実施していく。
◦青少年交流を継続的に実施する。
(3)互恵協力の強化

 双方は、世界経済に重要な影響力を有する日中両国が、世界経済の持続的成長に貢献していくため、以下のような協力に特に取り組んでいくことを決定した。

◦エネルギー、環境分野における協力が、我々の子孫と国際社会に対する責務であるとの認識に基づき、この分野で特に重点的に協力を行っていく。
◦貿易、投資、情報通信技術、金融、食品・製品の安全、知的財産権保護、ビジネス環境、農林水産業、交通運輸・観光、水、医療等の幅広い分野での互恵協力を進め、共通利益を拡大していく。
◦日中ハイレベル経済対話を戦略的かつ実効的に活用していく。
◦共に努力して、東シナ海を平和・協力・友好の海とする。
(4)アジア太平洋への貢献

 双方は、日中両国がアジア太平洋の重要な国として、この地域の諸問題において、緊密な意思疎通を維持し、協調と協力を強化していくことで一致するとともに、以下のような協力を重点的に展開することを決定した。

◦北東アジア地域の平和と安定の維持のために共に力を尽くし、六者会合のプロセスを共に推進する。また、双方は、日朝国交正常化が北東アジア地域の平和と安定にとって重要な意義を有しているとの認識を共有した。中国側は、日朝が諸懸案を解決し国交正常化を実現することを歓迎し、支持する。
◦開放性、透明性、包含性の三つの原則に基づき東アジアの地域協力を推進し、アジアの平和、繁栄、安定、開放の実現を共に推進する。
(5)グローバルな課題への貢献

 双方は、日中両国が、21世紀の世界の平和と発展に対し、より大きな責任を担っており、重要な国際問題において協調を強化し、恒久の平和と共同の繁栄をもたらす世界の構築を共に推進していくことで一致するとともに、以下のような協力に取り組んでいくことを決定した。

◦「気候変動に関する国際連合枠組条約」の枠組みの下で、「共通に有しているが差異のある責任及び各国の能力」原則に基づき、バリ行動計画に基づき2013年以降の実効的な気候変動の国際枠組みの構築に積極的に参加する。
◦エネルギー安全保障、環境保護、貧困や感染症等のグローバルな問題は、双方が直面する共通の挑戦であり、双方は、戦略的に有効な協力を展開し、上述の問題の解決を推進するために然るべき貢献を共に行う。


日本国内閣総理大臣
福田康夫(署名)                                  中華人民共和国主席
胡錦濤(署名)2008年5月7日、東京

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戦略的互恵関係って?    らくせき

2010年11月13日 19時04分56秒 | Weblog
中国との関係を表現するのに使われる戦略的互恵関係。
これって何なの?

仲は悪いけれど、利益のために我慢しあう関係ってこと?
仲の悪い夫婦関係みたい。



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トヨタは日本のお荷物なのか?   らくせき

2010年11月13日 18時58分24秒 | Weblog
朝鮮日報の記事です。
トヨタほど非効率的で日本経済の矛盾をあからさまにさらけ出しているところはない。
日本にある本社は円高で赤字。
一方、海外の系列会社は円高の影響をほとんど受けていないからだ。
という主張です。
さあ、これは、どう考えたらいいんでしょうね>

     

トヨタが今月5日に発表した4-9月期の営業利益は3231億円だった。
単独決算での営業損失が1494億円に達した。
トヨタは円高の影響で、下期にはさらに状況が悪化し、
本社単独の営業損失は年間4900億円に達すると予測した。
これでは3年連続の赤字となる。

トヨタは奇形的だ。
上期の国内生産台数は161万台だったが、内需低迷によって日本国内での販売台数は
80万台にとどまり、残りは損を覚悟で輸出に回した。
損失額の1494億円はここに起因している。

だが、こうした状況でも、トヨタ本社の賃金は最高水準だ。
つまり、海外で黒字を計上した社員たちが、
日本で赤字を出した貴族たちを食べさせているわけだ。

こうした悪循環を解決する方法は誰もが分かっている。
国内需要を上回る過剰な設備を海外に移転させることだ。
損失の原因となる輸出を中断することが、国と会社の双方にとって利益となり、
新興国の支援にもつながる。

それにもかかわらず、トヨタは「国内生産を死守する」と公言している。
その上、「為替水準が早く是正されることを期待したい」とも述べている。
事実上、日本政府に為替介入を促した格好だ。

100万台規模の生産ラインが海外に移転されれば、日本では15万人の従業員が職を失う。
日本政府が税金や円を大量に投入して対策を講じているのもこのためだ。

海外への投資によって稼ぎ出した金で高付加価値産業を育成し、
新たに15万人分の雇用を創出するのが、先進国として本来あるべき姿だろう。

トヨタは日本経済の縮図だ。
海外投資による利益が莫大(ばくだい)な貿易黒字を生み出すようになってから、
日本はすでに5年になる。
そしてトヨタと同様に、その利益で黒字を生んだ国民を養うことなく、
赤字を出した国民ばかりを養っているのだ。

腐敗したメーカーを救うために、日本国内では金融や流通サービスを犠牲にし、
海外では為替市場の流れを変え、新興国を地獄に突き落とした。

それゆえに日本は再起できず、尊敬を受けることもできないのだ。

日本経済が再び浮上する瞬間があるとすれば、それは日本がトヨタを放棄する瞬間といえる。
もちろん、韓国にも同じ状況で決断を下す日が訪れるだろう。

      

円高が続けば、いくらトヨタでも、我慢できなくなる時期がやってくる。
そして、それは直ぐそこに来ている・・・

日本は皆、貧乏にかえるしかないのだろうか?
たしかに3次産業は2次産業よりも所得は低い・・・
金融資本と多数の貧乏人の国になるのでしょうか?

みんな貧乏なら仕方ないか・・・





コメント (12)
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随筆 不整脈ランナーの手記(23)「完治以降」  文科系

2010年11月13日 01時40分09秒 | 文芸作品
 10月1日に2回目の心臓カテーテル手術をやった後、16日のここにこんなことを書いた。関係者には大事なことではないかというわけで、今回は念のためにこの16日分もあらかじめ転記しておこう。

【  10月1日入院、その日午後即、心臓カテーテル手術。3時間にわたって心房内壁を焼くなどの大手術なのに、術後の傷口は右脚付け根内側に2センチばかりの小ちゃなもの。それでも一時負担金は、約50万円。高額医療補助でほとんど戻ってくるが、これは知らない人もいるのではないか。僕は教えてくれる人がいて手を打てたが、病院は全く何も言ってくれないからだ。医療制度に無知な人は手術を遠慮して死ぬだけなのかな、なんて思った。そう、確かに「主張なければ権利なし」は、正しい理屈だろう。人が主権者として立派に育たねば、権利なんてものは守られるわけがないのだから。
 さて、退院時が日曜日とあって、主治医は不在。若い医師から受けた注意は「普通の運動ならもう、してもよろしい」。「どの程度の?」と、念のために質問してみた。すると、ちょっと慌てた感じでこんな返事が返ってきた。「大汗をかかない程度にということです」。さらに質問。「それは傷口に悪いということですか?」。これには「いえ、心臓自身に悪いということです」と、答えがあった。
 さて、好調なのである。2月の前回手術では、術後直ぐの脈拍が2段脈?というのかな、「トン、トン(休み)トン、トン(休み)」という感じで、分当たり80ほどだったのが、今回は全く正常で、同70ほど。心臓内壁の火傷が落ち着く1ヶ月後になってみないと、正しい判断はできないそうだが、多分完治だと思う。そもそも、術後脈拍異常が本日まで全くないのだから。この手術の発明から実施に移り始めた20年ほど前には、死ぬ人も出たということだが、よくもこんなに進歩したものである。
 それで早速、「大汗をかかない程度」に普通の運動をやってみる。10日には階段往復35回。本日は50回。いずれも、ギターレッスンから家事分担の掃除をやってウオームアップに努めてから、試みたもの。ギターとか部屋の掃除って、意外に体力、心臓を使うものであって、心拍が85~95程にまで上がるのである。ちなみに、階段登りは120程まで、8キロ走行になると130を越えるはずだ。
 ともあれ、こういう全ての運動の間中、心臓・心拍は全く異常なし。胸・腕に付けている心拍発信器、ハートレートモニターが、それを示してくれていた。このように好調だからこそ、今はこんな計画が持てる。手術前と同じように体力維持には努めておいて(その21を参照)、術後1ヶ月過ぎたら少しづつ運動負荷を上げていきたいと、考えている。多分走れるようになるだろう。ワクワクしている。】

 さてこれ以降、僕の体力はこんな調子で回復してきた。かかり付け医が不整脈完治を祝ってくれたことに勇気づけられたりして。
 19日には、階段往復65回、22日80往復、26日80往復、31日95往復。そして11月4日からは散歩を始めた。今の所は、万歩計を付けて4000歩~6000歩を、4、6、9、10、11日とやり、階段往復とどちらかを毎日に近くやっているという感じになってきた。
 ところで、散歩の間にちょっとだけ走ってみている。また、階段登りの状況から判断すると、今でもランナーを続けられるとも思う。が僕は今、ランナー続行を決めかねている。自身の身体にとってはもう、走るのはかえって良くないかも知れないと「生まれて初めて」思い始めたのだ。心臓が弱点ならば、ほどほどに生きていくしかないかなと、そういう不安だ。こんな迷いは、この手記を書き始めた1年前の意気込みを振り返ると、まるで「嘘!」というようなものだろう。僕の今を知らないランナー仲間たちがこれを聞いたとしても、みんなそう語るにちがいない。この1年の身体の変化が、それくらいに激しいものだったということである。なんせ、1年前の11月4日は、こんな出だしでこの手記第1号を書き始めたのだから。
【10月28日、いつものジム・ランニングで1時間に8.5キロまで来た。ウォームアップ歩行から「慣らし緩走」も入れての距離であるが、僕としては本年5月13日の8.9キロ以来の記録である。この間約半年の悪戦苦闘を振り返ると、この8.5を超えて、3月末に2度出した9.3キロもまた夢ではなくなった。老化の悪循環を試行錯誤の工夫で良い循環に転化する、もう何度目の喜びだろう。】

 さて、同好のランナー仲間や、同病の方々をこれからも喜ばせることができるのか否か、それは今の僕には皆目見当も付かないが、しばらくいろんな試行錯誤を続けてみようと考えている。「老いて歩くしかできなくなっても、ランナーはランナー」と強弁していくことになるのかどうか。「老いていく仲間」の方々、まーこれからもこの手記、よろしくおつきあい願います。

コメント (1)
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