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さりげなく、大変な中日記事   文科系

2011年04月16日 03時54分40秒 | 国内政治・経済・社会問題
 福島原発のことが、福島辺りの方々だけではなく我が身のこととしても心配になってきた。こんなに遠くの地にいるのに。15日中日新聞1面の二つの記事を並べてみてさえ、最早予想された最悪のことが起こるのではないかと。こんな事態なのに、政府から何も詳しい説明がないのだろうか。それとも、僕が見落としている?

 一面右の最下段近くにこんな記事があった。『1~3号機燃料溶けて容器蓄積 原子力学会』。この記事の内容は、小出裕章さんが指摘してきた、メルトダウンや再臨界に現実が一歩近づいているということではないか。記事末尾にさりげなくこんな風に柔らげて書いてはあるのだが、現実にここまで来たということだ。
『溶けた燃料が圧力容器の底にたまりすぎると熱がこもり容器を損傷する恐れがあるが、底部の温度データから、現状ではそこまでたまっていないとみられる。平らな形状にたまり、核分裂連鎖反応が起こる再臨界の可能性はほぼないという』
 燃料に破損が特に多いはずの1号機のことは他とは別に詳しく書いて欲しいものだが、そういう記事でないのも不安になる。最近、この1号機の圧力容器にこんな変化があった事だけはハッキリしているのだ。3月下旬には400度を記録して冷やそうとすると圧力も高くなって容器破損の懸念が高まっていた。それが4月10日ころだったかには、こんな報道があった。『1号機容器内圧力上がらず』『東電は「格納容器は完全に密閉されていない。注入している窒素と同程度の気体が抜け出している可能性がある」と説明』。
 
 もう一つの記事はもっとはるかに大きく、これは誰でもが知っているようなことだろう。見出しは『立坑水位 再び上昇』。2号機についての記事なのだが、この意味はこういうこと以外にはないだろう。高濃度放射能汚染水が海に溢れ出てしまうほどに、炉心を必死に冷やしているのだと。
 こんなに必死に冷やしていてもなお、3号機の温度が急上昇しているという以下の文章がまた心配なことだ。
『12日の170度から14日に256度に急上昇した後、15日朝には262度に達した。(中略)経済産業省原子力安全・保安院は同日、「計器故障の疑いがある」とした。東電も14日に同様の見方を示していた』

 ちょっと前に「低濃度汚染水」を国際的に無断で海に流して世界から大顰蹙を買ったことがあったが、そんなことも思い浮かぶ。こんな現状では、もう背に腹は代えられぬと大慌て、どうしようもなかったのだろう。あちら立てればこちら立たず、二重三重の矛盾する高いハードルを全部飛び越えることが、果たして出来るのか。
 今は誰かを非難するなんてことはひとまず横に置いておいてでも、ただ何とかして欲しいと願うばかりだ。

コメント (4)
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