これは単に企業イメージ向上や原発推進のためのPRのためではなく、いざというときのために必要」
な経費、という『週刊現代』の記述を検証するために、
浜岡原発停止要請を受けた翌日(5月7日)各紙を見てみた。
2面と呼ばれる総合面、3面と呼ばれる社会面、そし経済面と1面のそれぞれの見出し。
【総合面】
『中日』 「原発不安背景に 退陣論弱める狙いも」 「震源域立地に危機感」
「需給の中味示して」 「浜岡だけ対応疑問」 「御前崎市長憤り」
『朝日』 「浜岡ストップ 突然」 「首相、参与進言機に」 「新しい安全性 得る機会に」
『毎日』 「東海震源域の真上」 「他原発と切り離し」 「安全強化を強調」
『読売』 「製造業集積中部に打撃」 「他原発ショック」 「十分な検討形跡なし」
【社会面】
『中日』 「否定された安全」 「計画停電困る」 「中電 寝耳に水」 「医療、産業どうなる」
『朝日』 「浜岡停止 生活は」 「安全性検証すべき」 「なぜ浜岡だけ」
『毎日』 「唐突」 「英断だ」
『読売』 「突然停止に地元驚き」 「仕事失う人もいる」 「市民 節電で乗り切る」
【経済面】
『中日』 「ものづくり直撃不安」 「トヨタ復旧に狂いも」 「供給源どの程度」 「安定供給綱渡り」
『朝日』 「節電強いられれば、経済補完役できぬと東海企業」
『毎日』 「生産混乱拡大懸念、経済界猛反発」
『読売』 「中電、営業赤字転落も」 「発電コスト上昇」
【1面】
『中日』 「安全重視した決断」
『朝日』 「防潮堤新設まで」 「夏の電力どう維持」
『毎日』 「東海地震対策完成まで」 「世界の不信感に対応」
『読売』 「防波壁設置まで」 「電力供給夏に切迫」
以上で注目した点。
(一)いずれも、「夏の電力をどうするか」と心配。
しかし、NHK「ニュース深読み」では、想定消費量とトントンでなんとか乗り切れる」と解説。
(二)「英断に敬意」との静岡県知事談は小さく、
「なぜ浜岡だけ」と言う御前崎市長を大きく扱う。これはテレビも同じ。