民主党支持者は勿論、自民党支持者にも、共産党支持者にも、心ある人みんなに呼びかけたい。当面日本の悪魔的最元凶・官僚、特に経産省官僚に対して、心ある人々はみなスクラムを組もうと。これに賛成する方々であれば、過去の敵味方、非難の応酬のいきさつなどは、何も問うこと不要。極論すればこうだ。このことで一致するならば、普天間への過去の態度も今は問うまい。橋本知事のような君が代、日の丸への帰一の態度でさえ、問うこと不要。天皇制熱烈支持者、自衛隊増強論者、右翼などなど、そんなことも今はどっちでも良い。とにかく、以下ができないとしたら、今挙げた問題全ての将来も含めて、日本は真っ暗闇となると叫びたい。
①福島原発事故処理のあちこちに存在する犯罪的なやり方を、必ず明らかにしなければならない。起こった事犯の隠蔽、そのために国民に転嫁することになった恐ろしい被害拡大の数々。これらに関わる責任者たちを、必ず罰しなければならない。
②福島原発事故に関与し、これを歴史的に先導してきた者たちを罰したり、その社会的信用を貶めなければならない。東電幹部、関係官僚や政治家、関係学者、関連マスコミ幹部、先導した財界人などなどに、再び、陽の目を与えてはならない。
①②の勢力は今後、ますますこんな言動を取るだろう。「これは天災であった」と処理しようと。しかも、事故被害の広さ、深刻さがハッキリしてくれば来るほど、天災というこの声を強める以外には、彼ら自身の取る道は存在しないのである。普通の人間であれば、自分から身を引くようなこんな局面で、なおかつ自己保身のために証拠隠滅をはたらいているような輩なのだから。このように、国民に対して開き直った人間というものは、未来永劫に渉って本当に恐ろしい存在になると思う。全てをごまかしていることをほぼ自覚している確信犯なのだから。そんな者たちが相変わらず支配者として働き続けることを放置して、明日の日本が臨めるわけがないではないか。もっとも、彼ら加害者の中でも、開き直りを止めたという意味で悔い改めたことがハッキリしている人間は別の扱いになるかも知れないが、そのことは今は置いておく。
過去のこういうような局面でも、「日本の心ある人々」は、闘い方が実に下手だったと思う。「今はこの一点で一致して」と口では言いながら、脇では自己の信念体系に基づいて「アイツも悪い、こいつも悪い」「今の言葉(例えば、「事故加害者を罰せよ」)を語っていても、アイツの場合は本心ではない」などなどと、青年のように叫び続けてきたのではなかったか。小さな民主主義陣営がこんなことをしていたら、国民のためになる何が実現できるだろうか。そして、小さなことでも何か重要なことで実際に前進できなかったとしたら、どんな理論も信用をなくしていくはずなのである。そしてさらに、国は悪くなっていくばかり。その元凶たちは、自信を強めるばかり。そんな「現実」を前にしては、どんな「希望の理論」もさらに信用を失い、力をなくしていくはずだ。それが人間の心というものだと思う。人間とは、人々の行為的現実に身も心も左右されざるをえない存在のはずなのである。
こういう言わば悪循環の結末が、今回の原発事故だったのだと、つくづく思うのである。
「これだけの破局、悪魔的大犯罪を前にしたら、敵の多くも味方になるはず」
こう信じられなければ、真面目に人間なんか、やっていられないはずだ。今の日本は、そういう事態に直面していると思う。