九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

浜岡原発運転停止要請についての各紙の社説     大西五郎

2011年05月09日 19時17分16秒 | Weblog

朝日、毎日は運転停止要請を評価、読売は「やむを得ない」、

日経は「説明不足」と批判、産経は脱原発を心配、

中日はエネルギー政策の国民的議論を呼びかけ

~首相の浜岡原発運転停止要請についての各紙の社説を比較する~

                              JCJ 大西 五郎

 

[朝日]「危ないなら止める」へ

  東京電力の福島第一原発が想定外の惨事を引き起こした以上、危険性がより具体的に指摘され、「最も危ない」とされている浜岡を動かし続けるのは、国際的にも説明が難しい。日本周辺の地殻変動が活発化しているとの懸念もある。中部電力は発電量に占める原発の割合も低い。首相の要請の判断は妥当だ。中部電力は速やかに要請を受け入れるべきだ。

  ここで考えたいのは、前提が「安全神話」から、世界最悪の事故が起こりうることに様変わりしたことだ。専門家も予想しなかったM90の大地震が起きた以上、浜岡での地震の強さ、津波への想定、設備の頑丈さなどについて中部電力は妥当性を証明する責任がある。

  すべての原発をいきなり止めるのは難しい。しかし、浜岡の停止を、「危ない原発」なら深慮をもって止めるという道への一歩にしたい。

[毎日]首相の決断を評価する

  浜岡原発は近い将来に必ず起きると考えられる東海地震の想定震源域の真上に建つ。建設当時は

 知られていなかった地震学の知識である。知っていたなら、避けたはずの場所であり、そのリスクは私たちもかねて指摘してきた。中部電力は東日本大震災を受け、防潮堤の設置など複数の津波対策を計画している。しかし、その対策が終る前に、東海地震に襲われる恐れは否定できない。防潮堤の設置などの中長期の対策が終るまで停止するよう要請したのは妥当な判断だ。首相の決断を評価したい。中部電力も要請に従わざるを得ないのではないか。

  ただ、運転を停止しても、核燃料の安全性には引き続き念入りな注意がいる。いったんしようした核燃料を冷却し続けることの重要性は、福島第一原発で身にしみている。浜岡原発さえ止めれば、それで安心と思ってしまうことがないようにすることも大事だ。大地震のリスクを抱えているのは、浜岡原発だけではない。政府は浜岡以外の原発についても、決して油断しないようにしてほしい。

[読売]地震と津波対策に万全を尽くせ

  浜岡原発は、30年以内に87%の確立で発生するとされる「東海地震」の想定震源域のほぼ中央にある。首相の要請は、この「特別な状況」を勘案した結果という。東日本大震災での教訓を生かそうということだろう。東京電力福島第一原発が、想定外の大津波に襲われ、大事故を起こしたことを踏まえれば、やむを得ない。

  正常に運転している原子炉について政府が停止を求めるのは極めて異例だ。だが、浜岡原発は首都圏まで直線で108㌔・㍍の近距離にある。日本の大動脈である東海道新幹線や東名高速道にも近い。運転中に事故を起こし放射性物質が放出される事態になれば、日本全体がマヒしかねない。静岡県や周辺自治体も、早急な安全性の向上を求めていた。中部電力は首相の要請を受け入れるべきだ。

  政府は、中部電力と協力して対策に万全を期すことが求められる。無論、巨大地震が想定されていない他の地域の原発についても、安全の確認が必要だ。

 

[中日]国民的議論を始めよう

  福島第一原発の惨状を目の当たりにして、地元住民の原発に対する不安は高まる一方だ。本紙が静岡県内三十五市町の首長に対して実施したアンケートでも、十五市町の首長が、中電の対策が十分ではないとして、点検中の3号機再開や、計画される6号機新設への懸念を示している。中電が先月末、投資家に見通しを示すためとして発表した3号機の七月再開計画も「住民の安全が最優先されていない」と、反発を受けた。

  浜岡が全面停止に至れば、全国にあと五十一基ある原発への影響は必至でもある。だがこれを脱原発の始まりと見るのは早い。中電の場合、仮に原発を止めても、供給力に余裕があるという試算がある。しかし、風力や太陽光など、自然エネルギーによる代替網はまだ確立されていない。産業や市民生活への影響は少なくない。これからの電力をどうするか、電気とどう付き合うか。それは、経済活動のあり方や私たち自身のライフスタイルをどう変えていくかということだ。私たちは国民的議論のスタートラインに立っている。

[日経]浜岡原発停止は丁寧な説明が要る

  防潮堤の建設など津波対策の完成まで念のために止める考え方は理解できる。しかし突然の発表は国民にかえって不安を募らせたのではないか。夏場の電力付則への備えは大丈夫か。もっと丁寧に説明してもらいたい。

  中部電力は老朽化した1,2号機を廃炉とし、残りの3基にM8級の地震に耐える補強工事を施してきた。東日本大震災以後は、緊急の安全対策として非常用電源機を増やすほか、高さ12㍍の防潮堤の建設にもとりかかっていた。

海江田経済産業相は5日に、同原発を視察し、今月半ばをめどに緊急対策が十分かどうか判断を下すとしていた。その翌日の停止要請は唐突と言わざるを得ない。これでは、浜岡原発を緊急に止めなくてはならない理由があり、政府が隠している印象を国民に与えかねない。首相は「浜岡は特別」としたが、他の原発とはより具体的にどこが違うのか議論になろう。科学的な事実を基礎にした議論を経ないと混乱を招く。

[産経]原発否定につながらないか

  浜岡原発「運転停止」要請は、日本のエネルギー政策に及ぼす影響について「熟慮」があったとは見えない。唐突な決断である。浜岡原発で「事故が起こった場合には、日本全体に甚大な影響を及ぼす」と説明した。しかしこうした浜岡原発の立地上の特異性は以前から指摘されていたことで、東日本代震災後に新たに差し迫った危険が生じたわけではない。国と電力会社と住民は、これらを十分に理解したうえで、安全な運転について合意してきた。運転停止はあまりにも突然で、これまでの合意形成の経緯をも否定するものになりかねない。

  浜岡原発を止めることによる電力供給対策も、説明は不十分だ。運転停止の期間や再開の見通しなどの具体的な説明は聞かれなかった。これでは、国民は国のエネルギー政策そのものを信頼できなくなる。加えて、今回の運転停止要請は法律的に規定されたものではない。原子力委員会など専門機関に諮った形跡もない。エネルギー政策の根幹にかかわる決定が適正な手続きを経ずに下されることは、重大な禍根を残すことになりはしないか。

  手続きを欠いた菅首相の要請には、事故の深刻さをパフォーマンスに利用したような思いを禁じ得ない。諸外国からは、日本が原発を否定したと受け止められる恐れがある。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日雇い労働者をだまして福島原発に動員している。 片山貴夫さんのメールから

2011年05月09日 18時44分57秒 | Weblog

岡山の片山貴夫です。

日雇い労働者をだまして福島原発に動員しているようです。

下積みの労働者の生命を差別的に犠牲にすることで原子力は成

り立っているのです。

 

 

共同通信記事

 

http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011050801000622.html

求人と違い「福島原発で作業」 大阪・西成の労働者

 

 

日雇い労働者が多く集まる大阪市西成区のあいりん地区で、東

日本大震災後、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募し

た男性労働者から「福島第1原発で働かされた。話が違う」と

財団法人「西成労働福祉センター」に相談が寄せられていたこ

とが8日、関係者への取材で分かった。

 

 センターは求人を出した業者側の調査に乗り出し、大阪労働

局も事実関係の確認を始めた。支援団体は「立場の弱い日雇い

労働者をだまして危険な場所に送り込む行為で、許されない」

と反発している。

 

 関係者によると、センターが3月17日ごろ、業者からの依

頼をもとに「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万

2千円、30日間」との求人情報を掲示。応募して採用された

男性は東北に向かった。

 

 ところが雇用期間中の3月25日ごろ、男性からセンターに

「福島第1原発付近で、防護服を身に着けがれきの撤去作業を

している。求人は宮城だったのにどうなっているんだ」と電話

があった。

 

 これを受け、センターが雇用終了後に男性や業者側に聞き取

りをしたところ、男性が一定期間、防護服を着て同原発の敷地

内での作業に従事していたことが判明した。

 

 東京電力によると、原発敷地内では同社の社員以外に協力会

社の労働者ががれき撤去や電線敷設などの作業をするケースが

あるというが、センターは「男性の詳細な作業内容はつかめて

おらず、さらに聞き取りを進める」としている。

 

 労働者らを支援するNPO法人釜ケ崎支援機構は「初めから

原発と言ったら来ないので、うそをついて連れて行ったともと

られかねない。満足な保障もない労働者を使い捨てるようなま

ねはしないでほしい」と話した。

 

 あいりん地区は日雇い労働者が仕事を求めて集まる「寄せ場

」としては国内最大とされる。同センターは大阪府が官民一体

で労働者の職業の確保などを行う団体。

 

2011/05/08 23:28   【共同通信】

 

 

 

グループホームページ:

http://qzten.exblog.jp/

ヘルプページ:   http://help.yahoo.co.jp/help/jp/groups/

グループページ: http://groups.yahoo.co.jp/group/tohyou9/

グループ管理者: mailto:tohyou9-owner@yahoogroups.jp

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和区平和美術展のお礼挨拶    事務局

2011年05月09日 17時42分54秒 | Weblog

★ このプログの読者の中にも多くの方が第五回昭和区平和美術展を観賞いただきました。事務局よりプログ管理人に下記の様なお礼のメールが届きましたので紹介いたします。   ネット虫

 

 

第5回昭和区平和美術展のご鑑賞ありがとうございました。

1050名の方に観賞いただきました。美術展会場で鑑賞者の皆さんから寄せられた「東日本大震災義援金」は74,847円集まりました。4月27日に中日新聞厚生事業団に届けました。ありがとうございました。

今回は、東日本大震災を受けて「大震災や原発事故で被災者の皆さんのことを考えると中止すべきでは」という意見を会員さんから戴きました。

実行委員会としては、意見を受け、話し合いをした結果、長期にわたる災害復旧、原発事故は何十年単位の問題であることを踏まえ、

   日常的な生活(行事も含む)を変え、自粛するだけでは、被災者の皆さんを応援することにはならないこと。

   毎回、出展を楽しみにされている出展者の意向を大切にすること。

   憲法改悪(戦争への道)の反対を伝える事が大切であること。

などを考え合わせ、開催することを決めました。

開催にあたっては「義援金募集」を行う事を条件とし、消極的だった博物館と話し合い許可を取り、実行できたことを敢えて述べさせていただきます。

さて、美術展の結果ですが、鑑賞者ははじめて1000名を超え、1050名の皆さんに観賞していただけました。第1回から鑑賞者1000名を目標としてきたので本当に嬉しい結果でした。

作品も絵画、書、写真、陶芸、彫刻、木工、七宝、彫金、刺繍、伊勢型紙、絵手紙など、多彩な作品があつまりました。作品数も昨年同様の230点ほどになり、「年々充実するね」という感想をたくさんいただきました。

また、ギャラリーをひとつ増やしたこともあって美術展らしいゆとりのある空間もつくりだすことができました。

例年取り組む「テーマ」は、『愛知の戦跡・名古屋大空襲』としました。

特別出展していただいた安藤日出彦さん(画家)の「空襲の絵」2点、九条への想いを描いた「阿修羅 九条」や「ピース愛知」のパネルや資料及び「3回の戦跡めぐり写真集」や会員の皆さん戦時の日用品、雑誌なども展示しました。

また、会員の若原さん(83歳)が渾身の力を注いだ「愛知時計の爆撃跡」「防空壕や爆死者の描写」とコメントは鑑賞者の涙を誘い、パネルの前では戦争の思い出話が咲いていました。

「名古屋城の炎上」など空襲の実態を映像(DVD上映)での紹介コーナーも想像以上に多くの方が時間をかけて見ておられました。アンケート(146枚)にも好意的な意見が多く、今後も昭和区平和美術展を開催するエネルギーをいただきました。最後になりましたが、忙しい時間を割いて美術展の成功に向け、力を注いでいただいた皆さまに心からお礼を申し上げます。

2011430日            昭和区九条の会

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誰か、直して!  文科系

2011年05月09日 15時36分49秒 | その他

 エントリー画面が過去にも遡って、見にくくなったと思う。太くて、目が疲れ、苦痛に思う。変えた人に頼みたいが、前の画面に戻して欲しいと、僕は思う。よろしく。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウイクリークス(16) 「自治共和国・官僚」   文科系

2011年05月09日 15時33分06秒 | Weblog

ウイクリークス(16) 「自治共和国・官僚」   文科系

 以下は、7日に朝日新聞社から発表された、09年9月に行われた「キャンベル国務次官補と斎木昭隆アジア大洋州局長が会合」の内容の一部です。朝日新聞社がウイクリークスから提供を受けたという駐日米大使館公電7000点の中にあったもの。「極秘」のマークが付いていました。
 日本の中に、まるで、治外法権をもった「自治共和国・官僚」が存在すると思われるような言葉が出てくるので、驚きます。 


【 外務官僚「日米の対等求める民主政権は愚か」 米公電訳2011年5月7日11時35分

発信地:東京 日付:2009/9/21 分類:極秘
キャンベル国務次官補と斎木昭隆アジア大洋州局長が会合

(要約)
1. 東アジア、太平洋地域を担当するカート・キャンベル国務次官補は、9月18日、外務省で斎木昭隆アジア大洋州局長と面会した。斎木局長は、新しい指導者である岡田克也外相を称賛しつつも、新しい政権が日本の官僚機構を従わせると脅しをかけているのは、結局は失敗に終わるだろうと話した。

キャンベル次官補と斎木局長は、米国人ジャーナリスト2人を解放させるためビル・クリントン前大統領の使節団が訪朝したことや、6者協議を巡る最近の情勢、未解決の拉致問題、北朝鮮の人権状況について意見を交わした。斎木は東南アジア諸国連合(ASEAN)のような地域統合の枠組みを作る動きには失望しており、なぜ中国が日米中の3国協議に参加しないことを決めたのか理解できないとした。しかし、今度の日中韓3国の首脳会談については楽観的な見通しを持っていると説明した。斎木は、新しい民主党政権下での日米関係、日韓関係に言及して会談を締めくくった。要約終わり

(新政権と官僚機構)
2. 新しい民主党政権について、斎木局長は、新しく外務省を率いることになった岡田克也外相について「大変知的」として、「諸問題について理解している」ため、就任をうれしく思っていると伝えた。斎木は、岡田は自分の担当する分野(北朝鮮、韓国、中国)では何の問題も引き起こしていないと説明した。民主党政権が官僚機構の力を弱めようと脅しをかけてきたことについて心配している官僚もいるが、民主党がプロの官僚のプライドを打ち砕こうとしているなら、それは成功しないだろうと斎木は述べた

(中略 ただしここは、北朝鮮の部分)

(民主党政権下での日米関係)
9. 民主党の指導者たちの「対等な日米関係」を求める動きについて、斎木は「すでに両国関係は対等なのに、何が鳩山由紀夫首相や岡田外相の念頭にあるのか分からない」と告白した。斎木は、民主党はまだ経験のない政権与党であるだけに、自分たちが日本の強力な官僚機構を抑えて、米国に対しても強く挑戦する新しく大胆な対外政策を行う責任があると示すことで、力と確信にあふれた党というイメージを広める必要性を感じているのだと理論づけた。斎木はこうした考えは「愚か」であり、「彼らもそのうち学ぶだろう」と述べた。


(後略 ただしこの最後の部分は、短い日韓関係) 】

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発問題についての国民投票案に反対する

2011年05月09日 11時46分32秒 | Weblog
みなさん 市原市の永野です。

原発問題についての、国民投票案が論議されているようですので
私は、それについては反対ですので下記の内容を提起します。


原発問題についての国民投票に反対する
                          永野 勇     
>弁護士の河内 謙策氏は、2011年4月5日に市民の風のML(uniting-peace)15663で
「国民投票により原発政策の転換を」を提案し、さらに4月11日の同ML15665で
「なぜ国民投票なのか」ということで、同氏の考えを補足しています。

その内容の骨子は、「原発災害を根絶し、原発政策の根本的転換を実現するために、
新たな国民投票で原発の安全性が国民的に確認されるまでの間、原発の増設・新設を一切禁止するということについて、賛成、反対、保留、棄権を問う形での国民投票を実施する」というものであります。


一見これは素晴らしい提案のように見えますが、私はこの国民投票で、原発容認が過半数を超える危険性が高いこと(この事は、大変危険な既存の原発を固定することになり原発のある地方にとっては到底耐えられないことである)、また原発政策の根本的転換を実現するために、このような危険性が高い国民投票に変わる方法があることから、国民投票に反対するものである。

当初、私もどきがこの問題に対し意見を言うべきでないと考え、意見を控えていたのですが、結構この問題が論議になっているみたいだということを聞きおよび、この問題に対して黙っているべきではないと判断し、反対の意見を表明する次第です。

まず私は、東京電力の共同火力に26年間(「タービンの運転」に6年間、官庁関係の仕事をする「保安技術課」に10年間、タービンの保守をする「補修課」に10年間)、勤めていました。

今回の福島原発の大事故により、安全神話がくずれ原発に対する見方が従来とは大きく変わっていること、事故後のデモ等の反対運動が、若者を中心に行われその規模が拡大していること、さらには脱原発のエネルギー政策を強力に進めているグループが存在している等々、従来とは比べ物にならない脱原発の情勢となっていることを考慮する必要があります。

私は、脱原発のエネルギー政策を実現させるためには、国民投票ではなく(国民投票に反対する理由は、後で述べますが)、まず現在ある54機の原発のうち、危険度の高い原発から順次止めさせる運動と、新増設を認めない運動を、強力に粘り強く推し進めていくことで実現できると考えるからです。

もちろんそのためには、国民的な大きなうねりを作り出す必要がありますが、上記の情勢下ではそれが十分可能であると考えるからであります。

では次に、国民投票に反対する理由を明確に述べます。1、原発は特定の地域の問題であり、地域のことは「地域の民意」に任せるべきであること。
2、国民投票は、国民全体を対象にした問題であるべきこと
3、実はこれが一番大きな問題ですが、国民投票で、原発容認が多数を占めた場合、原発の増設・新設だけでなく既存の原発をも容認することになり、既存の原発のある地域を固定化することになること。
  既存の原発が地方に散在し、その電気の使用は大都市であることを考えた場合、国民投票で、原発容認派が多数を占めることは、容易に想定できることである。

  言い換えれば、現在沖縄にある米軍基地について、沖縄県民の反対の総意を、国民投票により踏みにじる危険性が高いことをやろうとしているのが、今回提案の国民投票なのである。これは、いかなることがあってもやってはいけないことであります。

原発は、事故時ばかりが危険なのではなく、正常な運転時にも原発にある高い排気塔から放射能を出し続けているとのこと、人間の健康を守ることと共存できないのであります。
また原発が100%安全であるということは、机上の論であり、原発を停止する以外に100%の安全は、あり得ないのであります。このことは、火力で26年間働いていた私の経験上、自身を持って言えることであります。

20年間、原発の現場で現場責任者として働き、ガンで亡くなった平井 憲夫さんの書いた「原発がどんなものか知ってほしい」という文章を読んだとき、火力発電にいた私には本当によく理解できました。

「原発は絶対に核の平和利用ではありません。原発がある限り、世界に本当の平和は来ないのですから。」と平井さんは結んでいます。

このように、危険な原発を容認する危険性が高い、国民投票を認めることは私には出来ませんし、またやってはならないことなのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする