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保安院の大罪(7)  ソ連官僚より過酷   文科系

2011年06月13日 11時49分45秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(7) ソ連官僚より過酷  文科系

 6月10日に国際環境団体グリーンピースが、記者会見をしていわゆる「20ミリシーベルト」問題で政府批判の見解を発表しています。事務局長発言の触りは、この部分。
『当時のソ連政府は年間被ばく線量が5ミリシーベルトを超える地域に住む人の避難を決めたと指摘し、年間20ミリシーベルトが安全だという日本政府の主張は全く容認できず、正当化もできないと述べた』
 さて、この指摘によれば、日本政府・保安院の住民への姿勢は旧ソ連の官僚のそれよりも過酷だということになります。また、こういう情報も含めて以前からここで言ってきたように「知らしむべからず、寄らしむべし」という姿勢も、ソ連官僚とよく似ています。

 なお、年間20ミリシーベルトにしたのは補償金の倹約のためという議論がありますが、これは甘い見方だと僕は思いますね。もちろんこれもあると思いますが、彼らにとって金なんて、税という他人の懐のことだし、これに比べればずっと小さいこと。それは、自分らの罪を軽くすること。年間1ミリと20ミリとでは、被害責任の対象範囲が、したがって自分らの過失責任の重さが、全く違ってきますから。20ミリのがはるかに少なくなる理屈だ。それをどさくさにまぎれて、いち早く、やってしまった。これでは、内閣参与・小佐古敏荘・東大大学院教授が辞任を賭けて「20ミリシーベルト」を批判したはずです。長く原子力の国際機関に関わってきて、チェルノブイリの研究者とも言われている方と聞いていますから。この事件で彼が多くを語れなかったことについても、保安院などは彼をこう恫喝していたというニュースも飛んでいました。
『分かってますね。貴方には、立場上知り得たことについて守秘義務があるんですからね』

【  【6月10日 AFP】国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は9日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所から約60キロ圏内の放射線量の高い地域から子どもと妊婦を避難させるべきで、日本政府はそのために資金や輸送の面であらゆる支援をすべきだとの見解を示した。

 グリーンピースが独自に測定した放射線量のデータは日本政府が発表したものとほぼ同じだが、放射線が子どもの健康に与える影響などについての両者の見解には根本的な違いがある。
 保護者らが放射性物質に汚染された園庭の表土を除去した福島県内の保育施設を訪れたグリーンピースのクミ・ナイドゥ(Kumi Naidoo)事務局長は、福島の人びとは放射線と情報不足という2つの問題に直面していると述べた。

 都内で記者会見したグリーンピースのヤン・ベラネク(Jan Beranek)氏は、日本政府が震災後、子どもを含む人びとの年間被ばく線量の上限を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げたことに対し、チェルノブイリ(Chernobyl)原発事故後、当時のソ連政府は年間被ばく線量が5ミリシーベルトを超える地域に住む人の避難を決めたと指摘し、年間20ミリシーベルトが安全だという日本政府の主張は全く容認できず、正当化もできないと述べた。

■適切な支援と情報を

 成長期にある子どもは放射線で健康への悪影響を受けやすいことが分かっている。ベラネク氏は、放射線の影響を受けやすい人は避難させ、それ以外の人が自分の意志でその地域にとどまる場合には、適切な支援と情報を提供する必要があると述べた。
 ベラネク氏は、放射性物質を吸い込まないようにマスクをして、風が吹いている時には屋内にとどまり、手に放射性物質がついている可能性がある時には飲食や喫煙をしないように助言した。

■子どもに線量計配布する自治体も

 一方、福島県伊達市は9日、市内の幼稚園・保育園と小中学校に通う全ての子どもたち約8000人に小型線量計を配布すると発表した。(c)AFP 

コメント (1)
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