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アホの集まり、安保法制懇   文科系

2014年06月02日 12時38分09秒 | 国内政治・経済・社会問題
 中日新聞に時々載っている「われらの憲法」、「安保法制懇・報告書を読む」は面白すぎて笑える。

 この懇談会は、安倍首相の諮問機関みたいだが、なんとアホの集まりであることか。本日の批判者は渋谷秀樹・立教大大学院教授で、報告書のこんな部分を取り上げている。
『憲法第9条第1項の規定は、我が国が当事国である国際紛争の解決のために武力による威嚇又は武力の行使を行うことを禁止したものと解すべきであり、自衛のための武力の行使は禁じられておらず・・・・』
 この文章内容を批判する渋谷氏は、まるで大笑いしているように読めた。軽蔑の笑いと言っても良いかもしれない。
『渋谷さんは「日本が当事国ではない国際紛争」という設定がそもそも理解しがたいという。「集団的自衛権の行使というのは、相手を攻撃すること。事実上の宣戦布告となり、今度は日本が直接の「敵国」となる。それがなぜ国民の安全を守ることにつながるのかが論証されていない』
 渋谷氏の批判はこういう事だろう。日本が、集団的自衛権を行使した瞬間に当事国になっているという事実を懇談会は忘れているのではないかと。懇談会はこう言いたいらしいのだが、この論理を渋谷氏は嘲笑っているのである。憲法で禁じられているのは「我が国が当事国である国際紛争」だけで、集団的自衛に参加して武力行使するのは合法であるという論理を。この論理は、とんでもなく子供じみた主張と言える。こんなふうに。
「僕は紛争当事国のつもりはないから、そう認めてね。認めてくれた後には紛争当事者になるのだけれど」
 なお憲法9条が、こんな主観的定義の「武力行使」を禁じているというのも自明なことであろう。
 かくして、この報告書への渋谷氏の結論はこうだ。『憲法論の学生リポートだとしたら平均点に届いていない』。当然のことだろう。

 この「われら憲法」、先回は29日のこのエントリーで触れた、「首相が立憲主義を破壊」。そこでは、小林節・慶応大学名誉教授はこの安保法制懇に対してこんな判定を下している。
『自分の都合のいい結論を出すために歴史も条文も無視するのは、とんでもないご都合主義だ』

 安倍周辺から、なんでこんな「とんでもないご都合主義」や、「学生リポートだとしても平均点以下」が生まれるのだろうか。やろうとしている方向そのものがご都合主義のとんでもないことだからとしか思えないから、不気味なのである。
コメント (19)
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