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朝鮮日報より   らくせき

2014年06月16日 17時14分03秒 | Weblog
サッカーにはほとんど関心がないので、日本は負けたんだ!という程度しか感想はありません。
わずかな時間に同じような失点をしたのは致命的だと思いました。
一点なら引き分け出来たのに・・・

朝鮮日報に、ちょっと興味深い記事があったので紹介します。
読者の質問に記者が答えるという、日本ではあまり見かけないスタイルです。


■質問:慰安婦という用語について(質問者:イ・ジェグァンさん)


 先日の朝鮮日報に、慰安婦被害者のペ・チュンヒさんが亡くなられたという記事が掲載されていましたが、この「慰安婦」という言葉は以前から気に入らなかったので質問します。「慰安婦」という言葉はそもそも非常に良い意味で使われる言葉と感じます。日本の立場からすればこの言葉を使いたいのでしょうが、被害者であるわれわれが「慰安婦」という言葉を使うのはいかがなものでしょうか。むしろ非常に屈辱的でプライドは傷つきますが、「性奴隷」や「性被害者」などが適切な表現と思います。以前は米国でも「性奴隷」という言葉を使っていたようですが、(慰安婦という言葉は)日本に免罪符を与え、日本の責任意識を弱めるような印象です。政府やメディアがこの言葉を選んだ理由が気になります。もちろん被害者女性を辱める意図は全くありません。日本に対する怒りが強いが故の質問です。


■回答:「慰安婦」という言葉は、「性奴隷」などの言葉を使った場合に被害者が感じる苦痛を考慮したもののようです(李在鎮〈イ・ジェジン〉記者)


 読者が指摘されたように、海外のメディアでは性奴隷を意味する「セックススレーブ」という言葉を使っています。海外メディアがこのような表現を使うのは、加害者が被害者に与えた身体的、精神的苦痛をより強調するという意図があるようです。これに対して韓国メディアは「慰安婦」という言葉を使っていますが、その理由は「性奴隷」という言葉が持つ語感が、被害者にとって新たな衝撃となりかねないという点と、韓国人の国民感情から「性奴隷」という言葉が与えるマイナスのイメージが原因ではないかと思います。実際に海外メディアによる海外の被害者へのインタビューを見ると、「自分は性奴隷だった」などと自然に使っています。しかし韓国の被害者が「自分は性奴隷だった」と口にするケースは非常に珍しいでしょう。もちろんたとえそうだとしても、日本に免罪符を与えるとか責任を軽くするということは決してありません。ご質問ありがとうございます。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
コメント (7)
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ザックジャパン(163) 専門家2人の総括文を拠り所に  文科系

2014年06月16日 11時53分59秒 | スポーツ
 この初戦敗戦はもう茫然自失、きちんと総括せずには眠られないというわけで、しっかり勉強した。その結果を少々。中日新聞の全二面をつかった報告、総括が実に為になった。スポーツを文化として扱っていることがよく分かる記事である。ただ、これを読むだけではあまりにも多くのことが書かれすぎていて、本当のところは分からないはずなのだ。さて、

 サッカーのような敵味方22人が組織的に絡み合ったボールゲームの総括は本当に難しい。勝敗を分ける原因にも「幹、大枝、小枝」とあって、この区別、整理が僕も含めて普通の人にはまず出来ないからてんで勝手なことを語ることになってしまう。総括の幹にあたることよりも大枝はもちろん、小枝を第一視点にして語ることさえ起こるのである。特に日本のように組織力中心のチームが強力な個人技を武器とするアフリカ勢と戦った時には、日本代表組織論に通じていないと正しいゲーム総括などはまず望むべくもない。そこで、僕のような素人にはこれが一番。「全体が見える」監督経験者だったり、それに相当する過去の名選手(ただし、全体が見える人でないとダメ)、しっかりした専門スポーツ記者だったりの視点を借りて総括するのである。

 さて、本日の中日新聞には専門記者の長文の記事以外にも、大木武氏と奥寺康彦氏お二人の「目」が載っていた。それぞれかなりの長文だが、前者はJリーグ監督も多く務めた南ア大会代表コーチ、後者はドイツでも活躍した元代表、世界的名選手だったマルチプレーヤーである。まず、このお二人が敗因を見た「目」をば、合体させることから始めてみよう。以下「 」は大木の、『 』は奥寺の言葉だ。

「両サイドバックの内田と長友は守備でもっと前に出て行くべきだった」
「(そのような)積極的な守備をせずにいたことで、香川と岡崎のMFが帰陣して対応せざるを得ない場面が多くなった」
『細かいボール回しから相手を崩す、日本の攻撃的なパスサッカーができなかった』
『香川は自分を使ってくれる味方がいることで輝く選手。(中略)ボールが回ってこず、パスをもらおうと下がったことで長所が消えてしまった』

 さて、ザック戦術を一応まとめたことがある人なら、上のお二人の言葉がこの敗戦のすべての「幹」を物語っていると分かるはずだ。
① 「前半の残り20分ぐらいから守りに入って(これはザックや選手らの言葉)」、両サイドバックが下がりぎみになった。その場合に香川と岡崎も敵SBに着いていくことになって、両サイドが押し込まれ、基本戦術コンパクト布陣が採れなくなった。これは、ここでも再三述べてきたように、得意な攻撃戦術をも殺してしまい、日本負けパターンの典型形となる。以下②のように。

② ①は日本の攻撃にもこんな欠陥をもたらす。コンパクト陣型が崩れると、まず敵ボールを追い回すだけで奪えないから、疲労だけが溜まる。この場合、トップの大迫と本田、両サイドバックなどが特に疲れる。次いで、ボールが奪えた時でもその位置が低すぎたり選手間の距離も遠かったりしてボールをつなげず、悪い形でボールを失うことも多くなって逆襲を喰らいやすいということだ。こうしてそもそも、ボール保持率で43対57では、この相手には勝てない。疲労で後半勝負も出来なかったのだし。

 この二つがザックの講評でも「幹」であると分かる。ここに「大枝」が二つ加わってきた。
③ ザックが自ら述べているように、彼の采配ミス。長谷部と大迫の交代はパスをさばけるようにとの意図からだが、これは誤りである。長谷部は効いていたし、大迫は攻守に孤軍奮闘、頑張っていた。そしてなによりも、DFラインが下がったままでは、パスがさばけるわけがない。左サイドからだけでもなんとか上げる道はなかったかを探るのでなければならなかった。

④ 『コートジボアールの速さには驚かされた』と奥寺氏も語っていたが、これは選手たちにとってはなおさら脅威であったろう。ジルビーニョなんかもう、速すぎる。①②などからこの脅威に押しつぶされつつあった後半17分に、ドログバ。見事な采配である。彼にロングボールを集めてこれをキープさせ、延びた日本陣地がさらに殺されてしまっては、失点は時間の問題であった。
コメント (26)
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