コートジボアール戦はやはり、ザックの「守備重視」に忠実でありすぎたようだ。岡崎の「敵サイドバックに僕たちが付いていった」だけではなく、本田までが「守備重視ということだったが、日本人は言われた通りにしすぎる」とか語っていた。他の選手も「(ゲーム前)守備のことしか言われなかった」とも。とするとこのゲームは、最近勝利し続けてきたテストマッチをザックが講評した「勝ったとはいえ先に失点していて、好きなゲームとは言えない。個人プレーに走りすぎている」とは、ギャップがありすぎたことになる。この場合の個人プレーというのが、攻撃面のことだったのは明らかだからだ。練習マッチではかなり自由に攻撃をやり過ぎていて叱られ、本番では一転して「監督の守備強調に金縛り」って、選手にもザックにとっても大変なすれ違い、誤算ということになる。今度は、そんな誤算をおこさない真の意志一致をと期待したい。そのうえで、今度こそは両者一致して、前後も意志一致してDFラインを上げた日本の戦いをやって欲しい。できるだろうか。これが勝利への最大関門になるが、ギリシャ戦では出来ると僕は思う。カウンター要員以外は前に出てくるチームではないのだから。問題は、カウンター攻撃なりそこからのゴール前セットプレーなりで先取点を喰らう以前に、日本が得意の攻撃体制に早く持ち込めるかどうかである。その骨子は159に書いた通りだが、DFライン上げはとにかく大前提として、その上でまず以下160の文章。
『④ それにしても、次のギリシャも含めて、ブロック守備の相手から本番ではどう得点するのだろう。(中略)
得意の「長友も上がった左の崩しから右で得点」と「裏への抜け出し得点」が最も可能性が高い。それには二つの前提がある。ザックが口を酸っぱくして言ってきたことなのだが、ワントップが敵CBを下げさせて敵陣に深さを作り、上がったSB一人と左右ウイングのうちの二人が敵陣を横に拡げていることである。その上で左の崩しなどに敵を集めてから、抜けだし得点。それでもダメなら左サイドを崩してからの中央得点』
これが特に前半はザック原則だが、ドイツで威力を発揮した岡崎の抜け出しや、内田のクロスにはもっともっと期待して良いはずである。
ドイツの状況を見るに、岡崎は周囲が思う以上の得点力を持っているはずだ。パスの出し手が「出せない」と見る状況でも案外決める力を持っていると。何度も書くが、ドイツ代表のエース、ミュラーよりも今期得点順位が高い選手である。大久保が、青山のロングパスに抜け出して決めたように、ドイツで名が響いた岡崎の抜け出し得点を使わぬ手はないはずだ。最近のテストマッチで中央攻撃ばかりを練習していたように見えた時、岡崎の抜け出し得点を磨く練習が少ないなと、僕は残念に思っていた。
また、左で数的優位を作って崩しつつ右で決めるという得意のパターンの逆があってもよいと思う。内田が上がった場合は長友は下がるというザックの原則を貫いた上のことだが、内田のクロスはもっともっと使うべきだろう。
と言うようにザックの原則通りに満遍なくやって、その上でギリシャ戦は3対1と見る。監督と選手、前と後が意志一致できた原則通りのゲームがここで出来ないことには、例え勝ったとしてもコロンビア戦は危ういと、誰でも思うことだろう。つまり、予選敗退になる。今や他の誰よりも大きな世界的実績を持った内田が言うように、真の力の見せ所である。
『④ それにしても、次のギリシャも含めて、ブロック守備の相手から本番ではどう得点するのだろう。(中略)
得意の「長友も上がった左の崩しから右で得点」と「裏への抜け出し得点」が最も可能性が高い。それには二つの前提がある。ザックが口を酸っぱくして言ってきたことなのだが、ワントップが敵CBを下げさせて敵陣に深さを作り、上がったSB一人と左右ウイングのうちの二人が敵陣を横に拡げていることである。その上で左の崩しなどに敵を集めてから、抜けだし得点。それでもダメなら左サイドを崩してからの中央得点』
これが特に前半はザック原則だが、ドイツで威力を発揮した岡崎の抜け出しや、内田のクロスにはもっともっと期待して良いはずである。
ドイツの状況を見るに、岡崎は周囲が思う以上の得点力を持っているはずだ。パスの出し手が「出せない」と見る状況でも案外決める力を持っていると。何度も書くが、ドイツ代表のエース、ミュラーよりも今期得点順位が高い選手である。大久保が、青山のロングパスに抜け出して決めたように、ドイツで名が響いた岡崎の抜け出し得点を使わぬ手はないはずだ。最近のテストマッチで中央攻撃ばかりを練習していたように見えた時、岡崎の抜け出し得点を磨く練習が少ないなと、僕は残念に思っていた。
また、左で数的優位を作って崩しつつ右で決めるという得意のパターンの逆があってもよいと思う。内田が上がった場合は長友は下がるというザックの原則を貫いた上のことだが、内田のクロスはもっともっと使うべきだろう。
と言うようにザックの原則通りに満遍なくやって、その上でギリシャ戦は3対1と見る。監督と選手、前と後が意志一致できた原則通りのゲームがここで出来ないことには、例え勝ったとしてもコロンビア戦は危ういと、誰でも思うことだろう。つまり、予選敗退になる。今や他の誰よりも大きな世界的実績を持った内田が言うように、真の力の見せ所である。