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集団的自衛権と谷内正太郎国家安保局長  文科系

2014年06月29日 20時42分56秒 | 国内政治・経済・社会問題
 集団的自衛権解釈改憲が内閣によって強行されようとしている。与党内で反対していた公明党も、創価学会婦人部などのかなり強硬な不賛成を押し切って、この流れを後押ししていくと決めたようだ。
 こういう情勢を巡って、去年の1月にここに掲載した標記内容の記事を再掲する。こんな事を語った人物が今は初代国家安全保障局長って、まるで上から目線だけのペテン内閣であると思う。

【 愚かな谷内正太郎談話  文科系  2013年01月10日 | 国内政治・時事問題

 本日の中日新聞に、谷内正太郎・内閣官房参与(元外務次官)から聴き取った話が載っていた。その末尾にこんなくだりがある。
『集団的自衛権については、自らが攻撃された時は他の国に助けてもらう、その国が攻撃された時は「われ関せず」という態度は責任ある大国としてありえない。集団的自衛権は国家の品格、品性に関わる問題だ。米国も、そのような日本の貢献を期待している』
 さて、この谷内氏の理屈にかかわって、本日二つのコメントを書いたばかりなので、転載する。二つのコメントを書いた後に、この記事を読んだのだったが。

『 暗黙の当然 ! (文科系) 2013-01-10 08:56:37
 名無しさんへ
 上の文章からすれば、九条は当然こう。

 アメリカは軍事予算でどんどん衰退を速めたと言える。冷戦が終わったときに、こんな声が米国識者に多かったのに、これを無視したからだ。
「3000億ドル軍事費の半分を経済に回して、日本などの経済力に対抗すべき」
 安倍が今時「防衛力増強」って、アメリカの後を追いかけその軍事予算削減の穴埋めでもするつもりか。としたら、アメリカが衰退してきたスパン以上に、国の衰退をもっと早めるだけだ。今時9条改訂なんて、バカのやること。それはアメリカが証明済みと言える。アフガン戦争でもイラク戦争でもね。ほんとにアメリカはどうするんだろうか。そして安倍はバカやるんだろうか? 』

『 アメリカの意向 (文科系) 2013-01-10 09:08:23
 アメリカの日本への意向はこう。
ドル体制を守る戦力の片棒を、1500兆円の(老人)資産がある日本に担がせたいだけだ。イラク戦争は、ドル体制を守るためだった。00年11月にフセインが石油決済ドル体制から離脱したからだ。
 なんのことはない。衰えつつあるドル世界体制を守るために、日本の若者が殺されるのだ。それを、こう美化しているだけ。
「同盟国と言いながら、アメリカが攻撃されても銃も撃てない日本!」
 本音を隠して上手い理屈を考え出すのは、ディベートに強いアメリカの常道である。そんなことも分からぬから、安倍をバカというのだ。9条があれば「(出兵せねば)トヨタが輸出できなくなるぞ」など何を言われても、「国民が許さないので、済みませんが(無理です)」と言えるのである。』

 谷内氏は「国家の品格、品性」などと言うが、この場合、馬鹿も休み休み言えと言いたい。相手を見て物を言えということだ。
 嘘の理由で、国連の反対を押し切って有志国だけを募ってイラク戦争を起こした国。そこでたくさんの自国の若者、無数の相手国民を殺した国。後になって大統領が『嘘の理由だとは知らなかった』とテレビで堂々と泣き言を語ってみせた国。因みに、政府・外務省から、イラク戦争に参戦したが、嘘の理由に丸め込まれて莫大な金を浪費したことについて、何か釈明でもあったたっけ?
 こういう国相手にこんな「品格、品性」を語るのは馬の耳に念仏どころでは済まないはずである。今後、嘘の理由で戦争を起こして、そのために日本の若者が殺されるということが起らないという保証が一体どこにあるのか。あなたはそういう保証をどこかで確認できたのか!? 当方が品格をもって接するべきなのは、品格のある相手だろう。嘘の理由をでっちあげて戦争を起こすというような品格のない相手にこんな態度は、呆れて物が言えない。
 さらに、こんなこともある。相手は、傾きかけた軍事超大国だ。しかもイラク戦争に見るように、ドル体制を守るためなら嘘の戦争も辞さぬ、何でもしようと決めた国だと考えるべきだ。現に、冷戦が終わっても経済に金を回さず軍事力をかえって増強したのは、こういうやり方で行こうと決めたということではないのか。そうでない保証が一体、どこにあるというのか? アメリカがイランを今もこれだけ敵視する理由も、この国が独自の石油取引所を設けてユーロ決済も可能としたからだったはずである。06年春に騒がれたこの問題はその後どうなったのか。日本は確か、アガザディン油田から撤退させられたようだが?

 谷内氏のこの言葉が、確信犯的悪漢相手の「おつきあいポーズ」であることを期待したい。】

 さて、谷内氏のこの言葉が、全く「おつきあいポーズ」ではなくって、確信犯的に国民を欺こうとするデマ宣伝文句だということが今日白日の下にさらされている。本日の中日新聞によれば、アメリカの有志連合国としてアフガンに出兵した若者たちにこれだけ死者が出たということだ。英国453人、カナダ158人、フランス86人、ドイツ54人、イタリア48人、デンマーク43人、オーストラリア40人、ポーランド38人、スペイン34人、アメリカ2334人などである。それで、このアフガンや後に出兵したイラクは、何か安定したのか。大混乱してさらに多くの人々が死んだだけだ。イラク関連では関連死を含めて、少なく見ても50万人と現地調査したある団体がはじき出している。
 アメリカとの集団安保で出兵しても、他国の平和をさらに乱した上に、自国他国の人々を長い間より多く殺すだけ。これが今、日本が世界平和のためにこそ真に教訓にすべきことではないだろうか。
コメント (27)
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