久しぶりにJリーグ代表だけの東アジアカップを観て、表題のように感じた人は多かったろう。一言で言えば「軽いパスサッカー」に堕していて、闘っていない。
Jのこの点に関しては前から国際比較で最大の弱点だったが、この大会はちょっと極端に悪かった。ハリルも相当の危機感を覚え、協会に指摘し続けているようだ。ハリルが度々語る「1メートル寄せるのと、1メートル20センチしか寄せないのとでは、全然違う」など、彼のいろんな言葉のはしばしにこれを感じることができる。
多分フランス語の「デュエル」が弱いとか、ドイツ語の「ツバイ・キャンプフ」が弱いとかよく言われるのが、「1対1に弱い」ということ。いやそれ以上に、マーク相手と距離を取りすぎているから「1対1」になっていかない。敵を遅らせればよいというだけのこんなチーム防御スタイルで、どうやって敵ボールを奪うというのか。今野、山口のように相手ボール保持者に厳しく突っかけてこそ、味方に敵ボールも流れて来るというのが守備の基本。厳しく突っかける場面が少なければ、チームのボール奪取戦略もないというに等しい。そんなチームは、敵にシュートで終わられることも多くって、失点も多くなる理屈である。
J弱小チームだった仙台が手倉森監督の下でJ2から急台頭してJ1優勝争いに殴り込んだ時、その特長は最少失点。チーム全体の敵ボールへのプレッシャーが強くなっていて、そのボールを角田、富田の2ボランチが刈り取っていたもの。あーいうチームが最近少なくなった気がしないか。
あまり強調されないことだが、優男・内田篤人はドイツの強豪シャルケというチームでも1対1に強い選手として有名だ。先回書いたように、イングランド初戦で完投して「拾いもの」と好評の岡崎も、この点が前よりもずっと厳しいプレーへと鮮やかに変身していた。そして、ドイツで最も長くやっている長谷部がいつも言うことはこれ。「1対1で負けていたら話にならない」。対するにJの選手たちはまるでいなされるのを恐れてばかりのように、対面相手と長めに距離を取る。その姿が味気なく、みっともなく見えるのは、僕だけではないはずだ。
そもそもこんなスタイルでは、大事なゲームになるほど勝てない確率が増えるだろう。Jは何か勘違いを強めてきたような気がする。
Jのこの点に関しては前から国際比較で最大の弱点だったが、この大会はちょっと極端に悪かった。ハリルも相当の危機感を覚え、協会に指摘し続けているようだ。ハリルが度々語る「1メートル寄せるのと、1メートル20センチしか寄せないのとでは、全然違う」など、彼のいろんな言葉のはしばしにこれを感じることができる。
多分フランス語の「デュエル」が弱いとか、ドイツ語の「ツバイ・キャンプフ」が弱いとかよく言われるのが、「1対1に弱い」ということ。いやそれ以上に、マーク相手と距離を取りすぎているから「1対1」になっていかない。敵を遅らせればよいというだけのこんなチーム防御スタイルで、どうやって敵ボールを奪うというのか。今野、山口のように相手ボール保持者に厳しく突っかけてこそ、味方に敵ボールも流れて来るというのが守備の基本。厳しく突っかける場面が少なければ、チームのボール奪取戦略もないというに等しい。そんなチームは、敵にシュートで終わられることも多くって、失点も多くなる理屈である。
J弱小チームだった仙台が手倉森監督の下でJ2から急台頭してJ1優勝争いに殴り込んだ時、その特長は最少失点。チーム全体の敵ボールへのプレッシャーが強くなっていて、そのボールを角田、富田の2ボランチが刈り取っていたもの。あーいうチームが最近少なくなった気がしないか。
あまり強調されないことだが、優男・内田篤人はドイツの強豪シャルケというチームでも1対1に強い選手として有名だ。先回書いたように、イングランド初戦で完投して「拾いもの」と好評の岡崎も、この点が前よりもずっと厳しいプレーへと鮮やかに変身していた。そして、ドイツで最も長くやっている長谷部がいつも言うことはこれ。「1対1で負けていたら話にならない」。対するにJの選手たちはまるでいなされるのを恐れてばかりのように、対面相手と長めに距離を取る。その姿が味気なく、みっともなく見えるのは、僕だけではないはずだ。
そもそもこんなスタイルでは、大事なゲームになるほど勝てない確率が増えるだろう。Jは何か勘違いを強めてきたような気がする。