朝鮮日報の記事です。
米国の保守系シンクタンク、ヘリテージ財団のフュルナー理事長は17日、
漢陽大国際大学院で「2011年の韓米関係と米国中間選挙の影響」
というテーマの特別講義を行った。
この席で同氏は、今年の韓半島情勢について、極めて暗い見通しを示した。
「昨年、北朝鮮が、かつてとは異なり自制を失い、
哨戒艦『天安』沈没事件や延坪島砲撃事件などの挑発行為を敢行したのは、
権力承継との関連があり得るが、
政治・経済がそれほど切迫した状況にまで追い込まれていることを示している。
韓米どちらの政府も、当分は北朝鮮に対する圧迫を緩和する気配はないことから、
北朝鮮は韓米を対話に引き込むため、挑発を中断しないだろう」と予測した。
さらに同氏は「北朝鮮はもう一度核実験を敢行するかもしれないし、
しないかもしれない。
はっきりしているのは、北朝鮮は国際社会に緊張をもたらしたこと自体を
成功と見なしているという点。
金正日(キム・ジョンイル)総書記は、米国と韓国が
北朝鮮の核実験を恐れて譲歩することを望んでいる」と診断した。
フュルナー理事長は過去にも北朝鮮のこうした戦略が功を奏し、
また挑発で失うものは何もないと認識しているが、
その原因は「挑発が懲らしめにつながったケースがなかったから」と指摘した。
こうした予測の裏づけとなっているのが、北朝鮮の先軍政治です。
北朝鮮の先軍政治。当然、外交も戦時外交。
①核実験・ミサイル発射・韓国砲撃などの軍部が行う軍事行動。
②話し合いの提案。
③交渉の主導権を握るために、交渉を引き延ばしたり、中断。
④利益が得られないと見るや、相手を非難して交渉を決裂させる。
⑤関心が薄れるとみるや、再び、軍事行動を取って、注目を集める。
これは、金さんがとって来た外交戦術です。
金さんが生きているかぎり、この戦術は変化しないでしょう。
いまは、砲撃のあとの交渉の呼びかけの段階。
しかし韓米は、前の交渉で、経済援助はしたものの、
約束を破られたために金さんを信用していない。
交渉は、まず核放棄の意思表示が前提としていますから
何時になったら交渉が始まるのか?といったところ。
しかし中国という強い味方の応援があることから、
時間はかかっても、交渉は始まるでしょう。
アメリカにとって、一番、困るのは、核がイランなどに輸出されること。
これは各国の協力でかなり効果があがっている模様。
そこで、金さんがとった戦術が、アメリカの同盟国・韓国へ軍事的実力行使。
韓国という人質を取って、交渉のテーブルにつかせようという手。
(目的は、お金をせびり取ろうというもの。)
多分、哨戒艦事件も、こうしたシナリオのなかの一コマの可能性が高い。
しかし、この事件は、思う方向に進まなかった。
(韓国内で、事件の犯人は、北ではないという意見がかなり強かった。)
そこで島の砲撃という明確なメッセージをアメリカに送ったと
考えるほうが妥当な気がします。
これは、今の韓国政府が経済援助を中止していることへの見せしめの
メッセージでもあるでしょう。
金さんは、じっと韓米の動きを見守っています。
交渉が始まらないと判断すれば、再度、軍事行動もありうる。
というのが、記事の主旨でしょうか?
米国の保守系シンクタンク、ヘリテージ財団のフュルナー理事長は17日、
漢陽大国際大学院で「2011年の韓米関係と米国中間選挙の影響」
というテーマの特別講義を行った。
この席で同氏は、今年の韓半島情勢について、極めて暗い見通しを示した。
「昨年、北朝鮮が、かつてとは異なり自制を失い、
哨戒艦『天安』沈没事件や延坪島砲撃事件などの挑発行為を敢行したのは、
権力承継との関連があり得るが、
政治・経済がそれほど切迫した状況にまで追い込まれていることを示している。
韓米どちらの政府も、当分は北朝鮮に対する圧迫を緩和する気配はないことから、
北朝鮮は韓米を対話に引き込むため、挑発を中断しないだろう」と予測した。
さらに同氏は「北朝鮮はもう一度核実験を敢行するかもしれないし、
しないかもしれない。
はっきりしているのは、北朝鮮は国際社会に緊張をもたらしたこと自体を
成功と見なしているという点。
金正日(キム・ジョンイル)総書記は、米国と韓国が
北朝鮮の核実験を恐れて譲歩することを望んでいる」と診断した。
フュルナー理事長は過去にも北朝鮮のこうした戦略が功を奏し、
また挑発で失うものは何もないと認識しているが、
その原因は「挑発が懲らしめにつながったケースがなかったから」と指摘した。
こうした予測の裏づけとなっているのが、北朝鮮の先軍政治です。
北朝鮮の先軍政治。当然、外交も戦時外交。
①核実験・ミサイル発射・韓国砲撃などの軍部が行う軍事行動。
②話し合いの提案。
③交渉の主導権を握るために、交渉を引き延ばしたり、中断。
④利益が得られないと見るや、相手を非難して交渉を決裂させる。
⑤関心が薄れるとみるや、再び、軍事行動を取って、注目を集める。
これは、金さんがとって来た外交戦術です。
金さんが生きているかぎり、この戦術は変化しないでしょう。
いまは、砲撃のあとの交渉の呼びかけの段階。
しかし韓米は、前の交渉で、経済援助はしたものの、
約束を破られたために金さんを信用していない。
交渉は、まず核放棄の意思表示が前提としていますから
何時になったら交渉が始まるのか?といったところ。
しかし中国という強い味方の応援があることから、
時間はかかっても、交渉は始まるでしょう。
アメリカにとって、一番、困るのは、核がイランなどに輸出されること。
これは各国の協力でかなり効果があがっている模様。
そこで、金さんがとった戦術が、アメリカの同盟国・韓国へ軍事的実力行使。
韓国という人質を取って、交渉のテーブルにつかせようという手。
(目的は、お金をせびり取ろうというもの。)
多分、哨戒艦事件も、こうしたシナリオのなかの一コマの可能性が高い。
しかし、この事件は、思う方向に進まなかった。
(韓国内で、事件の犯人は、北ではないという意見がかなり強かった。)
そこで島の砲撃という明確なメッセージをアメリカに送ったと
考えるほうが妥当な気がします。
これは、今の韓国政府が経済援助を中止していることへの見せしめの
メッセージでもあるでしょう。
金さんは、じっと韓米の動きを見守っています。
交渉が始まらないと判断すれば、再度、軍事行動もありうる。
というのが、記事の主旨でしょうか?