九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

やはり核武装への含み?           あんころもち

2012年06月21日 17時58分19秒 | Weblog
 私もうっかりしていましたが、下で只今さんが触れていらっしゃるように、20日成立した原子力規制委員会設置法の目的に「わが国の安全保障に資する」との文言が盛り込まれているようですね。
 これって核武装への含みではないかとの記者団の質問に藤村官房長官は慌てて否定的な談話を発表したそうですが、水力発電や火力発電にはそうした文言は一切用いららていないのに、原発にのみとは不可解ですね。
 もし、核武装への含みではないとしたら、どんな意味なのでしょう?
 ちょっとうっかりしていると、自公民連合はなんでもやりかねませんね。

   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120621-00000079-jij-pol
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ユーロが生き延びる道?  文科系

2012年06月21日 14時11分31秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 通貨が同一でも財政統一がないと、財政・銀行などに傷がある国が国際金融に狙われる。ドイツなど豊かな国が結局、そういう国の為に白紙小切手を切るようなものだとも、言われ続けてきた。防ぐ道は財政統一であり、その前段階としての銀行同盟だとも。丁度、住宅バブルが弾けた後の日本が銀行整理をしたようなものなのだろう。だが、日本一国の中でこれをやるのと、銀行同盟が強権を振るって各国銀行の整理統合などを進めていくのとでは、全く意味合い、困難が違うはずだ。ナショナリズムなども絡んで、上手く行くとは到底思えない。貧困国の国民に無制限の耐乏が強いられていくことになるだけだろう。
 こんな道よりも、サブプライムバブルを引き起こした空売り、レバレッジという新自由主義グローバリズムという大前提の方が、何故問われないのだろう。持ち金の20倍もの大博打をして国家を揺るがせる「自由」が、そもそもどうして野放しに認められているのか。こういう「自由」こそ世界に失業者の群を生みだし、その結果としてさらに世界の景気を悪くしてきた元凶ではなかったのか。そもそも、ギリシャ、スペインの現窮状でさえ、ドイツ、フランスなども加わった大国の投資銀行が引き起こした住宅バブル破裂が大元なのである。
 国家社会は一般国民(の基本的人権)の為に存在すべきものとするならば、新自由主義グローバリズムはこの原理に全く反していると思えてならないのである。G20もそれをめぐる諸論調も、どうしてこの大前提を問わないのだろうかと、不思議でならない。世界の人間たちが血と汗で歴史的に築き上げてきた全ての貴重な原理をば、世界的大金力が蹴散らしているようにしか、僕には見えないのである。
 原子力ムラが無数の国民にあれだけの被害をもたらしても、ムラ責任者たちの誰も罰されないというのも、以上の「大前提」と同じ考え方なのだろう。そういう大暴力が大前提として存在しているのだ。僕にはそうとしか思えないのである。

(追加です)
 去年8月7日の拙稿『「世界同時多発財政恐慌」に思ったこと』は、その日の中日新聞に浜矩子が寄稿したこんな文章で始めた。
『リーマン・ショックは世界同時多発金融恐慌だった。世界同時多発財政恐慌と、どっちが怖いか。後者に決まっている。レスキュー隊(金融恐慌を救うための国家財政出動をば、浜が経済的救援隊に例えた表現であるーー文科系)が遭難してしまえば、もう誰もレスキューに来てはくれないからだ。かくして、国境なきグローバル時代に、国境を越えられない国家という存在は、消滅の道をたどるほかはないのか』
 上に述べた「暴力」の行く末は、本当に浜が言う通りになっていくと思う。仮に、ユーロが統一したとしても、ここと日米中などから次の「弱い国家」の弱点を探し出し、押し広げてでも、空売りレバレッジの対象にせずにはおかないからだ。例えばアメリカはこんなことさえ叫んでいるのだから。
「国家による為替介入操作そのものが『輸出促進の輸入障壁』作りであって、保護貿易主義にほかならない」(本年2月4日拙稿『米の「保護貿易攻撃」、ここまで!』参照)
 この理屈をそのまま適応したら、元安を維持している中国などすぐにやっつけられてしまうだろう。「元安為替操作は保護貿易主義の不公正。中国からのこれこれの製品を禁輸とする」と欧米日協力し合って決めるだけでよいのだ。そしてそんな時は多分もう、理屈としては戦争しか残っていないのかも知れない。いずれにしても、残った世界大金融が世界諸国家を統一してしまう? 彼らには、モノの輸出国などちっとも怖くないということなのだから。マネーゲームによる世界統一国家って、どんな光景なのだろうか。いずれにしても、民主主義など欠片もない暴力の世界に思えるが。
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          厚顔無恥の〈民自公〉より 可愛気のある橋下市長           只今 

2012年06月21日 12時45分40秒 | Weblog
     ●政局のどさくさに紛れて
      原子力規制法が、民自公3党の賛成で可決・成立(20日)

      この法について、『東京新聞』は1面トップで
      《 〈原子力の憲法〉こっそり変更。附則で〈安全保障〉追加 》
      『中日』『朝日』も、《 軍事利用懸念 》《 疑念呼ぶ〈安全保障〉追加 》と同様記事。
      『毎日』は2面にわたり解説も、附則については触れず。『読売』は〈成立〉と12行。

       【附則】とは文字通り「付随的な事項を定めた部分」のことですが、
        この国の法令では大事なことをひっそりと記す場として、「附則」を多用することが多い!
   
      ★東京=中日新聞以上に憤然とこのことを告発したのは、「朝テレ・モーニングバードの玉川徹、古賀茂明さん。

       =〈安全保障に資する〉という一項は、原爆を持ちたいと思っている人のための一項。
       原爆にはプルトニウムが必要であり、そのためには核燃料再処理施設が必要で、
       そのための一項なのでしょう= 古賀茂明

       = 核兵器をつくることまで、附則(オマケ)でいつのまにか作れるようにしてしまった= 玉川徹

     ●目に見えてその危険性がよく判る橋下市長
      橋下市長が策した「政治活動をした職員には懲役を課す」という条例。
      これに対して政府は、この条例は地方公務員法に違反する。
      なぜなら「懲戒処分により職員の地位から排除すれば足りるから」と答えた。
    
      この回答をみて橋下市長は得たりや応と言った。
      「バカですね、政府は。原則、懲戒免職にしてばんばん排除していく」と述べ、
       懲戒免職を盛り込んだ条例案を提出する方針」(『毎日』6/21)

      思うに政府は、「懲戒処分」の内容も判らずに官僚の言うままの返答をしたのでしょう。
      しかし懲戒処分には、にんじんクンの言うように「免職」もある。
      橋下市長は「ばんばん免職」するお墨付きをもらったようなもので、政府はこれにどう対処するのでしうか。
    
      ★最近の橋下市長は、前言撤回しばしばですが、これをどう見るか。
       都合の悪いことは知らぬ存ぜぬでなし崩しにすることを通例とする
       霞ヶ関・永田町の住人と比べてどうか。
       為そうとすることが誰の目にもよく見えるということは、
       いいことには違いない、と思うのですが…。
       それにどう対処するか、自分の在り方も問われることになるからです。
       怖いのは、目にも耳にも聞こえない重要なことが、どこかで行なわれていること!
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新聞の片隅に載ったニュースから(27)    大西五郎

2012年06月20日 19時17分15秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(27)」です。   らくせき

    橋下市長「政冶活動に罰則」断念 (2012.6.20毎日新聞)

「政府は19日の閣議で、地方公務員の政冶的行為を制限する条例で罰則を
設けることについて『法律に違反する』とする答弁書を決定した。
大阪市の橋下市長は市職員の政治活動を国家公務員並みに規制し、
2年以上の懲役などの罰則規定を盛り込む全国初の条例案を検討。
橋下氏は19日、政府と答弁書を踏まえ、条例案を修正し、罰則規定を断念する
考えを明らかにした。
橋下氏は19日、記者団に『閣議決定を踏み越えてまで条例化するのは、
やってはいけない』と表明。(以下略)

政府地方公務員の政冶活動『条例に罰則、違法』政府 答弁書
           (2012.6.19毎日新聞夕刊)
「野田政権は19日の閣議で、地方公務員の政冶活動を規制する条例に、
国家公務員と同様の罰則規定を盛り込むことは、地方公務員法に違反するとの
答弁書を決定した。自民党の平井卓也衆院議員の質問主意書に答えた。
答弁書では、1950年に成立した地方公務員法の提案理由説明で
『懲戒処分で地方公務員の地位から排除することで足りる』と指摘したと説明。
また、当初政府案では、地方公務員に政治活動をそそのかす行為への罰則が
付されていたが、国会審議で罰則を付さないと決まったことにも触れている。」
(二つの記事の表示では、重複部分など一部を省略しました。)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
橋下市長は、先の市長選挙で市の幹部職員が現職の平松市長を支援したのは
怪しからん。市職員労働組合の役員が勤務中に選挙に関する集会に参加していたと
いう情報もあることから、地方公務員の政冶活動を禁止し、
違反者には罰則(最高懲役2年)を与えるという市条例案を作成しました。
 公務員の政冶活動が禁止されているのは「公務員は全体の奉仕者」である
ということからです。これは公務においてということで、公務をはなれて
個人的な活動までも制限するものではありません。社会保険庁の職員が
休日に政党ビラを配布したとして国家公務員法違反で起訴された事件で、
東京高裁は「被告のビラ配布は休日中に行なったものであり、罰則規定の適用は、
表現の自由を保障した憲法に違反する」として無罪の判決を下しています。
                       (2010年3月29日)

それなのに橋下市長は、大阪市職員の政冶活動を罰則をもって禁止しようとしました。
橋下市長は市職員の思想調査を行おうとしたり(形式的には市特別顧問の
野村修也弁護士・中央大学大学院教授が企画・質問用紙も作成した形をとり、
大阪府労働委員会から不当労働行為に当たると注意されて撤回)、
職員の刺青を調査したりと、市長が市職員に対して絶対的な君主として臨み、
職員には市長を批判させないで、絶対服従を強いるという統治手法をとっています。
 その根拠は、選挙で勝った(当選した)者には選挙民から白紙委任が与えられたと
いう論法で、「独裁者」であって当然という主張です。
これにマスコミの批判が弱く、むしろ橋下市長を持ち上げる論調になっていて、
政冶の監視役という役割を果していないのが問題です。
                                       大西 五郎

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          「原子力ムラ」復活に獅子奮迅した人物         只今

2012年06月19日 16時27分43秒 | Weblog
    ● 「原子力ムラ」と言われて、何をひるんでいるのか!

      “そうはいっても、原発経済しか日本の活路はない”(『産経』5/14)
     
      と昨年5月の時点で誰よりも早く開き直ったのは、JR東海の葛西敬之会長。
      ちなみに、リニア新幹線に要する電力は原発3~5基分と言われている。

      葛西氏は、原発擁護記事の減少を嘆き、
      「それでも原発を動かすしかない」 「東電だけが悪者か」 という記事満載の
      『Wedge』という冊子をグリーン車の乗客に無料配布する一方、
      新たな原子力ムラの広報機関の設置を促した。
      
      これを受けて、“プルトニウムと塩は大差ない” 発言で有名になった
      奈良林原子力委員会委員などを発起人とする『日本エネルギー会議』が今年発足。
      日テレを始めその舞台を巧妙に広げているが、葛西氏も理事として次のように獅子吼。
     
      “政府は今からでも遅くはない。この1年間に重ねてきた綺麗ごとを清算して
       無傷の原発は稼働させなければならない” =『産経』5/29
   
    ● よくぞ言ってくださった! 野田首相様
      それから2週間後の6月15日、同じ『産経』紙上で、
      次のような世辞・教訓を首相に垂れたのは、京大原子炉実験所山名教授。
   
      “野田首相の声明は、再稼働の意義を国民に伝える貴重な機会となった。
       翌日に行なわれた産経の世論調査では、再稼働への賛成意見が反対意見を上回り、 
       国のリーダーが国民に訴えたことは意義があった”
 
      この山名教授は、受けた寄付をどうしたかを問われ、
       “良い原子力のためには、業界との協力は必要です” と答えた人ですが、
      本務の場である熊取ではあまり見かけないとの風評。小出さんに会うと困るからでしょうか!

       
    ★ 日本エネルギー会議の発足の弁
     「情緒的な反原発の動きは(中略) 国力の維持・発展といった重要な視点を著しく軽視するといった状況に鑑み(中略)
      現実的で地に足のついた世論を喚起しようとするものである」
      





       
        

  
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原発依存への強化? 再生エネルギーは要らない?    あんころもち

2012年06月19日 11時30分28秒 | Weblog
 昨日載せたわが国における再生エネルギー問題の続き。世界的に見ると日本はその比率においてどんどん後退し続けています。その分野で、かつて世界の2位だったのがいまや8位です。もちろん、原発の強引な設置と、原子力ムラによる再成エネルギー開発への締め付けが、再生エネルギー利用への道をなんだかんだと言って閉ざしてきた結果です。  
  http://markethack.net/archives/51826053.html
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朝鮮日報より     らくせき

2012年06月19日 09時11分38秒 | Weblog
朝鮮日報が、こんなお話を伝えています。

日本の民主党の小沢一郎・元代表に隠し子がいたことや、
昨年の福島第一原子力発電所の事故発生当時、放射能汚染を恐れ、
ミネラルウオーターで洗濯するよう命じたり、
東京から逃げようとしたりしたという内容を暴露した和子夫人の手紙について、
日本の主なテレビ局は全く報じていない、と毎日新聞が18日報じた。
同紙はこれについて、小沢氏系列の議員たちがテレビ局に
圧力を掛けたためだとの見方を示した。

そんなことがあったのでしょうかね? 

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新聞の片隅に載ったニュースから(26)     大西五郎

2012年06月18日 19時06分31秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(26)」です。  らくせき

  維新八策内容に生活保護有期制 成案化目指す (2012.6.17毎日新聞)

「大阪維新の会(代表=橋下徹・大阪市長)が次期衆院選に向けて策定中の「維新八策」に、
生活保護の需給期間を制限する「有期保護制度」を盛り込む方針であることが分った。
受給者の急造による財政負担の軽減を図るとともに、維新が理念として掲げる
『個人の自立』を促す狙いがある。23日から始まる「維新政冶塾」の第2クールでの
議論・成案化を目指す。
生活保護の有期化を巡っては、全国知事会などが設置した検討会が06年、働ける世代の
人の受給期間を『最大5年』とするよう国に提言した。しかし、政府などで具体的な
検討は進んでいない。
有期保護制度の狙いについて、維新の関係者は「働かない受給者の中には『生活保護を
受けている方がいい』という人もいるのではないか。自立することが必要だ」と話す。
ただ、八策には具体的な受給期間は明示しないという。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

 またぞろ一部世論に迎合した“橋下流パフォーマンス”のように感じます。
お笑いタレントの母親が生活保護を受給していることを暴露されたのをキッカケに、
生活保護受給者たたきが始まっていますが、「生活保護を受けるのはだらしない。
恥ずべきだ」というような議論があります。しかしそうでしょうか。なかには
「不正受給」というケースもあるようですが、受給者が増えたのは小泉首相(当時)が
進めた“新自由主義経済政策”のためだと指摘されています。非正規雇用が増え、
低賃金の“ワーキング・プアー”が広がり、その上雇用も不安定で、雇い止めなどが
横行し、親や親族の面倒を見きれない人が増え、あるいは本人が生活していくだけの
収入が得られなくなって生活保護を申請した人が増えたのが原因です。
 市町村での「生活保護はがし」も問題になっています。その上一部世論が
タレントバッシングに同調する傾向があり、向こう受けを狙って「有期制」を
言い出したのではないかとも思えます。この問題をきっかけに、必要な人への保護が
打ち切られることが心配です。

 ところで、17日朝日新聞の声欄に次のような投書が載っていました。若い人の眼力も
凄い。
   アピール合戦はこりごりだ 神戸市 高校生15歳
「地元同意を得て、政府は大飯原発再稼動に踏み切った。昨年の関東の計画停電の
教訓から当然の判断だと、私は思う。当初は再稼動に反対していた橋下徹大阪市長ら
関西広域連合の首長も、いざ本当に電力不足の危機が迫ると、事実上の容認に
ころっと転じていた。反対した理由には、政府への不信感や原発の安全性への疑問など
いろいろあったのだろうが、パフォーマンスだったのではないかと疑ってしまうのは
私だけだろうか。
橋下市長は、「再稼動は夏だけ」などと期間限定論を主張して、立地自治体側の反感を
買った。今まで反対のパフォーマンスをしてきたけど、さすがにやばいので夏だけね。
そんな風に私には思える。支持率を上げるための政治家のパフォーマンス合戦は
もうこりごりである。」
                                       大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(25)    大西五郎

2012年06月18日 19時01分54秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(25)」です。   らくせき

    放射性物質の拡散を不安視 韓国 (2012.6.17毎日新聞)

「【ソウル共同】韓国の主要メディアは、関西電力大飯原発3,4号機の再稼動を
認めた日本政府の決定に対し、東京電力福島第1原発事故の検証がまだ終っていない
段階だと指摘し『拙速に決定したとの批判が強まると予想される』(KBSテレビ)
と伝えた。
韓国の世論は福島原発事故による放射性物質の拡散に敏感だ。汚染水の海洋放出への
批判も根強く、日本の原発再稼動を懸念する声がある。
一方、韓国は発電量の32%を原発で賄っている上、近年の電力需要の急増で電力供給に
余裕がない状況。このため、電力不足対策を理由に再稼動に踏み切った日本政府の
決断と、日本の世論の反応を注視している。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

 福島の原発事故の検証も終らないうちに政府は「安全性を確認した」として関西電力
大飯原発3・4号機の再稼動を認めました。政府の再開容認の理由は科学的根拠もなく、
国民に対して説得力を全く持っていません。15日から16日にかけて首相官邸前に
1万人を超す人たちが集まって「再稼動反対。脱原発」を要求したのをはじめ、
全国各地で「再稼動反対」の集会が開かれています。
(これらの動きはインターネット上で確認できますが、マスコミはオームの容疑者
逮捕は大々的にニュースにしても、これらの動きを殆ど伝えていません。)
 お隣の韓国で放射性物質の拡散に敏感になるのは理解できます。韓国では一時
日本の魚介類の輸入が見合わされました。やっと一部輸入が再開された矢先に
この事態で、大飯原発3,4号機の再稼動は野田首相の云う「国民のため」ではなく、
全くその反対です。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

 お隣の韓国だけではありません。遠く地球の反対側の国ドイツからも、日本政府の
原発への対応が心配されています。

  日本政府に向け脱原発署名提出 ドイツ (2012.6.17毎日新聞)

「【ベルリン共同】東京電力福島第1原発事故後、「想定外の事態が連鎖すれば、
同様の事故が起こり得る」(メルケル首相)と判断し2020年までの脱原発を決めた
ドイツ。日本の原発政策への関心は高く、関西電力大飯原発3、4号機の再稼動決定を
前に、反原発を党是とする野党90年連合・緑の党が日本に脱原発を求める署名運動を
展開した。
同党のベルベル・ヘーン議員は『原発への依存をやめ、再生可能エネルギーに
シフトしていくことは可能だ。日本にとって大きなビジネスチャンスにもなる』と
指摘した。同党は13日に約2800人分の署名をベルリンの日本大使館に届けた。」

                                       大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(24)    大西五郎

2012年06月18日 18時57分10秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(24)」です。  らくせき

 東電を退任後も電事連役員続投 木村副会長を再任へ (2012.6.16朝日新聞)

「業界団体の電気事業連合会(電事連)は15日、今月27日に東電の取締役を退任する
木村滋副会長を、今後2年の任期で再任すると発表した。出身の電力会社を退職後も
電事連の要職を続けるのは前例がない。八木誠会長(関西電力社長)も再任する。
ともに27日付。
木村氏は2010年6月に電事連の副会長に就いた。福島第一原発事故後、東電からの
役員報酬は辞退していたが、電事連からの役員報酬は受取っていた。額は非公表だが、
今後も受け取り続けるという。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 東電では、「お客様本部長」を務める高津浩明常務(59)が6月27日に辞任し、
翌28日に東光電気の社長に、企画部長などを務めた宮本史明常務も日本フィールド・
エンジニヤリングと、いずれも東電の関連会社のトップに「天下る」ことを
「新聞の片隅に載ったニュースから」の19号で紹介しましたが、勝俣恒久会長も、
会長辞任後に日本原子力発電の社外取締役に就任することも明らかになっています。
それに続く東電役員の人事です。

 これらのニュースを見ていますと、東電の経営者たちは事故を起こした責任を
感じていないように思えます。原発事故で住んでいた土地から避難を余儀なくされた
人たちや、生活の基盤を奪われた人たちのことをどう考えているのでしょうか。
東電の経営者からは「事故が起こしたのは私たちの責任です。申し訳ありません」と
いう言葉を聞いたことがありません。未だに「あれは想定外の事態だ」と思っている
のでしょうか。いや責任を認めたくないから「想定外」と言っているのです。

 原発の事故のせいで収入を絶たれた人たちがいます。それに比べ東電の経営者たちは、
これまで人より多い報酬を得てきました。これまでの貯えや、株式の配当その他の
金融資産による収入もあって、当面外から収入を得なくても、生活できるだけの資産を
持っていると思います。それで1~2年の謹慎があって然るべきなのに、
一応取締役を退任する形をとりながら、間を置かずに関連会社に「再就職」し、
一般の人より多い収入を平気で受けとる神経が理解できません。

 電事連=電力会社全般に「事故はわれわれの責任ではない」という感覚が
あるのでしょうか。東電の役員を救済する方途を考えるのに熱心のように
見受けられます。だから「原発を再稼動しないと電力不足で日本は大変なことになる」と
言って国民を脅し、政府と一緒になって原発の再稼動を強引に進めようとしていますが、
再びフクシマの二の舞になるような事故が起きたときに、どうやって責任をとると
いうのでしょうか。それも「想定外」ですませようとするのでしょうか。
電力業界全体として安全神話を振りまいてきた責任を考え、身を謹んでほしいと
思います。

                                       大西 五郎
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混迷ユーロの行く末?  文科系

2012年06月18日 18時20分24秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 夕刊を見ると国際関係でここのところの大ニュースが二つ、目に飛び込んできた。フランス下院選挙で社会党が単独過半数。そして、『ギリシャ「緊縮財政派」?が勝利』。いずれも死にかけているアメリカの死活問題。その米が、後者などは余程心配と見えて「迅速な連立に期待 米報道官が声明」とあるが、事は簡単に行くはずもない。第3党でさえ「全ギリシャ社会主義運動」と銘打っていて、第1党・新民主主義党はここと連立を組まねばならないのである。「緊縮」に励もうとしても、様々な要求が突きつけられることは目に見えている。日米独中国までが、引き留めに必死なのだろうが、もうギリシャ引き留めは無理と観る。引き留め派の筆頭、親米サルコジ政権ご一統も(議会も行政も)潰れたことだしして、日米中の金融機関が、ギリシャを通じてユーロ空売り大儲けを続けるというようなこと自体が所詮不自然なのである。そして、ギリシャはデフォルト、ユーロ離脱。

 ところで僕は、こういう世界情勢と日本の消費税、原発政策が密接に絡み合っているはずという考えを、ここに何度か述べてきた。
 そもそも、全般的に物が売れない慢性的不景気から世界の大銀行がつぶれかけているという意味での世界大恐慌状態がリーマンショック以降にははっきりしているのである。それを、こういう情勢をもたらした大国が必死に銀行介入をして支えているというだけの焼け石に水状況である。ギリシャのユーロ離脱阻止、デフォルト回避もそういう無駄なグローバリズム努力の一環とみることも出来るのである。
 そして、正に100年に一度のこんな世界構造的大爆発事件が、大国の政策を方向付けぬわけがないではないか。新自由主義グローバリズム大破綻の世界の焼け跡には、そもそもどんな大不幸が無数に隠されているかさえ、いまだ誰にも分からないはずなのである。

 野田内閣は消費税値上げ、原発再稼働に死に物狂いだ。その理由も全くいい加減にしか聞こえない。国民に明かせない様々な理由、困難があるに違いないのである。例えば、特別会計のあちこちに大穴が開いているとか、原発関連大企業の原発絡み粉飾決算とか。そう仮説を立ててみれば、官僚独走、民主党主流派変身等々の理由が全て納得いくというものだろう。

 とにかくパンドラの箱が開いてしまって、まき散らされた不幸の全貌は誰にも見えていず、「希望」だけはまだ箱の中と、そんなお話を思い出すばかりだ。
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日本ではなぜできないのでしょうか?       あんころもち

2012年06月18日 17時33分52秒 | Weblog
 

 日本ではなぜできないのでしょう?
 気象条件が悪いから?
 いいえ、日本のほうが緯度は南で陽射しもあるはずです。  
 どうやらそうしたくない人がいるようです。
 例えばやたら大飯の再稼働を急ぐ人たち。
 「安全」よりも「経済」といってはばからぬ人たち。
 この人達が日本の陽射しを閉ざしているようです。
 
 (写真は「東京新聞」5・30の紙面)
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出来レースでのフライイング           あんころもち

2012年06月17日 11時26分05秒 | Weblog
 関電は昨日午前、資源エネルギー庁から再稼働作業に入るよう指示をを受けたとし、「さあ、これでお墨付きはもらった!」と嬉々として発表したのであったが、実際に資源エネルギー庁からその指示があったのはその20分後、発表の時点ではまだその指示は出ていなかった。
 
 なぜそんなことが起こるのかといえば、この再稼働へ向けての一連の動きは完全な出来レースで、その間に「各機関で慎重な検討する」というのも単に茶番に過ぎなかったことを示している。
 ようするに、「国民の安全、安心のために」を大義名分にしながらも、その過程ははじめに再稼働ありきの脚本に従った「儀式」ないしなマニュアルにしか過ぎなかったということだ。

 したがって、この発表は関電のミスではない。関電は「とっくに決まっていた」シナリオに基づいて「さあ、出番」と発表したのみで、その間の時間的ズレはその進行を担当した舞台監督の「ちょっとしたキューの出し間違え」にしか過ぎないのだ。

 ところで、これを知ったのは今日の「朝日」の朝刊(2面)であるが、その扱いは単なるエピソードとして囲み記事で報じられているのみだった。ようするに、メディアも、この間の過程が全くの出来レースであることを知っていながら、それをチェックするどころか、「世の中ってそんなもんですよ」と完全に肯定しきっているということである。それが怖い

 そうした観点からは、こうしてその事態の重要性を改めて指摘する方が、なんだか野暮で世間知らずの言い分とされ、国民の生命に関する密室での大談合が、「そんなのあってあたりまえでしょう」で済まされてゆくのだ。
 まさに「暗い日曜日」である。
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保安院の大罪(72) 「ますます関東軍化」  文科系

2012年06月16日 11時39分35秒 | 国内政治・経済・社会問題

 原子力規制委員会設置法案が衆院を通過した。新聞をよく読むと大きな問題はここにあるようだ。

 原子力規制組織本体となるはずであった原子力規制庁が、環境省の外局として新たに設置される原子力規制委員会の事務局に落とされた。外局委員会と言ってもこの場合、国家行政組織法3条に基づく(環境省から)独立性が高い組織とされている。この変更はそもそも一体、どんな問題があるのだろう。規制委員会は委員長他4人の委員の計5人で形成されるとしているが、こんなことを恐れる。

 そもそも委員とは専従者ではない。過去の原子力などの委員一般を、例えば「デタラメ」原子力安全委員会委員長を見ても分かるように、官僚に操られる存在でしかなかった。操る官僚は事務局とされた規制庁だろうが、これは先に述べたように環境省からは強い独立性を持った委員会の事務局とされているわけだ。とすると、規制庁メンバーが大問題になる。この発足時は経産省、内閣府、文科省から派遣された「ノーリターン」の職員となっているようだ。なお、実力が疑問視されるこの委員会の権限だけは、緊急時にも時の首相の指示権を認めないという強大なものだ。この委員会自身が一応、首相を議長とする原子力防災会議と連携すべき組織とされてはいるのだが。

 こうして、僕は思う。これでは「オール省庁官僚」が政治からの独立組織のような物を合作したに過ぎないと言える。過去の軍部、関東軍のように官僚主導でまたぞろ独走していくことが懸念されてならない。「官僚主導の原子力村独走」、今までもこうだったのだが、今後さらにこれが強化される?福島の事故責任者がまだ誰も罰されていないのに? いや逆に、これが罰されていないから、またぞろ依然としてこんな組織が可能になるのだろう。福島に関わった官僚たちが罰されたとしたら、新しい規制庁幹部になど、誰がなりたいものか。
 
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                      今日は6月15日      只今

2012年06月15日 06時37分10秒 | Weblog
                   ‘吾は生き彼女は逝きし六月の
                          雨は今年も沛然と降る’ 世路

                   ‘修羅の夜を危うく生きて八十年
                          ひと皆かなし樺美智子忌’ 百井

   
                   小林トミさんの姿はありませんが
                     今年も「声なき声の会」が
                   午後5時から池袋西口で開かれます。
                   
                     去年あった顔に会うと、
                     その嬉しさはたまりません。
                  しかしやむを得ないことには違いありませんが、
                     年々、寂しさ悲しさがつのります。
                  
                  全国からやってきたひとの近況報告が終わると
                   地下鉄に乗って〈国会南通用門〉に行きます。
                        では 行ってきます。 
   
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