Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

日本橋バビロン

2009-02-11 07:46:59 | 読書
小林 信彦著 文芸春秋 (2007/09)

古本屋で500円.カバーは実弟の小林泰彦で,このひとのイラストのファンでもあるので迷わず購入.

*****内容(「BOOK」データベースより)*****
かつてわが国有数の盛り場でありながら、震災と戦災により、その輝きを失った日本橋。その地に創業享保八年、江戸、明治、大正、昭和と九代続いた老舗和菓子店「立花屋」。街の歴史のなかに家族の営為を書きとめた、胸うつ「栄華と没落の叙事詩」。
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「夜は短し」 「鴨川ホルモー」と若向きが続いたあとで,年寄り向きの小説にめぐりあった感がある.きわめて簡潔な大河小説と言いたいが,年代記ではない.時間が前後する複雑な構成で,連作小説みたいな面もある.著者が言うように,私小説ではない.ジャンルとは言えないが,小中学校でやらされた作文の延長というのが一番近いかもしれない.

しかし全く戦争を知らなくて,東京も知らない人には,退屈だろう.著者も気にしているようだ.それも含めて,著者の小説作法というようなものが,あからさまに織り込まれいてるのがおもしろかった.

「バビロン」って何でしたっけ?
コメント (2)
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