goo blog サービス終了のお知らせ 

Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ソーラー

2012-02-06 20:24:42 | 読書
イアン・マキューアン著, 村松 潔訳 新潮クレスト・ブックス (2011/08)

内容(「BOOK」データベースより)
マイケル・ビアードは、狡猾で好色なノーベル賞受賞科学者。受賞後は新しい研究に取り組むでもなく、研究所の名誉職を務めたり、金の集まりそうな催しで講演をしたりの日々。五番目の妻に別れを告げられた後は、同僚の発明した新しい太陽光発電のアイディアを横取りしてひと儲を狙っている。そんな彼を取り巻く、優しくも打算的な女たち。残酷で移り気なマスメディア。欺瞞に満ちた科学界とエネルギー業界―。一人の男の人生の悲哀とともに、現代社会の矛盾と滑稽さを容赦なく描き切る、イギリスの名匠による痛快でやがて悲しい最新長篇。

原作は大震災より約 1 年前の出版.内容は上記データベースそのもので,これだけうまく要約されてしまうと,読まなくっても良いくらいだ.気長に文章を楽しむには良いのだが,性急にストーリーを追おうとするとフラストになる.

ノーベル賞受賞者を,悪意をもってからかうあたり,痛快では ある.

日本では,受賞者は湯川秀樹ただひとりと言う時代がずいぶん続いた.現在まで数え上げても数人だろう.こんな小説を書いたら,モデルが誰だかすぐ分かっちゃう.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg