Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

コンボバンドに指揮者 ?

2013-07-20 09:09:11 | 新音律
エル・システマというのは,ベネズエラの音楽教育体系 らしい.
地元でこのエル・システマを紹介する ? コンサートがあった.第1部はベネズエラの若手音楽家による金管アンサンブル (曲によってはバイオリンとベースが参加).第2部にはこれに広大のオケ,さらに地元の合唱団とこどもたちのオケも参加した.とても楽しい催しだったが,演説が長かったのが難.

この第1部の開幕からの数曲では,6 人の奏者に対して指揮者 コンダクター が棒を振った.
指揮者は要らないんじゃないの... と思って聴いているうちに,ジャズのコンボに指揮者がいたらどうだろうと考えるに至った.

以下はエル・システマとは何の関係もありせん.

コンボジャズを聴いてからクラシックを聴くと,クラシックでは

- 音量のダイナミックレンジが大きい
- テンポが揺れる

という特徴があると気づく.ジャズでは奏者は旋律に関しては自由だが,音量もテンポもほとんど変わらない.こうしたパラメータは犠牲にされている.
たしかに,Modern Jazz Quartet などは音量・テンポをコントロールして演奏していたが,綿密な打ち合わせと練習の賜物だろう.
指揮者がいれば,かなり変わったジャズができるのではないか ? 大音量になったり小温良になったりする - だんだん早くなる・遅くなる - とつぜん曲が立ち止まる etc..

クラシックのオケの指揮者の権力は絶大だが,即興を重んじれば,ジャズの指揮者にあってはそれ以上.プレイヤーが指揮者に素直に従うかどうかは疑問.かえってプレイヤーと指揮者の相克が見もの.聴きものになるかもしれない.
バンドメンバーと指揮志望者が出てくれば,実験してみたいところ.

この動画は上記エル・システマのコンサートの第1部の演奏だが,この曲では指揮者もトランペットに持ち替えて演奏に参加してしまった.この文の趣旨には不適当だが記念にアップすることにした.


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も参考にして下さい.なお,この本を立ち読みのノリで視聴できるムービーを YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=I43aZi6otBY
にアップしました.
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