Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

赤い右手

2014-12-19 08:29:27 | 読書
ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ , 夏来 健次 訳,創元推理文庫 (2014/11).

内容(「BOOK」データベースより)*****
エリナ・ダリーは縁あって裕福な実業家イニス・セントエーメと婚約し、車を駆ってハネムーンに出発した。ところが希望に溢れた旅路は、死んだ猫を抱えたヒッチハイカーとの遭遇を境に変容を余儀なくされる。幸福の青写真は引き裂かれ、婚約者と車を失ったエリナは命からがら逃げ惑う破目に。彼女を救ったリドル医師は、悪夢の一夜に起こった連続殺人の真相に迫ろうとするが…。*****

原著刊行は 1945.1997 に翻訳刊行.1998 このミス海外編 2 位.帯には「ミステリ史に残る比類なき怪作」とある.歴史に残るほどではなく,たいした怪作でもないが,面白かった.バルブ小説誌に発表されたものの改作とのこと.扇情的な表紙絵のザラ紙の本を連想しつつ,サスペンス・スリラー・犯罪小説と思って読み進んだら,意外に本格ミステリ的展開...という褒め方は,じつは訳者によるあとがきの裏返し.でも,犯人の働きは超人的に過ぎるし,読んだ後,論理的な疑問もいくつか残った.伏線は張ったけど忘れてしまった的箇所があるみたい.
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