Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ホーミー読経

2019-02-12 11:32:57 | 新音律
叔父の告別式の読経で,住職の地声に高音がかぶさって聞こえた.はじめは斎場の空間と共鳴しているのかとも思ったが,ふたつの声が同時に出ていると思ったほうが自然だろう.

ひとり二重唱はモンゴルに伝わる歌唱法で,ホーミー とかホーメイとか呼ばれる.喉を緊張させたダミ声が基本らしく,過去に聞いたホーミー はその通りだった.しかし住職の声はもっと朗々としていた.英語版 Wikipedia "Overtone singing" にあるオーディオファイル,上から四つ目の Sygyt in tuva で,高音のメロディの起伏を単純にしたかんじ.ただし何を言っているのかはよくわからない...ちゃんと聞こえてもわからないのだけれど.

この高音と低音 (地声) の音程は,単純な倍音関係にはないようたった.声を張り上げると高音は聞こえなくなる.
大小二つの鈴 (りん) が用意され,二つの音程は6度だったと思う.一挙に告別式と繰り上げ初七日をやったのだが,その中間には打鈴のソロが挟まれた.鈴を打つ位置が下から上へと上がるにつれ,打鈴間隔が広くなるのだった.

ホーミー を録音し,スペクトルを取りたかったが,告別式開始前にスマホの電源を切ってあった.

喪主によれば先代住職の読経はもっとオペラちっくだったという.お布施によっては数人の坊さんのコーラスになり,4大テノールの共演的であったらしい.

読経とホーメイについて,ググってみるといくつかの記事があったが,学術的ではなかった.
卒論のテーマにどうだろう.
トップの画像は https://ja.scribd.com/document/37892966/Keys-to-Overtone-Singing による.
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